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審決分類 審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 登録しない Y05
審判 査定不服 商4条1項16号品質の誤認 登録しない Y05
管理番号 1187651 
審判番号 不服2007-26807 
総通号数 108 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2008-12-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2007-10-01 
確定日 2008-11-06 
事件の表示 商願2006- 89014拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 本願商標
本願商標は、「うるおいケア」の文字を標準文字で書してなり、第5類「薬剤,医療用油紙,衛生マスク,オブラート,ガーゼ,カプセル,眼帯,耳帯,生理帯,生理用タンポン,生理用ナプキン,生理用パンティ,脱脂綿,ばんそうこう,包帯,包帯液,胸当てパッド,歯科用材料,医療用腕環,失禁用おしめ,はえ取り紙,防虫紙,乳糖,乳児用粉乳,人工受精用精液」を指定商品として、平成18年9月25日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点
原査定は、「本願商標は、『潤い(を)手当』の意味合いを容易に看取させる『うるおいケア』の文字を標準文字で表してなるから、これをその指定商品の『目薬,医療用油紙,衛生マスク,ガーゼ,生理帯,生理用タンポン,生理用ナプキン,生理用パンティ,脱脂綿,ばんそうこう,包帯,包帯液』に使用するときは『うるおいをケアする目薬,うるおいをケアする機能を有する医療用油紙・衛生マスク・ガーゼ・生理帯・生理用タンポン・生理用ナプキン・生理用パンティ・脱脂綿・ばんそうこう・包帯・包帯液』を認識させるにとどまるものであって、単に商品の品質・用途・機能を表示したものといわざるを得ない。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるので、同法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審における証拠調べ通知
当審において、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するか否かについて、職権により証拠調べをした結果、別掲に記載の事実を発見したので、平成20年4月9日付けの証拠調べ通知書により、請求人に対し、同法第56条第1項で準用する特許法第150条第5項の規定に基づく通知を行った。

4 証拠調べ通知に対する請求人の意見の要点
本願商標を構成する「うるおいケア」の語は、その語の前後に「ケアする部位」や「その方法」が記されることで、はじめてその意味合いが明確になるものにすぎない。
したがって、「うるおいケア」の語のみから成る本願商標は、そのままでは明確な意味合いを特定できない一種の「造語」と考えるのが相当で、取引者・需要者が、商品の品質・用途・機能を表示したものと理解するものではない。

5 当審の判断
(1)本願商標は、上記1のとおり、「うるおいケア」の文字を標準文字で横書きしてなるところ、その構成中「うるおい」の平仮名文字は、「水気を帯びること。しめり。めぐみ。恩恵。」を意味する語であり、同じく「ケア」の片仮名文字は、英語「care」に由来し「介護。世話。手入れ。」を意味する外来語(いずれも、株式会社岩波書店発行「広辞苑第6版」)であって、いずれも一般に親しまれた語であるから、「うるおい」と「ケア」の両語を結合してなるものと容易に理解し得るものである。
そして、本願商標の構成中「うるおい」の文字は、別掲に記載の各事実によれば、本願指定商品中「薬剤」を含む商品を取り扱う業界において、商品の品質を表示するものとして普通に使用されているものということができる。
さらに、本願商標の構成中「ケア」の文字について、「○○の手入れ」の意味合いを理解し、認識させる点については、請求人も認めるところである。
しかも、別掲の4に示したとおり、本願指定商品中「薬剤」を含む商品を取り扱う業界において、「うるおいケア」の語が、当該商品の品質を説明するために用いられている使用例があることが認められる。
