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審決分類 審判 全部取消 商50条不使用による取り消し 無効としない Y25
管理番号 1192336 
審判番号 取消2008-300813 
総通号数 111 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2009-03-27 
種別 商標取消の審決 
審判請求日 2008-07-01 
確定日 2009-01-26 
事件の表示 上記当事者間の登録第4782368号商標の登録取消審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 審判費用は、請求人の負担とする。
理由 第1 本件商標
本件登録第4782368号商標(以下「本件商標」という。)は、「COPPE PAN」の欧文字を書してなり、平成15年2月24日に登録出願、第25類「洋服,コート,セーター類,ワイシャツ類,寝巻き類,下着,水泳着,水泳帽,和服,エプロン,えり巻き,靴下,ゲートル,毛皮製ストール,ショール,スカーフ,足袋,足袋カバー,手袋,布製幼児用おしめ,ネクタイ,ネッカチーフ,バンダナ,保温用サポーター,マフラー,耳覆い,ずきん,すげがさ,ナイトキャップ,ヘルメット,帽子,ガーター,靴下止め,ズボンつり,バンド,ベルト,靴類(「靴合わせくぎ・靴くぎ・靴の引き手・靴びょう・靴保護金具」を除く。),靴合わせくぎ,靴くぎ,靴の引き手,靴びょう,靴保護金具,げた,草履類,仮装用衣服,運動用特殊衣服,運動用特殊靴(「乗馬靴」を除く。),乗馬靴」を指定商品として、平成16年6月25日に設定登録され、その商標権は現に有効に存続しているものである。
また、本件審判の請求の登録日は、平成20年7月24日である。

第2 請求人の主張の要点
請求人は、「本件商標について登録を取り消す。」との審決を求めると申し立て、その理由として、被請求人は少なくとも過去3年間、日本国内において本件商標をその指定商品について使用していないものであり、本件商標の登録原簿を参照するも登録された使用者の存在も確認することができない。更に、被請求人が本件商標を指定商品に使用していないことについて正当な理由が存在するとも認められない。よって、本件商標は商標法第50条1項の規定により取り消されるべきであるから、前記審判請求の趣旨通りの審決を求める旨主張している。

第3 被請求人の答弁の要点
被請求人は、結論同旨の審決を求めると答弁し、その理由を次のように述べ、証拠方法として、乙第1号証ないし乙第9号証(枝番号を含む。)を提出した。
1 本件商標は、商標法第50条に定められた所定の使用実績があるので、本件審判請求は棄却されるべきである。

2 即ち、本件商標権者バーランド有限会社は、本件商標「COPPE PAN」を、少なくとも本件審判請求予告登録前の3年の期間内で日本国内において商品「被服」及び「靴下」について継続して使用している。具体的には、例えば、乙第1号証ないし乙第3号証に示すように、「シャツ」、「子供向けワンピース」、「ベビーソックス」などに本件商標と同一の商標「COPPE PAN」を付し、これら本件商標を付した乙第1号証ないし乙第3号証に示す商品を、他の乙号証に示すとおり少なくとも平成18(2006)年10月から現在まで、商標権者が経営する店舗「BURLAND」(所在地;東京都墨田区亀沢2丁目8番6号)で販売している。
したがって、商標権者は、本件商標「COPPE PAN」を、指定商品について本件審判請求予告登録前3年以降である平成18年10月から現在まで日本国内において使用している。
よって、被請求人である商標権者は、本件商標を使用しており、取消要件を満たさず請求人の不使用との主張は成立しない。
以下、本件商標の使用事実について詳述すると共に、これを証する証拠(乙号証)についても説明する。なお、以下の使用事実はこれまでの使用実績のすべてではなく、本件商標を使用していた事実が客観的に明白な事実についてのみ述べている。

