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審決分類 審判 査定不服 商3条1項6号 1号から5号以外のもの 登録しない W0305
管理番号 1353279 
審判番号 不服2018-5063 
総通号数 236 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2019-08-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2018-04-12 
確定日 2019-06-19 
事件の表示 商願2016-145110拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 本願商標
本願商標は、「5大悪臭」の文字を標準文字で表してなり、第3類「家庭用帯電防止剤,家庭用脱脂剤,さび除去剤,染み抜きベンジン,洗濯用柔軟剤,洗濯用漂白剤,口臭用消臭剤,動物用防臭剤,つや出し剤,せっけん類,身体用消臭剤,身体用防臭剤,その他の化粧品,香料,芳香剤(身体用のものを除く。),消臭芳香剤(身体用のものを除く。),その他の薫料」及び第5類「芳香消臭剤(身体用・動物用及び工業用の芳香消臭剤並びに口臭用消臭剤を除く。),その他の消臭剤(身体用・動物用及び工業用の消臭剤並びに口臭用消臭剤を除く。),防臭剤(身体用・動物用及び工業用のものを除く。),脱臭剤(工業用のものを除く。),その他の薬剤,医療用試験紙,医療用油紙,衛生マスク,オブラート,ガーゼ,カプセル,眼帯,耳帯,生理帯,生理用タンポン,生理用ナプキン,生理用パンティ,おりものシート,脱脂綿,ばんそうこう,包帯,包帯液,胸当てパッド,歯科用材料,おむつ,おむつカバー,はえ取り紙,防虫紙,サプリメント」を指定商品として、平成28年12月27日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点
原査定は、「本願商標は、『5つの大きな(強い)悪臭』ほどの意味合いを表す語と認められる『5大悪臭』の文字からなるところ、本願の指定商品中には、例えば、防臭剤、消臭剤、脱臭剤など、悪臭(不快な臭い)を防いだり、除去するための商品が多く含まれており、また、これら商品に限らず、不快な臭いを抑える効果を有する商品全般において、本願商標と同じ『5大悪臭』や、これと近似の『3大悪臭』といった語が、上記と同様の意味合いで、商品の広告や宣伝等に普通に使用されている実情がある(別掲1参照)。そうすると、本願商標をその指定商品中、例えば、各種の防臭剤、消臭剤、脱臭剤などの『不快な臭いを防いだり、除去するための商品』や『不快な臭いを抑える効果を有する商品』に使用しても、これに接する需要者は、商品の広告、宣伝等に用いる一般的な語として理解するにとどまり、何人かの業務に係る商品であることを認識できないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第6号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審においてした審尋及びそれに対する請求人の対応
当審において、審判長は、請求人に対し、平成31年1月7日付けで、別掲2に示すとおりの使用例を提示した上で、本願商標は商標法第3条第1項第6号に該当するとする旨の見解を示した審尋を発し、期間を指定して、これに対する回答を求めた。
しかしながら、請求人は、上記審尋に対し、指定した期間を経過するも、何ら回答していない。

4 当審の判断
(1)商標法第3条第1項第6号該当性について
本願商標は、前記1のとおり、「5大悪臭」の文字を標準文字で表してなるものであるところ、当該文字は、その構成全体から「5つの甚だしく不快なにおい」ほどの意味合いを想起させるものといえる。
ところで、我が国においては、相当以前から、生活環境において特に不快と感じるにおいについて、様々な方法により、そのにおいを消臭、防臭、脱臭などすることが一般に広く行われているところ、そのような消臭、防臭、脱臭などといった用途を有する商品の効能(効果)をうたう宣伝などをする際に、その効能(効果)に係る特に不快と感じるにおいについて、例えば、アンモニア(尿・汗のにおい、トイレのにおい)、メチルメルカプタン(生ごみ・腐った玉ねぎのにおい)、トリメチルアミン(腐った魚のにおい)、硫化水素(腐った卵のにおい)によるものを「四大悪臭」と称するなど、「○大悪臭」(「○」部分は数字。以下同じ。)の語が総称的に広く用いられている(原審の拒絶理由通知書において提示された使用例(別掲1)及び審尋において提示した使用例(別掲2)参照)。
そして、本願の指定商品中には、例えば、第3類「動物用防臭剤,身体用消臭剤,身体用防臭剤」や第5類「消臭剤(身体用・動物用及び工業用の消臭剤並びに口臭用消臭剤を除く。),防臭剤(身体用・動物用及び工業用のものを除く。),脱臭剤(工業用のものを除く。)」のように、主な用途を消臭、防臭、脱臭とし、商品の宣伝などをするに当たり、その効能(効果)をうたうことが容易に予測される商品が含まれている。
そうすると、本願商標をその指定商品中、上記消臭、防臭、脱臭を主な用途とする商品について使用するときは、これに接する取引者、需要者は、その商品の効能(効果)をうたう宣伝などをする際に総称的に広く用いられている「○大悪臭」の語の一類型と認識するにとどまり、商品の出所を表示する標識又は自他商品の識別標識として認識することはないというべきである。
してみれば、本願商標は、需要者が何人かの業務に係る商品であることを認識することができない商標であり、商標法第3条第1項第6号に該当する。
(2)請求人の主張について