そうすると、「うるおいケア」の文字からなる本願商標は、これをその指定商品中、例えば「目薬,入浴剤,コンタクトレンズ用保存液」等について使用しても、これに接する取引者・需要者は、その商品が「目のしめりけ、うるおいを手当て(保護)するもの。肌のしめりけ、うるおいを手当て(保護)するもの。」であることを表示したものであると認識するにとどまり、単に商品の品質を表したものと容易に理解させるというのが相当であって、自他商品の識別標識としては認識し得ないというべきである。
また、本願商標を上記意に相応する商品以外の商品に使用するときは、商品の品質について誤認を生じさせるおそれがあるものといわなければならない。
なお、請求人は、「本願商標は、『うるおいケア』の各文字を同書体・同大・同間隔で書してなる纏まりのよい構成で、また、全体から生じ得る称呼も僅か6音という簡潔な音構成にすぎない。かかる本願商標の簡潔な構成よりすれば、簡易迅速を尊ぶ商取引において、一般の取引者・需用者が『うるおい』と『ケア』とに分離して、各部分の意味合いを理解し、品質表示的な意味合いを認識する事態は想定し難く、『うるおいケア』なる一連の表示をもって『1つの造語』として認識されるとするのが相当である。」旨主張しているが、仮に、本願商標自体は造語であるとしても、それを構成する各単語の語義から、前示意味合いを有する複合語として認識し、使用されている事実よりすれば、この点につき、請求人の主張は採用することができない。
加えて、請求人は、「商標が識別力を有するか否かの判断にあたっては、指定商品との関係で品質表示語として使用されているかどうかも重視される」旨主張している。
ところで、ある商標が商標法第3条第1項第3号に該当するか否かについて争われた裁判(平成12年(行ケ)第76号 東京高等裁判所 平成12年9月4日判決言渡)の判決では、「商標法3条1項3号は、取引者、需要者に指定商品の品質等を示すものとして認識され得る表示態様の商標につき、それ故に登録を受けることができないとしたものであって、該表示態様が、商品の品質を表すものとして必ず使用されるものであるとか、現実に使用されている等の事実は、同号の適用において必ずしも要求されないものと解すべき」と判示しているところである。
してみれば、本願商標が登録されるべきであるかどうかは、需要者等において、これがどのような意味を有するものとして認識され、把握され得るかによって判断されなければならないというべきであり、かつ、本願商標からは、その指定商品を取り扱う需要者等において、指定商品の品質を示すものとして認識されることは、上記認定のとおりであることからしても、かかる請求人の主張は採用することができない。
さらに、請求人は、「ケア」の文字(語)を結合した登録商標を引用して本願商標が登録要件を具有するものである旨主張しているが、そもそも、商標の識別性の判断は,各商標につき、それぞれの構成態様や取引の実情等をも勘案し、個別具体的に判断されるべき性質のものであるばかりでなく、請求人の主張している登録例をもって本件の判断が拘束されるものでもないから、この点についても、請求人の主張は、採用することができない。
したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するものとして、本願を拒絶した原査定は、妥当であって、取り消すことはできない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 別掲(「証拠調べ通知」の内容)
1 本願商標は、「うるおいケア」の文字を標準文字で書してなるところ、その構成中、「うるおい」の平仮名文字について、「水気を帯びること。しめり。めぐみ。恩恵。」(株式会社岩波書店発行「広辞苑第6版」)を意味する語であること、また、同構成中、「ケア」の片仮名文字について、英語「care」に由来し、「介護。世話。手入れ。」(上記「広辞苑第6版」)、「世話、保護、手当て、介護」(株式会社三省堂発行「コンサイスカタカナ語辞典第3版」)を意味する外来語であること。
2 そして、本願指定商品中「薬剤」には、「目薬」が含まれているところ、該商品を取り扱う業界においては、目の乾燥、乾きを解消するため、水分や涙成分の補充や、眼に保湿効果を加える効能を有する商品が多数取引されている実情が、以下の(1)ないし(15)に掲げる新聞記事、及びインターネット上のウェブページの記事のそれぞれの記載において認められる。
