• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 全部無効 外観類似 無効としない Z05
審判 全部無効 称呼類似 無効としない Z05
管理番号 1088297 
審判番号 無効2002-35420 
総通号数 49 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2004-01-30 
種別 無効の審決 
審判請求日 2002-10-02 
確定日 2003-11-10 
事件の表示 上記当事者間の登録第4510638号商標の商標登録無効審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 審判費用は、請求人の負担とする。
理由 第1 本件商標
本件登録第4510638号商標(以下「本件商標」という。)は、別掲の1に示したとおり「HEPATORON」の文字と「ヘパトロン」の文字とを二段に横書きしてなり、平成12年10月17日に登録出願、第5類「薬剤,歯科用材料,医療用油紙,衛生マスク,オブラート,ガーゼ,カプセル,眼帯,耳帯,生理帯,生理用タンポン,生理用ナプキン,生理用パンティ,脱脂綿,ばんそうこう,包帯,包帯液,胸当てパッド,医療用腕環,失禁用おしめ,人工受精用精液,乳児用粉乳,乳糖,はえ取り紙,防虫紙」を指定商品として、同13年9月28日に設定登録されたものである。

第2 請求人の引用商標
請求人が本件商標の登録無効の理由に引用する登録第3243611号商標(以下「引用A商標」という。)は、別掲の2に示したとおり「ヘプトロン」の文字を横書きしてなり、平成6年7月14日に登録出願、第5類「薬剤,歯科用材料,ばんそうこう,包帯」を指定商品として、同9年1月31日に設定登録されたものである。同じく登録第3243612号商標(以下「引用B商標」という。)は、別掲の3に示したとおり「HEPTORON」の文字を横書きしてなり、平成6年7月14日に登録出願、第5類「薬剤,歯科用材料,ばんそうこう,包帯」を指定商品として、同9年1月31日に設定登録されたものである。同じく登録第2401173号商標(以下「引用C商標」という。)は、別掲の4に示したとおり「ヘアトロン」の文字を横書きしてなり、平成1年6月28日に登録出願、第1類「化学品(他の類に属するものを除く)薬剤、医療補助品」を指定商品として、同4年4月30日に設定登録、その後、同14年4月30日に商標権の存続期間の満了により消滅し、同15年1月8日にその登録が抹消されたものである。以下、これらを一括していう場合は「引用各商標」と総称する。