請求人は、原審で提示された「5大悪臭」や「3大悪臭」の使用例について、何が5つ又は3つなのかの説明が付記されているか又は前後の文脈の中で理解できるものであるとする一方、本願商標については、そのような説明や文脈がなく、具体的な意味や内容を認識することができないものであるとした上で、本願商標は、ありふれた使用態様であるとはいえず、その意味において独創性が全くないということもできないものであるから、その自他商品識別力を否定することはできない旨主張する。
しかしながら、「5大悪臭」の文字を標準文字で表してなる本願商標は、その構成全体から「5つの甚だしく不快なにおい」ほどの意味合いを想起させるものであり、また、本願の指定商品中に含まれる消臭、防臭、脱臭を主な用途とする商品を取り扱う業界における「○大悪臭」の語の使用状況を鑑みれば、当該商品に本願商標を使用しても、取引者、需要者をして、商品の出所を表示する標識又は自他商品の識別標識として認識されることはないというべきであること、上記(1)のとおりである。
したがって、請求人による上記主張は、採用することができない。
(3)まとめ
以上のとおり、本願商標は、商標法第3条第1項第6号に該当するものであって、登録することができない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 別掲1
(原審の拒絶理由通知書において提示された使用例)
(1)http://tokyo-kasen.co.jp/syousyumesh.html
優れた3つの機能
消臭・抗菌・防カビ/トリプルAメッシュ
通気性のあるメッシュ素材/ポリエステル100%・スパンレース製法不織布
枕・パッド・布団のインナー素材に最適
(中略)
Point 消臭
5大悪臭※や気になる加齢臭発生成分ノネナールを抑制する消臭効果に優れています。
※5大悪臭:アンモニア・チリメチルアミン・硫化水素・酢酸・メチルメルカプタン
(2)https://www.takaraya.ne.jp/fr-allera5-pad.html
FRANCEBED
アレルアルファ プラス5 ベッドパッド
汗臭、加齢臭、排せつ臭、ペット臭、タバコ臭の
5大悪臭を強力に消臭。
(3)https://www.iwatani-i-collect.com/event/sibu/
加齢臭・体臭など気になるニオイに。柿渋石鹸「渋のちから」
柿渋エキス配合、緑茶の約70倍のポリフェノールで
気になる臭いを洗い流す。
(中略)
柿渋による5大悪臭成分の消臭率
驚きの消臭率!!試験でも実証済みです。
柿渋石鹸の消臭データ(%)
99%消臭 98%消臭 98%消臭 93%消臭 83%消臭
アンモニア メチルマルカブタン トリメチルアミン 硫化水素 アセトアルデヒド
(4)http://dinomen.jp/etiquette/body-soap/
DiNOMEN
DEODORANT BODY SOAP/薬用デオドラントボディソープ
薬用成分配合 カラダの気になるニオイの悩みに
アプローチするボディソープ
・殺菌成分イソプロピルメチルフェノール配合でニオイの元を殺菌。
・気になる体臭(加齢臭・ミドル臭・足臭・ワキ臭・汗臭)や汗臭を防ぎます。(中略)
1 殺菌効果で体臭を防ぐ
男を悩ます5大悪臭
汗臭
汗に皮脂や垢が混ざることにより雑菌が繁殖し悪臭へ変化していきます。
加齢臭
ノネナールと呼ばれる物質が原因とされています。首筋や耳の裏、背中などから発生され、普通に洗い流すだけでは落ちにくい厄介な物質です。
ワキ臭
ワキガ体質の人の腋にはジフテロイド菌が多いといわれ、この菌が分解したジメチルジクラソン、カプリン酸等が刺激的な「ワキガ臭」との原因となります。
足臭
足の臭いは古い角質や汚れに潜む雑菌の繁殖が主な原因です。
ミドル脂臭
35?45歳にピークを迎えるミドル脂臭の主な物質「ジアセチル」は、加齢臭の主な物質「ノネナール」に比べなんと100倍も悪臭といわれています。
(5)http://www.kanaton.net/product/17663
マルカン 天然消臭トイレ砂 おから 約7L フェレット用
(中略)
5大悪臭を植物由来成分で強力消臭!
特長
「消臭&抗菌」
トリプル消臭成分が効く!
茶カテキン・柿タンニン・おからの成分で気になる臭いを強力消臭!
オシッコの臭いの元・アンモニア(アルカリ性)を、弱酸性の「おから」が中和・消臭!
さらに、植物由来成分「茶カテキン」・「柿タンニン」で5大悪臭をすばやく強力に消臭・抗菌します!
(6)http://www.mildsoft.jp/step01-1.html
製品情報(概要)
取扱い製品は以下のようになっております。
製品情報は概要と詳細に分かれております。
(中略)
製品名
ガストル
特長
5大悪臭を一瞬にして鎮圧。長い持続力は比類ないほど。
全て天然素材のみで構成した安心の消臭剤。
日本道路公団汚水処理施設での採用実績。
(7)http://www.daiichisangyo.co.jp/lineup/kankyo_eisei/product/syuki/001.html
大一産業株式会社
臭気・カビ対策
業務用万能消臭剤
ファーストチェック!
安全に、瞬間消臭!業務用消臭剤!
化学反応による消臭法「中和法」で
高い消臭効果が得られる。
中和法という化学反応による消臭方法で様々な悪臭を素早く消臭します。生活臭の3大悪臭であるアンモニア・アミン類、硫化水素、メチルメルカプタンすべての悪臭に高い消臭効果を発揮し、ヤシやだいこんをはじめとする植物由来の成分で安心してお使いいただけます。
(中略)
生活臭の3大悪臭すべてに対応します!
[3大悪臭とは]
アンモニア・アミン類/魚臭、糞尿臭
硫化水素/卵腐敗臭
メチルメルカプタン/玉ねぎ腐敗臭
(8)http://www.kao.co.jp/attack/koukin/
アタックNeo/抗菌EX Wパワー
洗たく水を
抗菌水※1に変える
?衣類・洗たく水・洗たく槽に働く?