(1)1992年3月3日付け日刊工業新聞19ページには、「ロート製薬、涙液型目薬など発売」と題する記事中、「新発売の二品目のうち『ドライアイ』は、医療用分野で乾き目治療に使われているコンドロイチン硫酸ナトリウムを、基準内最大濃度(〇・五%)で配合。角膜の保水性を高め、涙液を安定化することでドライアイを効果的に改善する。また失われた涙に、より近い涙成分を補給、目の乾燥で受けた角膜のダメージを抑え、治癒を早める。」との記載がある。
(2)1992年5月14日付け毎日新聞東京版夕刊3ページには、「“スー”の感じで気分転換 目薬は現代人の小道具?」と題する記事中、「目薬は最も身近な薬のひとつ。OA機器の普及やテレビゲームなどで、現代人の目は昔に比べ疲れ気味といわれる。そこでメーカー各社は若者や中高年向け、あるいはドライアイ用など、用途やターゲットを絞った製品を投入、目薬の細分化が進んでいる。業界の推定によると、目薬の販売額は90年度で約330億円。波はあるが、ここ数年は平均4%前後の伸びを見せているという。」、「エアコンやOA機器の影響で、涙が乾き、目が痛くなるドライアイ用も登場。ロートが2月に発売したもので、成分が涙に近く、角膜を保護するという。」との記載がある。
(3)1994年4月19日付け日刊工業新聞25ページには、「市場動かす新商品研究/若年層向け目薬-OA化進行が背景に。容器や色にも一工夫」と題する記事中、「八月に発売したライオンの『スマイルブイイン』はビタミンAを新配合。角膜細胞の再生と目のうるおいを保つ作用で、疲れ目に対する回復効果を狙っている。」との記載がある。
(4)2002年1月12日付け読売新聞朝刊25ページには、「目のごろごろ、しょぼしょぼ オフィスで感じたら…ドライアイかも」と題する記事中、「パソコン作業の合間には、『防腐剤の入っていない点眼薬でドライアイの予防を』と専門医は勧める」との記載がある。
(5)2002年10月16日付け日刊工業新聞20ページには、「参天製薬、潤い持続するコンタクト用目薬を発売」と題する記事中、「参天製薬は15日、コンタクトレンズによる目の乾きを改善する目薬『サンテうるおいコンタクト』を発売した。価格は700円(12ミリリットル)。分子内に水分を保持する働きがある有効成分『ポビドン』が、レンズ表面に涙液層を安定させるため潤いが持続するという。」との記載がある。
(6)2005年10月5日付け日刊工業新聞15ページには、「小林製薬、コンタクト使用者向けとろみ目薬を発売」と題する記事中、「小林製薬はコンタクトレンズを装着したまま点眼できる、とろみのついた目薬『アイボン トローリ目薬 ドライアイ』を発売した。コンタクトレンズ使用者で目が乾きがちな人向け。角膜表面に長くとどまり、目の乾燥を防ぐ。」との記載がある。
(7)2006年8月16日付け日経産業新聞6ページには、「ファイザー、うるおい続く目薬発売(情報プラス)」と題する記事中、「ファイザー(東京・渋谷、岩崎博充社長)は目がうるおった感じが持続し、充血を取る目薬『バイシンモイスト』を発売した。保水効果の高い『ヒアルロン酸ナトリウム』を配合。適度なとろみをつけたため、目の表面に液剤がとどまる時間が長いのが特徴という。」との記載がある。
(8)2007年4月16日付け日刊工業新聞15ページには、「参天製薬/防腐剤などの添加物半分のコンタクト装用者向け目薬」と題する記事中、「参天製薬 コンタクトレンズ装用者向けの人工涙液型目薬『サンテうるおいコンタクト』をリニューアルした新製品『サンテうるおいコンタクトa』を19日に発売する。有効成分『ポビドン』が、かわいたコンタクトレンズにうるおいを与え、装用中の不快感や目の乾きを改善する。」との記載がある。
(9)「視力回復や眼の健康」のウェブページ中、「目にうるおいを」(http://www.ypod.info/me/50/ent1347.html)には、「最近は特に『ドライアイ』や『目にうるおい』というキーワードを頻繁に目にします。目を健康に保つためには、目にうるおいを与えてやさしくケアすることもとても重要なことです。具体的に目にうるおいを与えるとは、目薬を使用するという事です。目にうるおいがない・目が乾燥したと感じたら、点眼するのは当たり前のことと思われるかもしれません。でも、人間にはそもそも涙という目をうるおわせるものがあるのですから、やたら点眼薬を使用していいというわけではありません。涙に含まれるような様々な成分を再現した目薬はありません。」「通常、目にうるおいがなくなったというだけでは眼科の受診は行わないと思います。ですので、市販される目薬を使用するのですが、防腐剤が入っていない、使い捨てタイプの目薬を使いましょう。保存が短くなってしまいますが、ドライアイや目のうるおいのためには防腐剤なしがベストです。」との記載がある。
