• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 商品(役務)の類否 取り消して登録 W01
管理番号 1356220 
審判番号 不服2019-2010 
総通号数 239 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2019-11-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2019-02-13 
確定日 2019-11-05 
事件の表示 商願2018-56664拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。
理由 1 本願商標
本願商標は、「ファインクリスタル」の文字を標準文字で表してなり、第1類に属する願書に記載のとおりの商品を指定商品として、平成29年7月28日に登録出願された商願2017-100048に係る商標法第10条第1項の規定による商標登録出願として、同30年4月27日に登録出願されたものである。
その後、本願の指定商品については、原審における平成30年7月9日受付の手続補正書により、第1類「自動車用コーティング剤」と補正されたものである。

2 引用商標
原査定において、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとして、本願の拒絶の理由に引用した登録商標は、以下のとおりであり、現に有効に存続しているものである。
登録第4962658号商標(以下「引用商標」という。)
商標の構成 「ファインクリスタル」及び「FINE CRYSTAL」の各文字を二段書きしてなるもの
指定商品 第2類「カナダバルサム,壁紙剥離剤,コパール,サンダラック,セラック,松根油,ダンマール,媒染剤,マスチック,松脂,木材保存剤,染料,顔料,塗料,防錆グリース,塗装用・装飾用・印刷用又は美術用の非鉄金属はく及び粉,塗装用・装飾用・印刷用又は美術用の貴金属はく及び粉」
登録出願日 平成17年5月30日
設定登録日 平成18年6月23日

3 当審の判断
原査定は、本願商標は、引用商標と類似する商標であり、かつ、本願の指定商品「自動車用コーティング剤」と引用商標の指定商品中の「カナダバルサム,壁紙剥離剤,コパール,サンダラック,セラック,松根油,ダンマール,媒染剤,マスチック,松脂,木材保存剤」とは類似する商品であるから、引用商標の指定商品と類似する商品について使用をするものである旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。
そこで、本願の指定商品と引用商標の指定商品との類否について、以下検討する。
(1)本願の指定商品「自動車用コーティング剤」について
「自動車用コーティング剤」は、自動車の塗装の保護、つや出しなどのために用いられる商品である。
(2)引用商標の指定商品中の「カナダバルサム,壁紙剥離剤,コパール,サンダラック,セラック,松根油,ダンマール,媒染剤,マスチック,松脂,木材保存剤」について
ア 「カナダバルサム,コパール,サンダラック,セラック,松根油,ダンマール,マスチック,松脂」
「カナダバルサム」は、「透明なバルサム(バルサム=精油と天然樹脂の混合物。種々の植物から抽出する。)・・・レンズその他の光学要素の接着に有用。」であり、「コパール」(コーパル)は、「かたい樹脂状物質。ワニスや印刷用インキに用いる。」ものであり、「サンダラック」(サンダラックゴム)は、「黄色のもろい天然の樹脂。ワニスやラッカーに用いる。」ものであり、「セラック」は、「天然樹脂の一種。木材の被膜材の一成分として用いる。」ものであり、「松根油」は、「松の根株または松枝を乾留して得る油。ペンキ・ワニスなどの溶剤に用いる。」ものであり、「ダンマール」(ダンマル)は、「天然樹脂の一種。ダンマルワニスを作るのに用いる。」ものであり、「マスチック」は、「ガラス状の、もろい黄色から黄緑色の樹脂状抽出物。医薬品、調味料、接着剤、香料、ラッカーに用いる。」ものであり、「松脂」は、「松(特にクロマツ)の幹から分泌する樹脂。硬膏・蝋膏の原料、テレビン油・ワニスの製造、製紙・石鹸工業などに使用。」されるものであり(各語の意味については、「マグローヒル科学技術用語大辞典 改訂第3版」(株式会社日刊工業新聞社)、「JIS工業用語大辞典 第5版」(財団法人 日本規格協会)及び「広辞苑 第六版」(岩波書店)を参照。)、これらは未加工の天然樹脂であって、接着剤、ワニス、印刷用インキ、ラッカー、木材の被膜材、ペンキ、ワニス、医薬品、調味料、香料、テレビン油、紙、せっけんなどの原料として用いられるものである。
イ 「壁紙剥離剤,媒染剤,木材保存剤」
「壁紙剥離剤」は、壁紙の剥離に用いられる商品であり、「媒染剤」は、「染料と結合して染着のなかだちをする薬剤」(「JIS工業用語大辞典 第5版」(財団法人 日本規格協会))であって、媒染に用いられる商品であり、「木材保存剤」は、木材の防腐、防蟻などに用いられる商品である。
(3)本願の指定商品と引用商標の指定商品との類否について
上記(1)及び(2)によると、本願の指定商品「自動車用コーティング剤」と引用商標の指定商品中の「カナダバルサム,壁紙剥離剤,コパール,サンダラック,セラック,松根油,ダンマール,媒染剤,マスチック,松脂,木材保存剤」とは、その用途が明らかに相違するものであって、生産、販売及び需要者の範囲が共通するとはいい難いものであり、ほかに、これらの商品が類似するというべき取引の実情を見いだすこともできない。
その他、本願の指定商品と引用商標の指定商品とが類似するというべき事情は認められない。
そうすると、本願の指定商品と引用商標の指定商品に同一又は類似の商標を使用したとしても、その需要者をして、同一営業主の製造又は販売に係る商品と誤認されるおそれがあるとはいえず、両者は、互いに非類似の商品と判断するのが相当である。
(4)むすび
以上のとおり、本願の指定商品と引用商標の指定商品とは、互いに非類似の商品であるから、本願商標は、引用商標との商標の類否について述べるまでもなく、商標法第4条第1項第11号に該当しない。
したがって、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、取消しを免れない。
その他、本願について拒絶の理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
審決日 2019-10-23 
出願番号 商願2018-56664(T2018-56664) 
審決分類 T 1 8・ 264- WY (W01)
最終処分 成立 
前審関与審査官 片桐 大樹浦辺 淑絵 
特許庁審判長 金子 尚人
特許庁審判官 小松 里美
有水 玲子
商標の称呼 ファインクリスタル、クリスタル 
代理人 辻田 朋子 
  • この表をプリントする

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社   サービスに関しての問い合わせ