3 まず、登録商標の使用態様について説明すると、前述のように乙第1号証ないし乙第3号証に示すように、本件指定商品中の商品である「シャツ」、「子供向けワンピース」、「ベビーソックス」に本件商標と同一の商標「COPPE PAN」を付し、これらを販売している。
(1)具体的には、乙第1号証の1ないし2に示すように、商標権者バーランド有限会社の販売商品「メンズシャツ」の襟元に本件商標と同一の商標「COPPE PAN」が印刷され、最下段にはバーランド有限会社の英語表記名;BURLAND.CO.LTDが印刷されている布製のネーム(以下、商標タグという。)を付して、本件商標を「シャツ」に使用している。
(2)また、乙第2号証の1ないし2に示すように、商標権者バーランド有限会社の販売商品「レインボーステッチキャミワンピ」及び「星柄シャーリングキャミワンピ」の襟元に本件商標と同一の商標「COPPE PAN」が印刷され、最下段にはバーランド有限会社の英語表記名;BURLAND.CO.LTDが印刷されている商標タグを縫いつけて、本件商標を「子供向けワンピース」に使用している。
(3)更に、乙第3号証に示すように、商標権者バーランド有限会社の販売商品「立体ベビーソックス」を包装し、吊り下げて販売できるようにした紙製部分に本件商標と同一の商標「COPPE PAN」が印刷され、最下段にはバーランド有限会社の英語表記名;BURLAND.CO.LTDが印刷されている紙製のシール(以下「商標シール」という。)を貼付して、本件商標を「ベビーソックス」に使用している。

4 本件商標の使用場所(小売り販売場所)について説明すると、商標権者バーランド有限会社が経営する「BURLAND」という店舗で、前記乙第1号証ないし乙第3号証に示す本件商標「COPPE PAN」を付した「シャツ」、「子供向けワンピース」、「ベビーソックス」などを販売している。この店舗の場所は、東京都墨田区亀沢2丁目8番6号で、この店舗は乙第4号証に示すインターネットで紹介されているとおりで、この店舗の外観及び店舗内を撮影した写真(乙第5号証)も提出する。
即ち、この店舗「BURLAND」では、インターネットでも紹介しているとおり、子供服、アメリカンカジュアル、ソックス、帽子などの商品を商標権者が販売しており、この店舗で前記乙第5号証の各売場箇所の様子のとおり、本件商標「COPPE PAN」を付した前記商品を、一般消費者に少なくとも平成18年10月から現在まで約2年近く販売している。