第3 請求人の主張
請求人は、「本件商標の登録を無効とする。審判費用は被請求人の負担とする。」との審決を求めると申し立て、その理由を要旨次のように述べ、証拠方法として甲第1号証ないし同第23号証を提出している。
(1)本件商標と引用各商標との類否について
ア 本件商標は、「HEPATORON/ヘパトロン」の欧文字と片仮名文字を上下2段に横書きした構成よりなるところ、その片仮名文字部分が欧文字部分の称呼を特定すべき役割を果たすものと無理なく認識し得るときは、片仮名文字部分から生じる称呼がその商標より生じる自然の称呼とみるのが社会通念である。
そうとすれば、本件商標からは該構成文字に相応して「ヘパトロン」の称呼を生じるものである。
他方、請求人が引用する引用A商標は、「ヘプトロン」の片仮名文字を横書きしてなるものであるから、該構成文字に相応して「ヘプトロン」の称呼を生じること明らかである。また、引用B商標は、「HEPTORON」の欧文字を横書きした構成よりなるところ、医薬品を取り扱う業界においては医薬品の一般名称基準の音訳法則に示された音訳表にもとづいて称呼することが常態であるから、引用B商標からは該音訳表に徴して「ヘプトロン」の称呼を生じるものとみるのが社会通念である(甲第10号証)。
そこで、本件商標の称呼「ヘパトロン」と引用A商標及び引用B商標の称呼「ヘプトロン」との類否について比較考察するに、両者は共に5音の構成からなり、称呼の識別上重要な要素を占める語頭音「ヘ」を始め第3音から末尾音にいたる「ト」、「ロ」、「ン」の音を同じくするものであり、その差異は第2音において「パ」と「プ」の相違する点にある。しかして、両音はいずれも呼気の流れ方による分類によれば、その子音は破裂音であり、調音位置による分類によれば無声の両唇音であって、かつ、同行の半濁音(p)に属する音質を同じくするものである(甲第9号証)。しかも両称呼は特定の観念をもって称呼されるものではないから、それぞれを全体として一連に称呼する場合には、その差異は共通の音感に僅かに変化を与える程度の微差にすぎず、かつ、比較的聴者に与える印象の薄い中間に介在する音であることよりすれば、明瞭に聴別できるものでないことは明らかである。
してみれば、本件商標と引用A商標及び引用B商標とはその称呼において語韻、語調極めて酷似するものであるから、称呼上相紛れる類似の商標といわざるを得ない。
上記の事実を立証するものとして、過去における類型的審決例をたどってみても請求人の主張と一致し、その正当性を充分証左しているものと確信するところである(甲第11号証ないし同第17号証)。
次いで、本件商標と引用B商標との外観上の類否について比較考察する。すなわち、本件商標と引用B商標は前示の構成よりなるところ、本件商標の欧文字部分は片仮名文字部分と独立して本件商標の外観上の要部ということができるものであり、本件商標と引用B商標との類否を判断するに当たっては、本件商標の欧文字部分と引用B商標との各外観を対比してその類否を判断することが可能である。
そこで、本件商標の欧文字部分と引用B商標とを対比すると、両者共にゴシック風の字体をもって前者は「HEPATORON」と9文字を配列しているのに対し、後者は「HEPTORON」の8文字を配列しているものであり、その1字の差は、前者の語の中間に「A」の1字が加わっているにすぎない。
そして、両者は共に造語商標であって、これを一見して既成語の観念と結びつけることはできないから、全体として両者の外観を対比するときは、極めて類似した印象を刻するものというほかなく、特に時と所を異にして両者に接するときは、外観上識別することが困難であって相紛れるおそれが強く、したがって、両者は外観上類似するものであるといわざるを得ない。
上記の事実を立証するものとして、過去における判決例をたどってみても請求人の主張と一致し、その正当性を充分証左しているものと確信するところである(甲第18号証)。