(10)大正製薬株式会社のウェブページ中、「製品情報」(http://www.catalog-taisho.com/taisho_p.nsf/WebSearchGenre_AN?OpenAgent&SHKEY=G206000)には、「アイリスCL-Iネオ コンタクトレンズ使用時の目の不快感・目のかわきに パソコン使用時などのドライアイ(目のかわき)、目のつかれに」、「アイリスCL ドライアイ(目のかわき)・目のつかれに」、並びに「製品情報:アイリスCL」(http://www.catalog-taisho.com/taisho_p.nsf/WebSearchEdit_AN?OpenAgent&SHKEY=000433)には、「効能・効果 涙液の補助(目のかわき)」との記載がある。
(11)千寿製薬株式会社のウェブページ中、「製品のご紹介 新マイティアA」(http://www.mytear.jp/newproduct/newmya.html)には、「パソコン等を長時間使用すると、まばたきの回数が減り、涙が蒸発することによって目がかわき、『目の疲れ』を感じることがあります。新マイティアAは瞳に大切な涙のうるおいを補給し、『目のかわき(ドライアイ)』、『目の疲れ』を改善します。」、及び「製品のご紹介 マイティアモイスチャーA」(http://www.mytear.jp/newproduct/moisture.html)には、「マイティアモイスチャーAは、瞳にとって大切なうるおいを与えるだけではなくとどめることで、目のかわき・疲れを改善する目薬です。」との記載がある。
(12)ライオン株式会社のウェブページ中、「製品詳細 スマイルピット ドライアイ」(http://www.lion.co.jp/ja/seihin/brand/018/03.htm)には、「うるおい持続、疲れた瞳をいやす点眼薬」、「『潤いと爽快なリフレッシュ感が持続する点眼薬』 目の乾き(ドライアイ)に効きます」との記載がある。
(13)ロート製薬株式会社のウェブページ中、「製品情報 なみだロートi.Q. モイスチャージ」(http://www.rohto.co.jp/prod/?jan=100613)には、「コンタクトレンズ装用などで酸素不足になったり、ドライアイ(目の乾き)で涙液からの栄養が不足したりすると、瞳は負担を受け、目の疲れを引き起こします。『なみだロートi.Q.モイスチャージ』は、『瞳のうるおい』と『疲れを癒す』に着目した処方。」との記載がある。
(14)参天製薬株式会社のウェブページ中、「製品詳細 サンテドライケア」(http://hitomi-sukoyaka.com/01/0124.html)には、「かわきを癒す保水効果と栄養補給 サンテドライケアには、目のかわきなどを癒すための、3つの有効成分が配合されています。」、「目は敏感で大切な部位なので、健康な目は涙でしっかり覆われています。しかし、目がかわいてくると、疲れなど様々な不快症状が現れることがあります。目がかわいていると思ったら、まずサンテドライケア。」との記載がある。
(15)ライオン株式会社のウェブページ中、「発表資料 『スマイルコンタクト クールフレッシュ』新発売」(http://www.lion.co.jp/press/2006098.htm)には、「快適な装用感を得るには、レンズと瞳に『うるおい』を保つことが大切です。」「乾燥などから生じる『目の不快感』に高い効果を発揮します。」との記載がある。
3 さらに、本願指定商品中「薬剤」には、「入浴剤」「コンタクトレンズ用保存液・消毒液」の商品も含まれるところ、該商品を取り扱う業界において、肌・皮膚の乾燥、乾き、あるいは、コンタクトレンズを装着したときの目の乾燥、乾きを解消するため、水分やしめりけを補い、保湿効果、あるいはうるおいを加える効能を有することを、効能として表示し、宣伝文句等に使用している商品が取引されている実情が、以下の(16)ないし(34)に掲げる新聞記事、及びインターネット上のウェブページ記事のそれぞれの記載において認められる。
(16)1991年1月21日付け日本経済新聞朝刊53ページには、「白濁タイプ入浴剤-肌にうるおい実感(比較商品学)」と題する記事中、「肌にうるおいを与える入浴剤が出てきた。」との記載がある。
(17)1991年9月3日付け日刊薬業新聞9ページには「ライフィックス 新タイプの入浴剤3種発売」と題する記事中、「保湿効果のある天然植物エキスの配合により、肌にうるおいを与える美肌効果にすぐれた入浴剤となっている。」との記載がある。