●24時間衣類の3大悪臭※2の主な発生原因となるニオイ原因菌の増殖ゼロ※3へ。
●洗たく水中の菌移りを抑える(悪臭菌・カビ菌にも)・残り湯にも。
●洗たく槽の防カビ・防臭効果
●国内液体洗剤唯一※4の漂白剤配合
●すすぎ1回で節水・節電・時短に。
※1 悪臭菌に対して
※2 生乾き臭、汗臭、くつ下臭。

別掲2
(審尋において提示した使用例)
(1)1987年(昭和62年)3月18日付け「化学工業日報」(1ページ)に、「ダイセル化学、強力化学脱臭剤を販売へ、活性炭の100倍の能力」の見出しの下、「ダイセル化学工業は十七日、活性炭の百倍の能力を持つ強力化学脱臭剤『デオセプト』をこのほど開発、これを利用した紙オムツ、冷蔵庫用脱臭剤など家庭用品約二十種を四月一日から一斉発売することを明らかにした。・・・デオセプトはケイ素などの金属を成分とする反応性に富んだ化合物で、腐敗臭の代表格のアンモニア、硫化水素など四大悪臭を化学的に消し去る。・・・今回発売するのは冷蔵庫用脱臭剤『モアグルメ』のほか、デオセプト含有の『脱臭ポリ袋』や大人用紙オムツなどの約二十種。」の記載がある。
(2)1987年(昭和62年)7月13日付け「日経産業新聞」(21ページ)に、「日本ユニカー、バイオセラ、青果包装用特殊フィルム」の見出しの下、「日本ユニカーがバイオセラミックスの機能を活用した鮮度保持フィルムと、緑茶から抽出した成分を使った消臭フィルムを開発した。・・・また消臭フィルム(商品名フミロンムシュー)は緑茶から抽出したフラボノイド系化合物をポリエチレンフィルムに数パーセント織り込んだ。アンモニア、メルカブタン、硫化水素、トリメチルアミンの四大悪臭を二十四時間以内に七〇-九〇%除去する消臭効果がある。工場廃棄物、トイレ、調理場、動物、病院などのにおいから体臭、タバコ臭まで対象にできる。」の記載がある。
(3)1987年(昭和62年)8月20日付け「化学工業日報」(1ページ)に、「酒伊繊維、消臭剤分野に本格参入」の見出しの下、「酒伊繊維工業・・・はこのほど、消臭剤分野に本格参入した。・・・同社が開発した消臭剤は、お茶や験の証拠、フキ、松、杉、檜などに含まれている数十種類の酵素を抽出(特許申請中)、用途に応じてブレンドしたもので、これら酵素が臭いの分子をとらえ、分解し、すぐれた消臭効果を発揮する。ブレンド比を変えることによって四大悪臭といわれるアンモニア、硫化水素、トリメチルアミン、メルカプタンをはじめほとんどすべての臭いを効果的に除去することができる。・・・すでにシューズ、車用のコンパクトスプレータイプの『サンプラント・スメラル』、冷蔵庫用の『同玉太郎』、焼成した砂に酵素を含浸させた砂状のくみとり式便所、浄化槽用『同バイオT』を商品化、発売している。・・・今後、ゼリータイプを中心にトイレットルーム用、生ゴミ用、居間用、自動車用、ゲタ箱用など消臭ニーズの高い用途に応用商品を開発、販路も拡大」の記載がある。
(4)1990年(平成2年)1月16日付け「日経産業新聞」(16ページ)に、「三菱レイヨン、高性能消臭アクリル??活性炭以上の効果で多用途」の見出しの下、「三菱レイヨンは半永久的ににおいを吸着するアクリルステープルを開発、市場開拓を始めた。消臭素材として主流の活性炭などより優れた効果があり、様々な形状にしやすい。日用品、寝装、医療用、工業用など幅広い需要を見込んでいる。アクリルステープルはアクリルの原綿段階で特殊な金属化合物を結合させる。人体に安全で、三大悪臭とされるアンモニア(刺激臭)、硫化水素(腐卵臭)、メチルメルカプタン(腐ったタマネギ臭)やトリメチルアミン(腐魚臭)を吸着する。・・・繊維なので綿状、糸、織・編み物など用途に応じて最適の形状にするのが容易で、ほかの素材と組み合わせることもできる。消臭機能は洗濯、洗浄で回復するので、半永久的な効果を持つ。・・・同社では病院用マット、シーツ、毛布や電気製品、自動車向けのエアフィルター、消臭材、台所用品、鮮魚用包装材料などを対象に市場を開拓する。」の記載がある。
(5)1990年(平成2年)3月19日付け「日経産業新聞」(17ページ)に、「日本ゼオン、異業種と脱臭商品??2年後売上高15億円」の見出しの下、「日本ゼオンは異業種との提携を通して脱臭剤事業を推進する。・・・この脱臭剤(商品名『ゼオンクリーン』)は有機酸、金属塩などからなる多成分系で、化学反応により悪臭成分だけを選択的に除去する。四大悪臭といわれるアンモニア(尿・汗の臭い)、メチルメルカプタン(生ごみ・し尿臭)、トリメチルアミン(魚などの腐敗臭)、硫化水素(卵などの腐敗臭)の脱臭に効果があるという。」の記載がある。
(6)1991年(平成3年)5月31日付け「日刊工業新聞」(27ページ)に、「光葉スチール、業務用ロッカーの強力脱臭剤を発売」の見出しの下、「『長野』光葉スチール・・・は業務用ロッカー専用の強力脱臭剤を完成、『DC?1』の商品名で六月発売する。・・・学校用スチールロッカーを専門に扱っている同社に、最近、アスレチッククラブやボウリング場などのロッカーとかコインロッカーの使用者から残留悪臭について苦情が出始めていることに対応、ロッカー内の脱臭のみを目的とした強力な脱臭剤を開発したもの。主な特徴は(1)悪臭の中でも特に四大悪臭とされるアンモニア、トリメチルアミン、メチルメルカブタン、硫化水素を強力に脱臭する(2)多成分系物質の化学反応で悪臭のみを選択的に分解、除去するため芳香剤とも共存し、活性炭のように飽和再発生しない(3)大きさは縦八十三×横百五×、厚さ十ミリとコンパクトながら三?四カ月間、効力を持続する-など。」の記載がある。