5 本件商標の使用時期等について説明する。
本件商標を付した「シャツ」、「子供向けワンピース」、「ベビーソックス」などは、様々な仕入業者から仕入れて商標権者が本件商標を付して包装し、前記店舗内で仕入れた数量をほぼすべてこの店舗内で完売している。具体的には、前述のように乙第5号証に示す写真のように、前記店舗内で前記乙第1号証ないし乙第3号証の各商品を仕入れた数量のほとんどすべてを各売り場箇所に示すような販売形態で一般需要者向けに小売販売している。
(1)例えば、乙第1号証の1ないし2に示す「メンズシャツ」に付した前記商標タグ及び商標シールは、株式会社グレーンマジックに製作してもらい、乙第6号証の仕入伝票に示すように、少なくとも平成19(2007)年9月18日にこの「シャツ」と共にこれに付ける前記商標タグ及び商標シールを株式会社グレーンマジックから商標権者バーランド有限会社が納入し、前述のように、商標権者がこの商標タグ及び商標シールを「シャツ」(メンズシャツ)に付して包装し、前記店舗で販売している(乙第5号証,乙第9号証の3)。
この仕入伝票にはシャツ1358枚と(シール)コッペパン1358枚、(ネーム)コッペパン1358枚と記載されているとおり、商標タグ及び商標シールと各種シャツ(合計1358枚)を株式会社グレーンマジックから少なくとも平成19(2007)年9月18日に納入している。
なお、乙第6号証の納品リストの商品品番として記載されている品番52377は、乙第1号証の1の「メンズシャツ」に付された品番と同一であり、この乙第6号証で示す納品商品は、乙第1号証の1の「メンズシャツ」と同一である。また同様に品番52378は乙第1号証の2の「メンズシャツ」に付された品番と同一である。
即ち、これら株式会社グレーンマジックから仕入れた「メンズシャツ」に商標権者バーランド有限会社が同じく株式会社グレーンマジックから仕入れた「COPPE PAN」を付した商標タグなどを付けて包装し、前記店舗で少なくとも平成19年9月から販売している。
(2)更に説明すると、乙第2号証の1ないし2に示す「レインボーステッチキャミワンピ」及び「星柄シャーリングキャミワンピ」は、株式会社サクシードで企画製作し、株式会社サクシードの下げ札(品番,株式会社サクシードの英語表記名などが記載されている)を安全ピンで付したものを株式会社サクシードが商標権者へ納品している。
この株式会社サクシードから商標権者バーランド有限会社への納品伝票も多数あるが、抜粋したものを乙第7号証として提出する。
即ち、例えば、平成19(2007)年8月21日に株式会社サクシードが商標権者へ「品番;G78640,レインボーステッチキャミワンピ」及び「品番;G58641,星柄シャーリングキャミワンピ」を納品(伝票番号;1700034380)している。
したがって、商標権者は乙第2号証の1ないし2に示す使用態様のように「COPPE PAN」の商標タグを襟元に縫い付けて、少なくとも平成19(2007)年8月21日から販売している。
なお、乙第2号証の1ないし2に示す商品を株式会社サクシードが平成19(2007)年8月20日に納品(実際は8月21日に納品)されたことを示すこの納品書(乙第7号証)には、乙第2号証の1である「品番;G78640,レインボーステッチキャミワンピ」と乙第2号証の2である「品番;G58641,星柄シャーリングキャミワンピ」の記載があり、バーランド有限会社の平成19年の仕入先元帳にも乙第2号証の1ないし2を8月21日(伝票NO.34380)に仕入れたことが記載されている(乙第9号証の1)。
(3)また、乙第3号証に示す「立体ベビーソックス」は、有限会社ウォークで企画製作し、この有限会社ウォークが商標権者に納品している。この有限会社ウォークから商標権者バーランド有限会社への納品伝票も多数あるが、抜粋したものを乙第8号証として提出する。即ち、例えば、平成18(2006)年10月10日に有限会社ウォークが商標権者へ「立体ベビーソックス」を納品している。
したがって、商標権者は乙第3号証に示す使用態様のように「COPPE PAN」の商標シールをパッケージ内に貼付して、少なくとも平成18(2006)年10月10日から販売している。
なお、乙第3号証に示す商品を有限会社ウォークから商標権者バーランド有限会社が仕入れており、平成18(2006)年10月10日に納品されたことを示す納品書(乙第8号証の1)及び平成18(2006)年10月27日に納品されたことを示す納品書(乙第8号証の3)には「立体ベビーソックス」との記載があり、バーランド有限会社の仕入先元帳にも平成18年10月10日及び同年10月27日に仕入れたことが記載されている(乙第9号証の2)。
なお、乙第3号証に示す商品を有限会社ウォークが平成18年10月20日締日までにバーランド有限会社へ納品した納品書の合計を示す合計請求書(発行日;平成18年11月6日)(乙第8号証の2)は、乙第8号証の1の納品書に記載されている金額に消費税を加算したものである。