(18)1991年11月7日付け読売新聞家庭経済面4ページには、「[新製品ぴっくあっぷ]薬用入浴剤/資生堂」と題する記事中、「【ポイント】美肌効果があるといわれる日本各地の温泉の主要イオンを分析し、ほぼ同じ比率で有効成分を配合、さらに保湿成分を加えた薬用入浴剤。肌にうるおいを与え、疲労回復、冷え性などに効果があるという。」との記載がある。
(19)1991年11月14日付け読売新聞家庭経済面7ページには、「[新製品ぴっくあっぷ]薬用入浴剤/ツムラ」と題する記事中、「二十-三十歳代向けの錠剤タイプの入浴剤『トリム シリーズ』に新しく白い湯の色でライラックの香りの『ピュアホワイト』を加えた。無機塩による温浴効果が、血行を促進して体を温め、ローズヒップ、マカデミアナッツの植物性保湿成分とアミノ酸保湿成分が肌にうるおいを与え、疲労回復や肩凝りなどに効果があるという。」との記載がある。
(20)1995年10月10日付け日経流通新聞15ページには、「入浴剤??肌潤いエキスに工夫、新旧メーカー商品続々(売れ筋)」と題する記事中、「保温効果に加え肌のうるおい成分を配合した商品が人気を集め、各社とも米発酵エキスやはちみつなどスキンケアに工夫を凝らしている。」、「エーザイではこうした効果に着目、『乾燥した肌にうるおいを与える』(エーザイ)効果を高めた。」、「米発酵エキスにうるおい効果があるビール酵母エキスを混合することで保湿力を向上させた。」及び「湯上がり後の肌をしっとり保つなどスキンケアを重視した商品にした。」との記載がある。
(21)2002年11月1日付け日経産業新聞20ページには、「入浴剤、香り・効能多彩に-スキンケアなど女性に照準。」と題する記事中、「乾燥肌に悩む20-30代の女性を主なターゲットに『うるおい効果』を前面に出した。」との記載がある。
(22)2003年10月24日付け日本経済新聞朝刊35ページには、「入浴剤で湯?ったり-小林製薬、ムースの花の形に、ツムラ、症状別使い分け。」と題する記事中、「・・・使い続けることでうるおいのある肌になるという。」との記載がある。
(23)2004年10月13日付け日経産業新聞19ページには、「コーセー、海洋深層水配合の入浴剤(情報プラス)」と題する記事中、「肌にうるおいを与えるスクワランも配合。」との記載がある。
(24)2005年9月1日付け化学工業日報5ページには、「花王、保湿力向上の薬用入浴剤『エモリカ』を発売」と題する記事中、「『エモリカ』は、肌のうるおいを補い、肌荒れや湿疹、あせもなどに効果があるスキンケアタイプの薬用入浴剤。今回発売する新商品は保湿成分の『セラミドAP+』『ユーカリエキス』『オーツ麦エキス』が肌の角質層まで浸透しさらにうるおい力がアップ。カサつく肌もしっとりする。」との記載がある。
(25)2006年5月12日付け日本経済新聞朝刊31ページには、「海藻成分で肌にうるおい??ノエビア(ニューフェース)」と題する記事中、「海水から採った塩や、海藻に含まれるポリフェノールを配合、肌にうるおいを与えるという。」との記載がある。
(26)2007年11月22日付け日経産業新聞18ページには、「ボディーソープ・入浴剤、肌のうるおい保持、ライオンが新ブランド。」と題する記事中、「入浴剤『ボディケア入浴液』は湯船に入れると泥成分が肌に吸着することで肌を保護し、肌のうるおい成分が失われるのを防ぐという。」との記載がある。
(27)アース製薬株式会社のウェブページ中、「商品のご紹介 入浴剤商品」(http://www5.mediagalaxy.co.jp/earth-chem/products/bath/011/index.html)には、「浴用化粧品 ●白肌感を高めて透明ぷるる肌に コラーゲン、セラミド(うるおい成分)がお肌にたっぷりのうるおいを与え、アルブチンとビタミンC(つややか成分)で白肌感のある透明ぷるる肌へと導きます。」との記載がある。
(28)持田ヘルスケア株式会社のウェブページ中、「商品情報 コラージュD入浴剤」(http://www.collage.ne.jp/products/01_19.html)には、「乾燥肌用入浴剤」、「浴槽に入れてつかるだけで乾燥しがちな肌をしっとりスベスベにする、乳白色の薬用入浴剤です。皮脂に近い油性成分が、肌をやさしく包みうるおいを守ります。」との記載がある。
(29)2000年10月19日付け日本工業新聞19ページには、「新商品コーナー:アラガンのコンタクトレンズ消毒剤」と題する記事中、「『コンプリート』はうるおい成分のHPMC(ヒドロキシ・プロピル・メチル・セルロース)を配合したソフトコンタクトレンズ用コールド消毒剤。」、「HPMCを配合したことで従来の優れた洗浄、消毒効果、蛋白汚れの固着防止効果はそのままに、うるおいによる快適感を向上。これによってレンズが乾きにくくなるなど、これまでにない装用感を実現する。」との記載がある。
