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審決分類 審判 全部申立て  登録を取消(申立全部取消) Z21
管理番号 1040032 
異議申立番号 異議1999-90668 
総通号数 19 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標決定公報 
発行日 2001-07-27 
種別 異議の決定 
異議申立日 1999-05-12 
確定日 2001-04-13 
異議申立件数
事件の表示 登録第4232680号商標の登録に対する登録異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 登録第4232680号商標の登録を取り消す。
理由 1 本件商標
本件商標は、「POLOELEGANCE」の欧文字を横書きしてなり、第21類「ガラス基礎製品(建築用のものを除く。),なべ類,コーヒー沸かし(電気式又は貴金属製のものを除く。),鉄瓶,やかん,食器類(貴金属製のものを除く。),アイスペール,泡立て器,こし器,こしょう入れ・砂糖入れ及び塩振り出し容器(貴金属製のものを除く。),卵立て(貴金属製のものを除く。),ナプキンホルダー及びナプキンリング(貴金属製のものを除く。),盆(貴金属製のものを除く。),ようじ入れ(貴金属製のものを除く),ざる,シェーカー,しゃもじ,手動式のコーヒー豆ひき器及びこしょうひき,じょうご,すりこぎ,すりばち,ぜん,栓抜,大根卸し,タルト取り分け用へら,なべ敷き,はし,はし箱,ひしゃく,ふるい,まな板,麺棒,焼き網,ようじ,レモン絞り器,ワッフル焼き型(電気式のものを除く。),清掃用具及び洗濯用具,魚ぐし,携帯用アイスボックス,米びつ,食品保存用ガラス瓶,水筒,魔法瓶,家事用手袋,化粧用具(「電気式歯ブラシ」を除く。),電気式歯ブラシ,デンタルフロス,おけ用ブラシ,金ブラシ,管用ブラシ,工業用はけ,船舶ブラシ,ブラシ用豚毛,洋服ブラシ,靴ブラシ,靴べら,靴磨き布,軽便靴クリーナー,シューツリー,ガラス製包装用容器(「ガラス製栓・ガラス製ふた」を除く。),陶磁製包装用容器,ガラス製栓,ガラス製ふた,かいばおけ,家禽用リング,アイロン台,霧吹き,こて台,へら台,愛玩動物用食器,愛玩動物用ブラシ,犬のおしゃぶり,小鳥かご,小鳥用水盤,植木鉢,家庭園芸用の水耕式植物栽培器,じょうろ,家庭用燃え殻ふるい,石炭入れ,紙タオル取り出し用金属製箱,靴脱ぎ器,せっけん用ディスペンサー,寝室用簡易便器,トイレットペーパーホルダー,貯金箱(金属製のものを除く。),ねずみ取り器,はえたたき,湯かき棒,浴室用腰掛け,浴室用手おけ,ろうそく消し及びろうそく立て(貴金属製のものを除く。),花瓶及び水盤(貴金属製のものを除く。),風鈴,ガラス製又は磁器製の立て看板,香炉,コッフェル」を指定商品として平成9年6月11日に登録出願され、同11年1月22日に登録されたものである。

2 通知した取消理由の要旨
平成12年5月15日付けで「本件商標は、『POLOELEGANCE』の欧文字を横書きしてなるものである。ところで、馬に乗ったポロ競技プレーヤーの図形及び『POLO』『Polo』『ポロ』等の文字は、以下の証拠により、ザ ポロ/ローレン カンパニー リミテッド(アメリカ合衆国ニューヨーク所在)が、商品『被服、装身具、香水、眼鏡』等に長年使用し、本件商標に係る出願前から需要者の間に広く知られている商標と認められる。すなわち、株式会社講談社昭和53年7月20日発行『男の一流品大図鑑』本件異議申立書に添付の甲第3号証)、サンケイマーケティング昭和58年9月28日発行『舶来ブランド事典’84ザ・ブランド』の記載によれば、以下の事実が認められる。アメリカ合衆国在住のデザイナーであるラルフ・ローレンは1967年に幅広ネクタイをデザインして注目され、翌1968年にポロ・ファッションズ社(以下『ポロ社』という。)を設立、ネクタイ、シャツ、セーター、靴、カバンなどデザインをはじめ、トータルな展開を図ってきた。