第4 請求人の弁駁
請求人は、被請求人の答弁に対し弁駁していない。

第5 当審の判断
1 被請求人が提出した証拠によれば、以下の事実が認められる。
(1)乙第1号証の1は、商品「ワイシャツ」の写真の写しと認められるところ、襟元のタグには、「COPPE PAN(Nの文字の右下には、丸で囲まれた小さなRの文字が記載されている。)」の文字及び「BURLAND.CO.LTD」の文字等が記載され、下げ札には、「NO.52377」の文字が記載されている。
(2)乙第1号証の2も商品「ワイシャツ」の写真の写しと認められるところ、襟元のタグには、「COPPE PAN(Nの文字の右下には、丸で囲まれた小さなRの文字が記載されている。)」の文字及び「BURLAND.CO.LTD」の文字等が記載され、下げ札には、「NO.52378」の文字が記載されている。
(3)乙第6号証は、「COPPE PAN」の商標を付したタグ及びシールの3葉の仕入伝票の写しと認められるところ、1葉目の左上には、「バーランド(有)様」の文字が記載され、右上には、「株式会社グレーンマジック」の名称、住所、電話番号等、19年9月18日の日付及び「伝票番号541682」の文字が記載されている。
1葉目の「商品コード・品番・商品名等」の欄には、5行目に「(シール)コッペパン (1500)」の文字が記載され、「数量」の欄には、「1358枚」の文字が記載されている。
また、1葉目の「商品コード・品番・商品名等」の欄には、6行目に「(ネーム)コッペパン (1500)」の文字が記載され、「数量」の欄には、「1358枚」の文字が記載されている。
乙第6号証の2葉目の左上には、「バーランド(有)様」の文字が記載され、右上には、「株式会社グレーンマジック」の名称、住所、電話番号等、19年9月18日の日付及び「伝票番号541685」の文字が記載されている。
2葉目の「商品コード・品番・商品名等」の欄には、1行目に「52376 シャツ 159枚」の文字が記載され、2行目に「52377 シャツ 251枚」の文字が記載され(シャツの文字部分は、1行目のシャツと同じ商品を表す記号が記載されている。)、「数量」の欄には、「251枚」の文字が記載されている。
また、2葉目の「商品コード・品番・商品名等」の欄には、3行目に「52378 シャツ 94枚」の文字が記載され(シャツの文字部分は、1行目のシャツと同じ商品を表す記号が記載されている。)、「数量」の欄には、「94枚」の文字が記載されている。
(4)乙第9号証の3は、仕入先元帳の写しと認められるところ、左側に「2007」の文字「9月18日」の文字が記載され、「品名」の欄に乙第6号証の伝票番号に一致する「No541682」の文字、「(シール)コッペパン」の文字及び「(ネーム)コッペパン」の文字が記載され、これらの行の「数量」の欄には、「1358」の文字が記載されている。
また、「品名」の欄に乙第6号証の伝票番号に一致する「No541685」の文字、「52377」の文字及び「52378」の文字が記載され、「52377」の行の「数量」の欄には、「251」の文字が記載され、「52378」の行の「数量」の欄には、「94」の文字が記載されている。
(5)乙第5号証によれば、「COPPE PAN」の商標を付した乙第1号証の2と思しきワイシャツと同じ柄のワイシャツが、商標権者の店舗内において、50%OFFで販売するために展示されている。

2 乙第1号証の1、乙第1号証の2、乙第5号証、乙第6号証及び乙第9号証の3によれば、以下のことが認められる。
(1)品番が「52377」及び「52378」の商品「ワイシャツ」の襟元には、本件商標と社会通念上同一と認められる「COPPE PAN」の文字を表示したタグが縫い込まれている。
(2)「BURLAND.CO.LTD」は、商標権者の英語表記と認めることができる。
(3)商標権者であるバーランド有限会社は、平成19年(2007年)9月18日に、品番が「52377」の商品「ワイシャツ」を251枚、品番が「52378」の商品「ワイシャツ」を94枚、株式会社グレーンマジックから仕入れていることが認められる。
(4)乙第5号証によれば、本件商標と社会通念上同一と認められる商標を付した乙第1号証の2と思しきワイシャツと同じ柄のワイシャツが、商標権者の店舗内において、譲渡のために展示されているものと推認される。

3 まとめ
乙第1号証の1、乙第1号証の2、乙第5号証、乙第6号証及び乙第9号証の3によれば、本件審判の請求の登録前3年以内に、日本国内において、商標権者が指定商品中「ワイシャツ類」に属する「ワイシャツ」について、本件商標と社会通念上同一と認められる商標を使用していたものと認めることができる。
したがって、本件商標の登録は、商標法第50条の規定により、取り消すことはできない。
よって、結論のとおり審決する。
審理終結日 2008-11-26 
結審通知日 2008-12-02 
審決日 2008-12-15 
出願番号 商願2003-14013(T2003-14013) 
審決分類 T 1 31・ 1- Y (Y25)
最終処分 不成立 
前審関与審査官 三澤 惠美子小川 きみえ田口 玲子 
特許庁審判長 渡邉 健司
特許庁審判官 杉山 和江
平澤 芳行
登録日 2004-06-25 
登録番号 商標登録第4782368号(T4782368) 
商標の称呼 コッペパン 
代理人 吉井 雅栄 
代理人 吉井 剛 
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