イ 本件商標は、前述のとおり「ヘパトロン」の称呼を生じるものである。
他方、引用C商標は、「ヘアトロン」の片仮名文字を横書きしてなるものであるから、該構成文字に相応して「ヘアトロン」の称呼を生じること明らかである。
そこで、本件商標の称呼「ヘパトロン」と引用C商標の称呼「ヘアトロン」の類否について比較考察するに、両者は共に5音の構成からなり、称呼の識別上重要な要素を占める語頭音「ヘ」を始め第3音から末尾音にいたる「ト」、「口」、「ン」の音を同じくするものであり、その差異は第2音において「パ」と「ア」の相違する点にある。しかして、両称呼の差異音「パ」(pa)は母音「ア」(a)を帯有するところから、発声上比較的「ア」(a)の音に近い印象を与えるものであり、かつ、聴者に与える印象の薄い中間に介在する音であることよりすれば、それぞれを全体として一連に称呼するときはその語韻、語調極めて近似したものとなり、その差異は共通の音感に僅かに変化を与える程度の微差にすぎず、明瞭に識別できるものでないことは明らかである。
したがって、両者はその称呼上相紛れる類似の商標であるといわざるを得ない。
上記の事実を立証するものとして、過去の審決例をたどってみても請求人の主張と一致し、その正当性を充分証左しているものと確信するところである(甲第19号証ないし同第23号証)。
ウ ところで、本件商標と引用各商標の指定商品をみるに、売薬等の一般医薬品を包含する薬剤であるから、この種の商品を購入する場合には一般的に払われるべき注意力を標準とすべきでなく、特に医薬品を取り扱う業界にあって商取引が電話、口頭等により迅速に行われることが要求される現状においては、薬剤の如き商品にあってその用途、用法等により人命に重大な影響を及ぼす商品は取引者並びに消費者において充分注意を払うことが求められる。
しかして、簡易迅速を旨とする商取引の場にあって、商標の称呼が常に必ずしも冷静に注意深く発音され、かつ、聴取されるとは限らないから商取引上その出所について混同を生じる場合も決して少なくないものと判断するのが相当である。
また、商標に接する需要者等は離隔的観察において記憶し、想起する場合を想定すれば、外観上の点についても同様に判断すべき必要性があるものといわざるを得ない。
エ 以上のとおりであるから、観念の点について論じるまでもなく本件商標は引用A商標とは称呼上類似、引用B商標とは称呼並びに外観上類似するものであり、引用C商標とは称呼上類似する商標であって、かつ、その指定商品はいずれも互いに抵触するものである。
(2)請求人の弁駁
ア 本件商標と引用A商標との類否について
被請求人のいう「パ」と「プ」の音は、単音として対比するだけでは足らず、あくまで語頭音「ヘ」及び第3音以下末尾音「トロン」を同一にする構成音数の全く同一な称呼の中間音として比較されなければならず、かかる状況下では両称呼は明瞭に聴別できるものとはいえないものである。
イ 本件商標と引用C商標との類否について
称呼の認定においては、印象に残り難い中間近似音同志は、音の強弱に関係なく一連に称呼されれば、なおさら語韻語調の同一性近く印象に残り離隔的に観察された場合、中間音が近似音であれば一層全体称呼の近似度を増す結果となるものであり、紛れやすくなるものである。
ウ なお、本案件が登録異議申立て事件に係る判断によって拘束される理由はない。また、被請求人がその主張の根拠として提出した審査例、審決例は、商標の構成等の点において、本件事案とは自ずと事情を異するものであるから、それら提出の審査例、審決例をもって本件の類否判断の基準とするのは適切でない。
(3)むすび
本件商標は、商標法第4条第1項第11号に違反して登録されたものであるから、同法第46条第1項の規定によりその登録を無効とすべきである。