1971年には婦人服デザインにも進出し、『コティ賞』を1970年と1973年の2回受賞したのをはじめ、数々の賞を受賞した。1974年に映画『華麗なるギャッツビー』の主演俳優ロバート・レッドフォードの衣装デザインを担当したことから、アメリカを代表するデザイナーとしての地位を確立した。その頃からその名前は我が国服飾業界においても知られるようになり、そのデザインに係る一群の商品には、横長四角形中に記載された『Polo』の文字と共に『by RALPH LAUREN』の文字及び馬に乗ったポロ競技のプレーヤーの図形の各商標が用いられ、これらは『ポロ』の略称でも呼ばれている(別掲引用商標参照)。そして、株式会社洋品界昭和55年3月発行『海外ファッション・ブランド総覧1980年版』『ポロ/Polo』の項及びボイス情報株式会社昭和59年9月発行『ライセンス・ビジネスの多角的戦略’85』の『ポロ・バイ・ラルフ・ローレン』の項の記述及び昭和63年10月29日付け日経流通新聞の記事によれば、我が国においては西武百貨店が昭和51年にポロ社から使用許諾を受け同52年からラルフ・ローレンのデザインに係る紳士服、紳士靴、サングラス等の、同53年から婦人服の輸入、製造、販売を開始したことが認められる。また、ラルフ・ローレンに係る紳士服、紳士用品については、株式会社スタイル社1971年7月発行『dansen男子専科』を始め、前記『男の一流品大図鑑』、株式会社講談社昭和54年5月発行『世界の一流品大図鑑’79年版』、株式会社チャネラー昭和54年9月発行別冊チャネラー『ファッション・ブランド年鑑’80年版』、株式会社講談社昭和55年11月発行『男の一流品大図鑑’81年版』(本件異議申立書に添付の甲第4号証)、株式会社講談社昭和55年6月発行『世界の一流品大図鑑’80年版』、婦人画報社昭和55年12月発行『MEN’S CLUB1980,12』、株式会社講談社昭和56年5月25日発行『世界の一流品大図鑑’81年版』(本件異議申立書に添付の甲第5号証)、前記『舶来ブランド事典’84ザ・ブランド』、株式会社講談社昭和60年5月発行『流行ブランド図鑑』のそれぞれにおいて、眼鏡については、前記『世界の一流品大図鑑’80年版』、同『ファッション・ブランド年鑑’80年版』、同『男の一流品大図鑑’81年版』、同『世界の一流品大図鑑’81年版』のそれぞれにおいて、『POLO』、『ポロ』、『Polo』、『ポロ(アメリカ)』、『ポロ/ラルフ・ローレン(アメリカ)』等の表題の下に紹介されていることが認められる。また、企業が、本来の事業分野以外に進出する際に自己が使用して著名となっている商標を利用したり、自身が進出しないまでも他人にその著名商標の使用を許諾したりする例がみられることは顕著な事実である。そして、本件異議申立書に添付の甲第6号証によれば、本件異議申立人は、本件商標の指定商品に含まれている『食器類』をも取り扱っていると認められる。そうしてみると、本件商標は、これをその指定商品について使用した場合、需要者において、その構成の先頭部分にある『POLO』の文字に注意を引かれ、前記周知になっているラルフ・ローレンに係る商標『POLO』を連想し、その商品がラルフ・ローレン又は同人と組織的・経済的に何らかの関係を有する者の 業務に係る商品であるかのごとく、出所の混同を生ずるおそれがあるものといわざるをえない。したがって、本件商標は、商標法第4条第1項第15号に違反して登録されたものである。」との取消理由を商標権者に通知した。

3 商標権者の意見の要旨
(1)「ザ ポロ/ローレン カンパニー リミテッド」が使用する「Polo」の商標が、商品「被服,装身具,香水,眼鏡」等に長年使用し、周知著名性があることは認め、各種雑誌において多く取り上げられ、「POLO」、「ポロ」、「Polo」、「ポロ(アメリカ)」、「ポロ/ラルフ・ローレン(アメリカ)」等の表題の下に紹介されていることも認める。