(7)1991年(平成3年)8月6日付け「日刊工業新聞」(14ページ)に、「三菱レイヨン、アクリルを使った起毛素材(ボア)に防臭効果を加えた新素材を開発」の見出しの下、「三菱レイヨン・・・はアクリルを使った起毛素材(ボア)に防臭効果を加えた新素材を開発した。・・・原綿段階で消臭効果の高い金属化合物を結合させたもので、アンモニア、硫化水素、メチルメルカプタンなど悪臭の三大要素を吸収する。・・・洗浄により吸着した悪臭が除去され、効果が持続するほか、三大悪臭要素のほかに、汗成分に吸着する微生分が分解する悪臭の原因であるトリメチルアミンにも効果があるという。」の記載がある。
(8)1992年(平成4年)2月3日付け「日経産業新聞」(12ページ)に、「開発進む防臭・消臭繊維、快適清潔へ工夫凝らす、生体の酵素まねる原因菌の生育抑制」の見出しの下、「快適性を求めて最近は不快な臭(にお)いの防止と香りの良い匂(におい)に焦点をしぼり、メーカー各社が相次いで防臭・抗菌繊維や香りの出る繊維を発表している。抗菌・防臭あるいは防ダニ効果を持たせた素材、ポリマーを改質・化学的処理してアクリル繊維に難燃、耐炎、抗菌、消臭などの機能を持たせた多機能繊維の開発など、防臭・消臭関連繊維の種類も数多い。・・・量から質へ快適な生活を目指し、繊維製品では触覚、視覚、臭覚といった五感に訴える技術開発が続いている。なかでも“におい”には、人間に快感を与える『香気』、不快感のある『臭気』、このどちらにも通じる『匂い』という言葉があるように、個人の感性が大きく影響する。天然の悪臭はたんぱく質、炭水化物、高級脂肪酸などが細菌で分解して発生する分子量二百五十以下の揮発性物質で、アルデヒド、アンモニア、インドール、アミンなどは悪臭の代表である。これまでに検出された悪臭分子は三百?四百種類。強烈なのは硫化水素、メルカブタン、スカトールなどで、超微量で人に不快感を与える。・・・このため人工酸化酵素で消臭繊維を作る研究が進んでいる。同教授らは生体内の酸化酵素を模した物質、鉄フタロンシアニン誘導体を多孔質・非晶質レーヨンに結合させた消臭繊維を開発し、四大悪臭といわれる硫化水素(腐敗卵臭、硫黄系臭気)、メチルメルカブタン(腐敗タマネギ臭)、アンモニア(尿・汗の分解臭)などを短時間に完全除去した。」の記載がある。
(9)1992年(平成4年)9月8日付け「化学工業日報」(3ページ)に、「電文社、トイレ用新消臭剤を開発、4成分を均一除去」の見出しの下、「電文社・・・は、トイレから発生するアンモニア、メチルメルカプタン、トリメチルアミン、硫化水素の4大悪臭成分の除去率を4成分均一に高めたトイレ用消臭剤を開発した。・・・同社が新消臭剤で本格上市を目指しているのは水洗タンク用、男性トイレ用、尿瓶・人工肛門汚物袋用の3タイプ。」の記載がある。
(10)1994年(平成6年)5月26日付け「日刊工業新聞」(34ページ)に、「美恒、冷蔵庫用脱臭剤を販売。開発型企業に脱皮図る」の見出しの下、「【南大阪】美恒・・・は、開発型企業に脱皮する。この第一弾として冷蔵庫用の強力脱臭剤『スィトロベリー』を開発・・・この脱臭剤は、冷蔵庫の壁面に張るだけで、嫌なにおいの原因でもあるアンモニア、硫化水素など四大悪臭を吸着、分解するというもの。」の記載がある。
(11)1995年(平成7年)5月1日付け「化学工業日報」(6ページ)に、「消臭剤 トクヤマ・吉岡隆司氏(開発者の眼)」の見出しの下、「家庭では、台所を中心にいろいろな臭いがあふれている。このため現在、多様な芳香・消臭剤が販売されている。トクヤマは昨春、無香性の消臭剤『無香物語』(キッチン・リビング用)を発売した。消費者のニーズが急速に無香タイプに移行してきていることから、同社では新たに今春から無香物語(トイレ用)を戦列に加えた。・・・無香物語の使用場所の調査をしてみると、一位が冷蔵庫、二位がトイレ、三位が食器棚・食品庫・シンク・調理台下となっています。やはり、家庭ではトイレの消臭というのが大きなニーズなのですね。それで、シリーズ第二弾としてトイレ用を開発しました。・・・トイレの三大悪臭といわれているのは、アンモニア臭とメチルメルカプタン、硫化水素です。」の記載がある。
(12)1995年(平成7年)5月24日付け「化学工業日報」(2ページ)に、「小松精練、高機能繊維を開発、悪臭を効果的に吸着・分解」の見出しの下、「小松精練は、天然成分を化学的処理することにより各種の悪臭を吸着、分解する新しい消臭剤を自社開発、これを基に同剤を繊維上へコーティングした高性能消臭繊維を製品化した。・・・同社が開発した新しい高機能消臭素材は『クリーン・ガード』(商品名)。・・・とくに四大悪臭といわれるアンモニア、トリメチルアミン、メチルメルカプタン、硫化水素に優れた効果があり、それぞれの臭いを九九-一〇〇%分解する試験結果などが得られた。さらに近年、悪臭として問題視されているタバコ臭も八五%は消臭する能力がある。小松精練では、悪臭や異臭など臭いに関してのニーズが高まっていることから高機能消臭素材としてクリーン・ガードを各分野へ展開する。」の記載がある。