(30)2003年8月6日付け読売新聞中部版朝刊5ページには、「“うるおい感”アップします ソフトコンタクト用消毒・保存液発売/メニコン」と題する記事中、「従来製品より涙に近い性質とし、レンズ使用時の“うるおい感”をアップした。」との記載がある。
(31)2004年4月23日付けフジサンケイビジネスアイ27ページには、「【ニュースリリース】抗菌効果で清潔『ピュアティ ワンボトルタイプ』」と題する記事中、「従来のハードコンタクトレンズ用酵素洗浄保存液をリニューアル。1本で洗浄・保存・タンパク除去が可能。うるおい成分の『MPCポリマー』を新配合し、レンズ表面を保水し汚れの付着を防ぐ。」との記載がある。
(32)2005年8月9日付け化学工業日報5ページには、「オフテクス、高機能タイプの一本型ソフトコンタクト用消毒剤を発売」と題する記事中、「オフテクスは、一本型ソフトコンタクトレンズ用消毒剤『バイオクレン ゼロ』を発売した。洗浄、すすぎ、消毒、保存の機能を一本化するとともに、高いうるおい感の持続、レンズのくもり・ゴロゴロ感の解消に着目した高機能品。」、「保湿成分のヒアルロン酸を使うことで、装着時のクッション性を高め、レンズのうるおい感を長時間保つ。」との記載がある。
(33)2005年8月31日付けフジサンケイビジネスアイ19ページには、「【ニュースリリース】コンタクトレンズ用洗眼薬『うるおうアイボン』など」と題する記事中、「コンタクトレンズ用洗眼薬『うるおうアイボン』『同クール』 『うるおうアイボン』はとろみのある薬液がじっくり留まることで、洗眼後もうるおい感が持続。コンタクトレンズ装着後に、乾燥感や異物感を感じた眼を洗浄するのに適している。『同クール』は、うるおい感にそう快感をプラスした。」との記載がある。
(34)2007年2月27日付けフジサンケイビジネスアイ19ページには、「【新商品】ハードコンタクトレンズ用酵素洗浄保存液『ピュアティ モイスト』」と題する記事中、「ハードコンタクトレンズの洗浄、保存、タンパク除去が1本でできる。保湿成分『リピジュア』の配合で、レンズ表面にうるおい層を形成し、保水効果を発揮。乾燥を防ぎ、装用時の違和感を緩和する。レンズ表面のよごれやくもりを防止し、視界をクリアに保つ。」との記載がある。
4 加えて、以下の(35)ないし(44)に記載の実情によれば、「うるおい」と「ケア」の文字(語)を結合した「うるおいケア」の文字(語)についても、本願指定商品を含む商品を取り扱う業界においては、「皮膚や目などの潤いを手入れや保護するもの」であること、すなわち、品質を表示する文字(語)として、採択され、使用されているものということができる。
(35)千寿製薬株式会社のウェブページ中、「製品一覧(目薬)」(http://www.mytear.jp/megusuri/a.html)には、「『瞳のうるおいケア』 目のかわき・疲れに」、及び「製品のご紹介 マイティアモイスチャーA」(http://www.mytear.jp/newproduct/moisture.html)には、「『目のかわき』に『瞳のうるおいケア』を提案」との記載がある。
(36)アークスメディコ株式会社のウェブページ中、「うるおい重視!ケア用品セットの取扱商品」(http://www.arkscontact.com/cPath/28.html)には、「2ウィークファインアルファうるおいケア用品6ヶ月セット」、「2ウィークファインアルファうるおいケア用品3ヶ月セット」、「エルコン2ウィークうるおいケア用品3ヶ月セット」、「エルコン2ウィークうるおいケア用品6ヶ月セット」、「ネオサイト14うるおいケア用品3ヶ月セット」、「ネオサイト14うるおいケア用品6ヶ月セット」、「ビューノIうるおいケア用品3ヶ月セット」、「ビューノIうるおいケア用品6ヶ月セット」、「メダリスト2うるおいケア用品3ヶ月セット」「メダリスト2うるおいケア用品6ヶ月セット」、「メダリストプラスうるおいケア用品3ヶ月セット」、「メダリストプラスうるおいケア用品6ヶ月セット」、「メニコンフォーカスうるおいケア用品3ヶ月セット」、「メニコンフォーカスうるおいケア用品6ヶ月セット」、「ロートi.Q.14アスフェリックうるおいケア用品6ヶ月セット」、「ロートi.Q.14アスフェリックうるおいケア用品3ヶ月セット」との記載がある。