第4 被請求人の主張
被請求人は、結論と同旨の審決を求めると答弁し、その理由を要旨次のように述べ、証拠方法として、乙第1号証ないし同第16号証を提出している。
(1)本件商標と引用A商標及び引用B商標との類否について
本件商標から生ずる「ヘパトロン」と引用A商標及び引用B商標から生ずる「ヘプトロン」の称呼を比較するに、差異音「パ」と「プ」の音は、それぞれ帯有する母音において差異を有するばかりでなく、前音は響きの弱い無声摩擦音で、これに続く「パ」「プ」の音は共に破裂音であるため力の入る強い音として明瞭に発音され、かつ聴覚に強く印象する音である。してみれば、両者をそれぞれ一連に称呼した場合、その聴感が互いに相違し相紛れるおそれはないといわざるを得ない。上記の如き認定は、本件商標の登録異議申立事件の異議決定理由において既に示されている。
また、乙第1号証ないし同第4号証(枝番を含む。)の審査例も、上記認定を支持するものである。
請求人は、審判請求書において過去の類型的審決例を挙げている。これに対し、被請求人は、商標中の差異音が同行に属し中間に介在する場合に非類似と認定されている審決及び異議決定を挙げる(乙第5号証)。
次いで、本件商標と引用B商標の外観上の類否については、本件商標の欧文字部分「HEPATORON」は、第4番目の「A」の文字を引用B商標「HEPTORON」の8文字より多くする9文字よりなり、第4番目文字において「A」の文字の有無という明確な差異を有するものであるから、通常の注意力をもってすれば、その差異は明らかに認識でき見誤るおそれはないものである。
欧文字からなる商標の中間の1字の有無の差では外観類似とは認定できないという審決・異議決定の例を挙げる(乙第6号証ないし同第9号証)。
(2)本件商標と引用C商標との類否について
両商標から生ずる「ヘパトロン」「ヘアトロン」の称呼を比較するに、差異音である「パ」の音は無声破裂音の半濁音であるため強い音として聴取されるのに対し、「ア」の音は有音の開放母音の清音であるから、両者は調音方法・調音位置に相違するうえ、「ア」の音は、摩擦音の「ヘ」の音と破裂音の「ト」の音に挟まれた音であるので、必ずしも明瞭に聴取されるとは言い難いものである。してみれば、両者は、語調、語感が全く異なり、聴き誤るおそれはないといわざるを得ないものである(本件商標の登録異議申立事件の異議の決定理由参照)。
また、乙第10号証ないし同第16号証に示す審決例からも、差異音が「パ」と「ア」である場合は非類似の商標であると認定される事実を立証できる。
(3)以上のとおりであるから、本件商標は、引用A商標及び引用C商標とは外観、観念においてはもとより、称呼についても類似する商標とはいえないものであり、また、引用B商標とは観念においてはもとより、外観、称呼についても類似する商標とはいえないものである。