(13)1995年(平成7年)12月20日付け「化学工業日報」(3ページ)に、「東レ、ポリエステル消臭素材を開発、タバコ臭にも卓効」の見出しの下、「東レは十九日、各種の無機および有機系消臭剤を複合化したポリエステル素材の強力タバコ消臭素材を開発、来年四月からカーテンなどのインテリア分野に向け販売を開始すると発表した。四大悪臭と呼ばれるアンモニア、硫化水素などの成分に加え、タバコ臭の主成分でもあるアセトアルデヒド、酢酸などにも優れた消臭効果を示す。・・・東レが開発した強力タバコ消臭素材は『シガノン』(商品名)。・・・シガノンはタバコ臭の主成分でもあるアセトアルデヒド、酢酸、ピリジン、さらに四大悪臭のアンモニア、トリメチルアミン、硫化水素、メチルメルカプタンなどを効率良く消臭する。」の記載がある。
(14)1996年(平成8年)2月23日付け「日刊工業新聞」(36ページ)に、「深層断面/消臭ビジネスハナ盛り-現代人はにおいに敏感」の見出しの下、「嫌煙ムードの広がりで、消臭ビジネスがヒットしている。たばこの煙を吸収する繊維をはじめ、室内にこもったたばこのにおいや、いやなにおいを吸い込む空気清浄機、エアコン、さらに髪用スプレー、トイレ消臭剤など新たな市場が拡大してきた。・・・アンモニアなどのいわゆる四大悪臭を対象にした消臭繊維はすでに商品化されているが、たばこの煙の代表的な成分であるアセトアルデヒドや酢酸などの消臭は難しいとされていた。九四年七月に旭化成工業が『スモークリン』を発表して以来、鐘淵化学工業、鐘紡、ダイワボウ、三菱レイヨン、クラレ、東レなどが続々と素材を発表。・・・*『芳香剤メーカー』芳香剤メーカーも昨年から消臭機能を前面に出した商品を相次いで発売している。従来の香りを楽しむタイプの芳香剤にはなじめないが、いやなにおいは消したいという消費者の声に各メーカーが着目したもので、消臭剤を芳香剤市場の活性化につなげようとの期待は大きい。」の記載がある。
(15)1996年(平成8年)3月30日付け「日経流通新聞」(6ページ)に、「消臭繊維??洗濯しても効果持続、縫いぐるみや壁紙に広がる(売れ筋)」の見出しの下、「たばこ、汗、ペットなどのにおいを吸収する『消臭繊維』の売れ行きが好調だ。最近の嫌煙運動が示すように、消費者の無臭志向が高まっているためで、市場規模は近く一千億円に拡大するとの見方もある。用途も従来はカーテンなどが中心だったが、最近は縫いぐるみや観葉植物にも広がってきた。・・・鐘紡の『ベルフレッシュ』は台所やトイレの消臭に重点を置いている。汗や尿のアンモニア、魚の腐敗臭のトリメチルアミン、卵の硫化水素、野菜のメチルメルカプタンの四大悪臭を吸着する機能を持つ消臭繊維素材だ。」の記載がある。
(16)1996年(平成8年)6月18日付け「日経産業新聞」(19ページ)に、「旭化成商事サービス、悪臭消す日用グッズ??野菜袋など発売」の見出しの下、「旭化成工業の全額出資子会社の旭化成商事サービス・・・は十七日、消臭効果のある日用家庭製品を『クリーン・ライフスペース・シリーズ』として七月一日から販売する、と発表した。・・・同シリーズはハンガーラックカバーや野菜袋のほか、げた箱シート、食器棚シート、押し入れシート、シューズ袋から成る。それぞれの設置場所から発生する悪臭を吸着する。・・・アンモニア、硫化水素、メチルカプタン、トリメチルアミンなどの四大悪臭に加え、ペット臭やタバコ臭も吸着する。」の記載がある。
(17)1996年(平成8年)6月26日付け「日経産業新聞」(17ページ)に、「積水化学、『ピーターラビット』トイレ用消臭シート」の見出しの下、「積水化学工業は二十五日、トイレ用の『ピーターラビット消臭シート』を七月一日に近畿地区で、八月一日に全国で発売すると発表した。消臭剤をシート状にしてピーターラビットのイラストシートの裏に仕込み、見た目では消臭剤とは分かりにくくしている。・・・トイレの三大悪臭成分といわれるメチルメルカプタン、アンモニア、硫化水素を吸収し分解する。」の記載がある。
(18)1996年(平成8年)7月11日付け「化学工業日報」(1ページ)に、「旭化成、自動車向け消臭シートを開発、不織布層間に活性炭均一混合」の見出しの下、「旭化成工業は、ポリエステル素材の不織布層間へ活性炭を均一混合した消臭シートを用いて、消臭機能が求められる車両用シート地やエアコン用フィルターなど自動車資材を相次いで開発、関連自動車メーカーへ向けサンプルワークを開始した。同消臭シートは、アンモニアなど法定四大悪臭や、タバコ臭の代表臭気であるピリジンなどを加えて七大悪臭を消臭する素材として、インテリア関係などに市場を広げてきた。」の記載がある。
(19)1996年(平成8年)12月4日付け「日刊工業新聞」(16ページ)に、「旭化成工業、消臭シート『セミアS?3』を販売」の見出しの下、「旭化成工業・・・は三日、七大悪臭すべてに効果がある消臭シート『セミアS?3』を完成、販売すると発表した。・・・七大悪臭とはアンモニア、硫化水素、メチルメルカプタン、トリメチルアミンおよびたばこのにおいの主成分である酢酸、アセトアルデヒド、ピリジンを指す。・・・具体的な用途は生活資材、インテリア商品、寝具、ペット商品など。」の記載がある。
(20)1999年(平成11年)10月27日付け「日刊工業新聞」(20ページ)に、「光触媒研究所、セラフィルターを発売へ。高濃度物質を高速ろ過」の見出しの下、「光触媒研究所・・・は光触媒の二酸化チタンを使い、高濃度物質を速く濾過できる『3次元セラミックフィルター』と、5大悪臭物質に効果があるブレンド脱臭剤『BD?01』を完成した。・・・BD?01は二酸化チタンや活性炭などを混合、アンモニアやアセトアルデヒトなどの5大悪臭質すべてに脱臭効果がある。」の記載がある。