(2)しかし「POLOELEGANCE」の構成を有する商標を、ラルフ・ローレン又は同人と組織的・経済的に何らかの関係を有する者の業務に係る商品であるかのごとく、出所の混同を生ずるおそれはないものと思料する。
(3)ラルフ・ローレンのデザインに係る商品は、特に「被服、装身具、香水、眼鏡」において有名であり、その商標は本件商標登録出願時から今日に至るまですでに著名なることも認めるが、故に、取引者および需要者にとって、その商標の構成態様は一般的なものとなり、例えば、取消理由通知書に掲げる引用商標を用いた場合に、これが「ラルフ・ローレン又は同人と何らかの関係を有する者」の製造販売又は提供に係る商標であるかを直ちに認識できる程、その商標は周知著名性を有していることが認められます。一方、本件商標のような構成の異なる商標の付された商品に使用した場合において需要者が「ラルフローレン又は同人と何らかの関係を有する者」の製造販売又は提供に係るものと混同を生じるおそれもないと思料します。
(4)さらに、ラルフローレン及び同人と何らかの関係を有する者がこのような周知著名性を獲得している商標の今日までに築き上げられた業務上の信用は多大である。しかし、反対にこの著名な商標のフリーライドも頻繁になされ、類似品が多数出まわる今日であるから、需要者はより注意して、商標及びその商標を使用する商品を見極めて、取引にあたるものであるから、これほど著名な商標の構成を誤って、混同する需要者もないのであって、いかにその構成中に「POLO」の構成を含んでいるからと言って、それをそのままラルフローレン及び同人と何らかの関係を有する者が使用するものと混同するおそれはないと思料される。併せてこのように需要者の認知度の極めて低い「POLO」の構成を含む商標をラルフローレン及び同人と何らかの関係を有する者が積極的に使用することもなく、そのような商標を使用している事実もない。
(5)取引者及び需要者が外観上明らかに判別し得る差異を有し、その称呼・観念の異なる本件商標を見て、ラルフローレン及び同人と何らかの関係を有する者の業務に係る商品であるかのごとく商品の出所について混同を生じるおそれはないと思料される。
(6)したがって、本件商標は、商標法第4条第1項第15号に該当しない。

4 当審の判断
商標権者は、前記3のように意見を述べているが、商標の構成中に著名な商標が含まれている場合、需要者は、他の構成部分以上に含まれている著名な商標にはるかに注意を引かれるものということができる。そして、ラルフ・ローレンに係る馬に乗ったポロ競技プレーヤーの図形及び「POLO」「Polo」「ポロ」等の文字からなる商標が頻繁にフリーライドされるほど著名であることは、商標権者も認めるところである。
そうすると、「POLO」の文字を含む本件商標は、これをその指定商品について使用した場合、ラルフローレン又は同人と何らかの関係を有する者の業務に係る商品であるかのごとく商品の出所について混同を生じるおそれがあるものと判断するのが相当であり、そのおそれがないとする商標権者の主張は、採用すべき根拠を欠くものといわざるをえない。
そして、前記2の取消理由は妥当なものと認められるから、本件商標の登録は、この取消理由により商標法第43条の3第2項の規定に基づき、取り消すべきものである。
よって、結論のとおり決定する。
別掲 別掲引用商標(取消理由中に引用のもの)

異議決定日 2000-09-04 
出願番号 商願平9-126714 
審決分類 T 1 651・ 271- Z (Z21)
最終処分 取消 
前審関与審査官 熊谷 道夫 
特許庁審判長 佐藤 敏樹
特許庁審判官 上村 勉
村上 照美
登録日 1999-01-22 
登録番号 商標登録第4232680号(T4232680) 
権利者 株式会社サイキー山陶苑
商標の称呼 ポロエレガンス 
代理人 斎藤 栄一 
代理人 伊藤 晴之 
代理人 曾我 道照 
代理人 黒岩 徹夫 
代理人 岡田 稔 
代理人 瀬谷 徹 
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