(37)楽天市場「くすりのヨシハシ」のウェブページ中、「エクスピー」(http://www.rakuten.co.jp/yoshihashi/420980/623141/)には、「Exs.pエクスピー バス ナノモイスチャー エッセンス 浸透&潤いケア 薬用入浴剤」の「特長」に、「浸透&うるおいケア ●ナノ化セラミドが全身の肌のバリア機能を整え、乾燥によるダメージから守ります。●米ぬか油・ホホバ油・スクワランなどの油分が、肌の潤いを守り、荒れ性をケアします。」との記載がある。
(38)株式会社イトーヨーカドーの「インターネットでショッピング!」のウェブページ中、「ラックス ボディソープ 550mlソフティ」(http://www.itoyokado.jp/beauty/20607/31092/-/detail/4902111393629)には、「肌をいたわるうるおいケア。ブルガリアンローズの優雅で華やかな香り」との記載がある。
(39)「ヘルス&ビューティー ショップ&通販 アマゾン」のウェブページ中、「ドクターシーラボミルキーホワイトジェル」(http://astore.amazon.co.jp/002-2-22/detail/B000JF71E4)には、「化粧水、乳液、美容液の働きをする保湿ジェル。 どんなに忙しくても、疲れていても、ワンステップだからカンタンうるおいケア。」との記載がある。
(40)ロート製薬株式会社のウェブページ中、「『バスパス』うるおいのヒミツ」(http://www.rohto.co.jp/baspas/moist.htm)には、「肌のうるおいを保つために大切なのは、肌を保護する皮脂膜と、水分をキープする天然保湿因子(NMF)なんだ。入浴や過度の洗浄などにより皮脂膜が奪われたりNMFが溶出してしまうと、肌のうるおいは保てなくなる。特に水分が蒸発しやすいのは入浴直後の肌。お風呂上りにすばやくケアしないと、肌が突っ張ってカサカサになっちゃうよ。そこで『バスパス』の全身ボディケア!まだ肌に水分が残っているときこそ、うるおいをチャージするベストな時間なんだ。お風呂上りのぬれ肌にパパッと手早く使える『バスパス』は、忙しい女性にぴったりのうるおいケアだよ。」との記載がある。
(41)久光製薬株式会社のウェブページ中、「ライフセラ 美容液マスク超うるおいケア」(http://www.hisamitsu.co.jp/healthcare/products/429.html)には、「美容液マスク 超・うるおいケア」との記載がある。
(42)花王株式会社のウェブページ中、「ニュースリリース 発表資料:2007年7月25日」(http://www.kao.co.jp/corp/news/2007/3/n20070725-02bc.html)には、「?1本で『美白』と『うるおい』ケア。透明感のあるクリアなボディへ?『ニベアボディ 薬用ホワイトニングナイトクリーム』 新発売」、「商品特長 1本で『美白』と『うるおい』ケアし、透明感のあるクリアなボディへ。」との記載がある。
(43)ケンコーコム株式会社のケンコーコム健康メガショップのウェブページ中、「プレサ デイリーケアマスク(コエンザイムQ10配合保湿液マスク)22枚」(http://www.kenko.com/product/item/itm_8820684072.html)には、「『プレサ デイリーケアマスク(コエンザイムQ10配合保湿液マスク)22枚』は、毎日の化粧水代わりに、5分間で簡単にうるおいケアができるパックです。」との記載がある。
(44)全薬工業株式会社のウェブページ中、「製品のご案内 アルージェ トータルモイストベール リップエッセンス」(http://www.zenyaku.co.jp/product/beauty/arouge_veil.html)には、「荒れやすいドライリップのうるおいケアと保護を同時に行い、グロスをつけているようなツヤツヤプルプル感で、気になるくすみや縦ジワをカバーします。」との記載がある。


審理終結日 2008-09-04 
結審通知日 2008-09-08 
審決日 2008-09-22 
出願番号 商願2006-89014(T2006-89014) 
審決分類 T 1 8・ 13- Z (Y05)
T 1 8・ 272- Z (Y05)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 箕輪 秀人 
特許庁審判長 林 二郎
特許庁審判官 鈴木 修
杉本 克治
商標の称呼 ウルオイケア 
代理人 網野 友康 

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