(21)2002年(平成14年)8月27日付け「大阪読売新聞」(夕刊、7ページ)に、「[生活型録]芳香消臭剤 癒やし効果、製品の幅も広がる」の見出しの下、「マンションなど気密性の高い住宅が多くなり、室内のにおいが気になるという人が増えている。こうした嫌なにおいの対策に効果的なのが芳香消臭剤だ。メーカーは消臭力を向上させたり、除菌成分を加えたりと工夫している。『癒やし』系の香りをセールスポイントにしたものもあり、生活スタイルの多様化とともに製品の幅も広がっている。・・・芳香消臭剤は、1950年代からアメリカ製の瓶入りが輸入・販売されていた。国産では、小林製薬が水洗トイレのタンクに置いて使う『ブルーレット』を69年に発売して以降、各社から様々な製品が出始めた。・・・その後、使う場所ごとに商品が枝分かれし、今ではトイレ、部屋、衣類、車、台所、ゴミなど細かい用途がそろっている。・・・住まいのにおいの原因となる物質は、トイレや台所から出るアンモニアや硫化水素、人の汗の成分などだ。・・・<住まいの3大悪臭> ◇硫黄化合物(硫化水素、メチルメルカプタン)・・・トイレ、生ゴミなど ◇窒素化合物(アンモニア、トリメチルアミン)・・・トイレ、台所など ◇脂肪酸類(イソ吉草酸など)・・・汗や足のにおい」の記載がある。
(22)2005年(平成17年)8月12日付け「日本経済新聞」(地方経済面、静岡、6ページ)に、「東海採石興業が新事業??『伊豆石』原料に脱臭剤、土産物店や旅館に販売」の見出しの下、「東海採石工業・・・は伊豆半島で採掘している『伊豆石』の破片を活用した吸湿機能付き脱臭剤を開発、二〇〇六年三月をメドに販売を始める。・・・温泉浴場の床などに使われる伊豆石は悪臭のもととなるイオンを吸い付ける性質があり、アンモニアと硫化水素、トリチルアミン、メチルメルカプタンの『四大悪臭』を短時間で消す効果があるとされる。」の記載がある。
(23)2006年(平成18年)8月28日付け「化学工業日報」(9ページ)に、「三菱電機、新型掃除機投入、炭とプラチナ触媒で排気浄化」の見出しの下、「三菱電機は、業界で初めて脱臭効果の高い備長炭を配合した『炭脱臭紙パック』と『ナノテクプラチナ触媒』によるダブル脱臭機能を備えた紙パック式掃除機『スタミナストロング』三機種を製品化、十月一日から発売する。掃除機の吸引力は改善が進んでいるが、独特の排気臭は大きな課題となっていた。・・・集塵室内のフィルターにナノテクプラチナ触媒を搭載することで、ごみ臭気中の四大悪臭成分(アセトアルデヒド、アンモニア、二硫化メチル、イソ吉草酸)を九九%以上除去することに成功した。」の記載がある。
(24)2006年(平成18年)9月6日付け「化学工業日報」(5ページ)に、「ジョンソントレーディング、ペット臭対応の掃除機紙パック発売」の見出しの下、「ジョンソントレーディングは、掃除機の排気口から出るペット臭を消臭、脱臭する掃除機用紙パック『ニオイが出ない掃除機紙パック』(三枚入り、オープン価格)を発売した。同社によると、ペットのいる家庭では、掃除機に吸い込まれた抜け毛に付着した排せつ物や体臭、綿ボコリについた食べかすにより、掃除機の紙パックの中で雑菌が増加し、掃除機をかけたとき嫌なにおいが排出されるという。・・・ペットのいる部屋の四大悪臭といわれるアンモニア、イソ吉草酸、トリルメチルアミン、硫化水素をそれぞれ九〇%以上消臭する。」の記載がある。
(25)2006年(平成18年)12月19日付け「化学工業日報」(19ページ)に、「ダイキン工業、10年間手間いらずのエアコン新製品、07年春発売」の見出しの下、「ダイキン工業は来年三月にも新しい自己浄化システムを搭載したエアコン『うるるとさらら(Rシリーズ)』を投入する。・・・空気清浄フィルターには光触媒を採用、アンモニア、トリメチルアミン、メチルメルカプタン、硫化水素の四大悪臭を約九分で、九〇%以上脱臭する。」の記載がある。
(26)2014年(平成26年)5月28日付け「日本経済新聞」(朝刊、31ページ)に、「男性用デオドラント剤??資生堂、ロート製薬、マンダム(新製品バトル)」の見出しの下、「夏場に向けて需要の最盛期を迎えるのが肌の制汗や体臭の消臭効果があるデオドラント剤。清潔意識の高まりで年々市場は拡大している。若い女性向け商品が多かったが、最近は年齢を問わず、男性にも利用層が広がりつつある。・・・男性向けデオドラント剤のブランドが、マンダムが2月に発売した『ルシード デオドラントシリーズ』だ。・・・50歳代を過ぎると発する『加齢臭』は一般に知られているが、30?40歳代にも独特のニオイがあることを同社が突き止めた。・・・デオドラントシリーズは汗や蓄積された皮脂などをすっきり洗い流し、ニオイの原因菌を殺菌する。・・・ロートの『デ・オウ』は、2013年3月にブランドを立ち上げ、今年2月に商品を追加した。ボディーソープ、全身ローション、汗ふきシートなどで総合的に男性のニオイ対策を行う。加齢臭などのニオイ物質を吸着する薬用炭を原料に使用。肌にこびりついた皮脂や汚れ、ニオイの原因物質はイオンの力で引きはがす。・・・加齢臭の原因物質とされる『ノネナール』は資生堂が1999年に初めて発見した。その資生堂が2月に発売したのが『エージープラス メンズエイジデオスプレー』。2001年の発売以来、累計出荷本数が1億本を超える人気ブランドから出す加齢臭ケア商品だ。先行メーカーの優位性を生かし、有効成分や抗菌成分、香料などをバランス良く配合。汗や皮脂がニオイに変わるのを防ぎ、加齢臭の不快なニオイ成分を良い香りで取り込んで封じ込める。」の記載がある。