第5 当審の判断
(1)本件商標と引用A商標との類否について
本件商標は、前記のとおり「HEPATORON」及び「ヘパトロン」の両文字よりなるものであり、これらの文字に相応して「ヘパトロン」の称呼を生ずるものと認められる。
これに対し、引用A商標は「ヘプトロン」の文字よりなるものであるから、引用A商標は、該構成文字に相応して「ヘプトロン」の称呼を生ずること明らかである。
そこで、本件商標より生ずる「ヘパトロン」の称呼と引用A商標より生ずる「ヘプトロン」の称呼とを比較すると、両称呼は、5音構成よりなるうちの第1音の「ヘ」及び第2音ないし第5音の「トロン」を共通にし、第2音において「パ」と「プ」の音の相違を有するものである。
そして、相違する音の「パ」と「プ」の音は、口の開き、舌の位置の相違により音色が大きく異なる母音[a]と[u]の相違を有していて、しかも、共に両唇を合わせて破裂させる無声の破裂音であって強い音として発音し聴取される音であるから、第2音という中間に位置する音であるとはいえ、それぞれを一連に称呼した場合、これらの差異音が称呼全体の音調、音感に与える影響は大きく、両称呼をそれぞれ一連に称呼した場合、彼此相紛れるおそれはないものというべきである。
してみれば、本件商標は、引用A商標と称呼において類似するものではないと認められる。
また、本件商標は「HEPATORON」及び「ヘパトロン」の両文字より構成されているのに対し、引用A商標は「ヘプトロン」の文字より構成されているものであるから、それぞれの構成よりみて、本件商標は、引用A商標と外観において類似しないものであること明らかである。
また、本件商標と引用A商標とは、それぞれの構成よりして外観において類似するものでないこと明らかであり、かつ、いずれも特定の意味を看取し得ない一種の造語よりなるものといえるから、観念においても類似するものではない。
(2)本件商標と引用B商標との類否について
引用B商標は、「HEPTORON」の各文字よりなるものであり、該構成文字に相応して、「ヘプトロン」の称呼を生ずるものと認められる。
そうすると、引用B商標から生ずる「ヘプトロン」の称呼は、引用A商標より生ずる称呼と同一であるから、本件商標は、引用B商標と称呼において類似するものでないこと前述の(1)のとおりである。
次に、外観についてみるに、前記のとおり、本件商標は、「HEPATORON」及び「ヘパトロン」の両文字より構成されているのに対し、引用B商標は「HEPTORON」の文字より構成されているものであるから、それぞれの構成よりみて、本件商標は、引用B商標と離隔的に観察しても視覚上見誤るおそれのない外観において非類似のものと認められる。
請求人は、本件商標の欧文字部分は仮名文字部分と独立して外観上の要部ということができるものであり、本件商標の欧文字と引用B商標を対比すると、前者は「HEPATORON」と9文字を配列しているのに対し、後者は「HEPTORON」と8文字を配しているものであり、その1字の差は、前者の語の中間に「A」の文字が加わっているにすぎず、全体として両者を対比するときは、極めて類似した印象を刻するものというほかなく、両者は外観上類似するものであるといわざるを得ない旨主張する。
しかしながら、本件商標は、「HEPATORON」及び「ヘパトロン」の両文字より構成されていて、視覚上、「HEPATORON」の文字部分が強く印象付けられるという構成のものではなく、他に「HEPATORON」の文字部分のみをもって取引に資されるとみなければならない格別の事由は見出せない。
そうとすれば、本件商標がその指定商品に使用された場合、これに接した取引者、需要者は「HEPATORON」と「ヘパトロン」の両文字を軽重の差を有しないものとして把握し、外観上これら両文字を一体のものとして認識するものと判断するのが相当である。
仮に、請求人の主張するように、本件商標の欧文字部分が仮名文字部分から独立して外観上の要部となり得る場合があるということを想定しても、本件商標の「HEPATORON」と引用B商標の「HEPTORON」の両欧文字を対比すると、両者は「A」の文字の有無の差異を有しているものである。しかも、共に一般的に使用されているごくありふれた書体で表されていて、特に強く印象付けられる外形上の特徴において酷似しているなど彼此混同を生ずるような視覚上の共通点は見出し得ないものである。
してみれば、上記前提に立ったとしても、本件商標は、引用B商標と彼此見誤るおそれのない外観において非類似のものと判断するのが相当である。
また、また、本件商標と引用B商標とは、それぞれの構成よりして、いずれも特定の意味を看取し得ない一種の造語よりなるものといえるから、観念においても類似するものではない。
(3)本件商標と引用C商標との類否について
本件商標は、前述のとおり「ヘパトロン」の称呼を生ずるものである。
これに対し、引用C商標は、「ヘアトロン」の文字よりなるものであり、これより「ヘアトロン」の称呼を生ずること明らかである。
そこで、本件商標より生ずる「ヘパトロン」の称呼と引用C商標より生ずる「ヘアトロン」の称呼とを比較すると、両称呼は、5音構成よりなるうちの第1音の「ヘ」及び第2音ないし第5音の「トロン」を共通にし、第2音において「パ」と「ア」の音の相違を有するものである。
そして、相違する音の「パ」と「ア」の音は、「パ」の音が両唇を合わせて破裂させる無声の破裂音であって強い音として発音し聴取される半濁音であるのに対し、「ア」の音は、口を広く開いて発する有声の解放音であって、摩擦音の「ヘ」の音と破裂音の「ト」の音に挟まれていて、しかも前音の母音と二重母音的に発音されることより、必ずしも明瞭に発音し聴取される音とはいい難いから、それぞれを一連に称呼した場合、これらの差異音が称呼全体の音調、音感に与える影響は大きく、両称呼をそれぞれ一連に称呼した場合、彼此相紛れるおそれはないものというべきである。
してみれば、本件商標は、引用C商標と称呼において類似するものではないと判断するのが相当である。
また、本件商標と引用C商標とは、それぞれの構成よりして外観において類似するものでないこと明らかであり、かつ、いずれも特定の意味を看取し得ない一種の造語よりなるものといえるから、観念においても類似するものではない。
(4)全体観察と取引の実情
以上検討したように、本件商標は、引用各商標と称呼、外観、観念のいずれにおいても前述の差異を有するものであって、取引場裏において何ら相紛れるおそれのないものというべきであって、医薬品などの取引の実情を考慮しても、なお、本件商標をその指定商品に使用した場合、商品の出所について誤認混同を生ずるおそれはないものと認められる。
(5)以上のとおりであり、本件商標は、商標法第4条第1項第11号に違反して登録されたものではない。
したがって、本件商標は、同法第46条第1項規定に基づき、その登録を無効とすることはできない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 1 本件商標(登録第4510638号商標)


2 引用A商標(登録第3243611号商標)


3 引用B商標(登録第3243612号商標)


4 引用C商標(登録第2401173号商標)


審理終結日 2003-09-12 
結審通知日 2003-09-18 
審決日 2003-09-30 
出願番号 商願2000-112518(T2000-112518) 
審決分類 T 1 11・ 261- Y (Z05)
T 1 11・ 262- Y (Z05)
最終処分 不成立 
特許庁審判長 滝沢 智夫
特許庁審判官 小林 薫
岩崎 良子
登録日 2001-09-28 
登録番号 商標登録第4510638号(T4510638) 
商標の称呼 ヘパトロン 
代理人 村山 佐武郎 
代理人 熊田 資一 
代理人 荒垣 恒輝 
  • この表をプリントする

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社   サービスに関しての問い合わせ