(27)2015年(平成27年)3月30日付け「産経新聞」(東京朝刊、24ページ)に、「気になる家のにおい こまめな掃除と消臭剤活用」の見出しの下、「暖かくなると気になってくるのが家のにおいだ。帰宅直後に玄関で不快なにおいを感じることも少なくない。最近は消臭剤や芳香剤などにおいや香りに関する商品のバラエティーが広がっている。・・・悪臭の発生源の一つが水回りだ。水分があると雑菌が繁殖しやすく、においやすい。・・・家に入ったときに、気になるのが玄関のにおいだ。・・・暖かくなると汗ばむことも増える。制服やスーツ、寝具などなかなか洗濯できない衣料品に便利なのが衣料用消臭剤だ。花王・・・のホームケア事業グループ、矢野由佳さんは『生活者のにおいに対する意識は高い』と話す。衛生観念の高まりから衣料用消臭剤市場は約10年で1・6倍に拡大したという。・・・生活の中で最も気になるにおいは『衣類や寝具、靴などの汗のにおい』であることが、花王の調査で分かった。調査は平成26年9月に実施、20?60代の主婦581人が回答した。生活の中で気になるにおいを尋ねたところ(複数回答)、最も多かったのは、『衣類や寝具、靴などの汗のにおい』で58.3%だった。『トイレのにおい』(52.7%) 『たばこのにおい』(46.6%) 『皮脂のにおい・体臭』(45.1%) 『部屋のこもったにおい』(43.2%)と続いた。」の記載がある。
(28)2015年(平成27年)12月17日付け「化学工業日報」(4ページ)に、「花王、衣料用液体洗剤『アタック』で新製品、におい菌を99%抑制」の見出しの下、「花王は16日、におい菌を抑え洗濯槽や衣類のカビを防ぐ超濃縮タイプの衣料用液体洗剤『アタックNeo(ネオ)抗菌EX W パワー』を来年1月23日に発売すると発表した。抗菌力を大幅に高めることができる『ロングパワー抗菌成分』を開発し採用している。においの発生原因となる汗臭菌を抑えることができる成分により、高い消臭効果が持続する。新開発のロングパワー抗菌成分は、生乾き臭や汗臭、くつ下臭など3大悪臭の原因となるにおい菌を99%抑制する。」の記載がある。
(29)2018年(平成30年)5月14日付け「産経新聞」(大阪夕刊、2ページ)に、「【彩前線】男の臭いケア、スメハラ防げ 制汗剤、洗顔料、部屋の消臭・・・商品充実」の見出しの下、「男性の臭いをケアする商品が充実してきた。身体についた臭いを抑える制汗剤やシャンプー、ボディーソープから、部屋に染みついた臭いをケアするものまで多様な商品が登場し、市場は盛り上がりをみせている。体臭や口臭で周囲の人に不快な思いをさせる『スメルハラスメント(スメハラ)』という言葉が浸透する中、自身の臭いに気を使う男性が増えていることが背景にあるようだ。・・・『オトコの5大悪臭に効く』-。そんな宣伝文句が商品パッケージに記されている小林製薬の芳香・消臭剤『オトコの消臭元』(希望小売価格453円)は、昨春の発売以来、夫や息子の臭いを気にかける主婦らから注目を集めている。同社が定義する『オトコの5大悪臭』は『汗』『皮脂』『タバコ』『加齢臭』『靴下』。・・・消臭元は悪臭の化学構造を変えつつ、芳香で覆って嫌な臭いを押さえ込む仕組みで、特定の臭いを覆うには、それにあった香りを見つけることが必要となる。足の臭いのもとである『イソ吉草酸』は花の香りで打ち消すのが難しい。混ざり合って、より不快な臭いになってしまうためだ。・・・マンダムによると、29年の男性向けデオドラント(体臭抑制)剤市場の規模は25年の約1・2倍に達した。とりわけ、スプレー式と比べて肌に直接塗布するため密着度が高く、効果の長続きが期待される『直塗り』タイプが人気で、同社も『ギャツビー スポットデオドラントロールオン 60ミリリットル』(同702円)などの直塗りタイプの商品を売り出した。ロート製薬は25年に、男性の加齢臭や体臭、汗臭などの臭い対策ブランド『デ・オウ』を立ち上げた。現在はボディーソープやシャンプー、洗顔料など19品目を販売。」の記載がある。
(30)2018年(平成30年)5月14日付け「化学工業日報」(24ページ)に、「安全・安心に貢献する化学特集 消臭・芳香剤」の見出しの下、「消臭芳香剤が広がりをみせた背景には生活が豊かになり、余裕が出てきて、日常生活の快適さが求められるようになったことが挙げられる。体臭、部屋の臭い、発酵食品、汚水、タバコ、香水など悪臭と感じる成分は人によっても異なりさまざまだが、4大悪臭成分は『アンモニア』(トイレの臭い)、『トリメチルアミン』(魚が腐ったような臭い)、『硫化水素』(腐った卵の臭い)、『メチルメルカプタン』(腐った玉ねぎの臭い)。近年では特定の悪臭の消臭に特化した商品が次々と開発され、それにともない消臭芳香剤の市場は拡大している。悪臭の元全体にスプレーなどを噴射するものや固形で据え置き、ジェル、液体などさまざまなタイプもでてきた。さらに社会環境や生活環境に加え住居形態の洋風化、密閉化などが進み、快適な生活空間を求める消費者の価値観やニーズも多様化している。使用される薬剤に対しては化学合成によるものから天然成分を用いたものへとナチュラル志向が高まっており、機能面だけでなく商品に対してのインテリア性や可愛らしさといった付加価値ニーズも強い。とくに日本人は清潔志向が強く、臭いに対して敏感とされる。」の記載がある。
(31)「amazon.co.jp」のウェブサイトにおいて、「マルカン 天然消臭カモミールの香り うさぎ用」の見出しの下、「5大悪臭を除去!(アンモニア・トリメチルアミン・硫化水素・メチルメルカプタン・硫化ジメチル)うち、アンモニア・トリメチルアミン・硫化水素は99.9%以上消臭!!」の文字が表示された商品の画像が掲載されている。
(https://www.amazon.co.jp/dp/B00BVXDXM2)
(32)「CAINZ ONLINE SHOP」のウェブサイトにおいて、「天然消臭快適持続ミスト 無香料」の見出しの下、「48時間効果が続く消臭剤」、「【特長】●5大悪臭に効く!!」、「・アンモニア(トイレの臭い・ウンチ/オシッコ臭) ・トリメチルアミン(時間の経過したオシッコ臭) ・硫化水素(腐敗臭) ・メチルメルカプタン(腐敗臭) ・硫化ジメチル(オシッコとウンチの混ざった臭い)」の記載がある。
(http://www.cainz.com/shop/g/g4906456558613/)
(33)「株式会社ファルマ」のウェブサイトにおいて、「キャッチシュー マルチタイプ」の見出しの下、「4大悪臭吸着剤」の記載があり、「特徴」の項に、「4大悪臭を吸着し、脱臭します。」、「4大悪臭とは・・・アンモニア(屎尿のにおい) トリメチルアミン(腐敗した魚のにおい) 硫化水素(腐敗した卵のにおい) メチルメルカプタン(腐敗した玉ねぎのにおい)」の記載がある。
(http://www.falma.co.jp/02product/p_07_catch/p_310_cs_multi.html)
(34)「竹中産業株式会社」のウェブサイトにおいて、「化学的消臭技術であらゆるニオイをリセット マルチクリアーT 産業用多目的消臭剤」の見出しの下、「マルチクリアーTの特徴」の項に、「4大悪臭を強力に消臭」、「4大悪臭は、アンモニア、硫化水素、トリメチルアミン、メチルメルカプタンをいいます。」の記載がある。
(http://www.takenakasangyo.co.jp/t-brand/multiclear/)
(35)「amazon.co.jp」のウェブサイトにおいて、「CELA セラ水 300ml ハンディスプレー 3本セット」の見出しの下、「◯製品の特徴 使い方」の項に、「日常の気になるニオイを解消/4大悪臭/分解消臭」、「・4大悪臭を消臭 ニオイの原因物質を分解消臭。」、「〔4大悪臭〕 アンモニア・・・トイレのニオイ メチルメルカプタン・・・腐った魚のニオイ トリメチルアミン・・・たまねぎのニオイ 硫化水素・・・腐った卵のニオイ ・消臭でご利用のシーン 煙草のニオイ ペットのニオイ 汗のニオイ カビのニオイ トイレのニオイ 生ゴミのニオイ」の記載とともに、「煙草」、「汗」、「ペット」及び「寝具」に係る画像が掲載され、「使用方法」の項に、「消臭」の記載がある。
(https://www.amazon.co.jp/dp/B0793NTBV2)
(36)「三輪運輸工業株式会社」のウェブサイトにおいて、「業務用/消臭剤/クリーストAS-300」の見出しの下、「このシリーズは、4大悪臭を対象に、界面活性剤の機能を活用し、ノウハウを駆使して開発された消臭剤です。各職場の作業環境や生活環境の悪臭対策に、高い効果を発揮します。」、「悪臭成分 硫化水素 トリメチルアミン アンモニア メチルメルカプタン」の記載がある。
(https://www.miwa-gr.co.jp/business/other/deodrizer.html)
(37)「amazon.co.jp」のウェブサイトにおいて、「ファーストチェックPOT グリーンフォレスト 450g」の見出しの下、「商品の説明」の項に、「植物由来の成分で作った安全性の高い消臭剤です。・・・生活臭の3大悪臭全てに対応します!!」の記載がある。
(https://www.amazon.co.jp/dp/B01LZPRHUG)
(38)「TANNING」のウェブサイトにおいて、「台所用柿渋消臭スプレー」の見出しの下、「台所の3大悪臭成分をほぼ完璧に分解し、消臭効果を長続きさせます。」、「台所の3大悪臭成分と言われているのが、メチルメルカプタン(玉ねぎの腐敗臭)、トリメチルアミン(魚の腐敗臭)、硫化水素(卵の腐ったような臭い)。台所用柿しぶ消臭スプレーは、それらをほぼ完璧に消臭・分解してしまう強力消臭剤です。」の記載がある。
(http://www.tanning.jp/kitchen.html)
(39)「ecodepa.jp」のウェブサイトにおいて、「【洗濯用消臭・抗菌剤】 洗濯用フィトンαエコタイプ 【植物の力で洗濯物の臭いをオフ!】」の見出しの下、「洗濯用フィトンαはお洗濯の生乾きのニオイや、洗ってもとれないニオイを、植物の消臭力で取り除く洗濯用仕上げ剤です。」、「3大悪臭を強力消臭」、「アンモニア(特有の刺激臭) 酢酸(靴下の臭い等) イソ吉草酸(加齢臭等)」の記載がある。
(https://ecodepa.jp/SHOP/sentaku-phyton_eco.html)
(40)「ライオン株式会社」のウェブサイトにおいて、「ラクタスケア 衣類・布製品の消臭&除菌・抗菌スプレー」の見出しの下、「1 2大悪臭『尿臭』『便臭』に高い消臭効果!」の記載がある。
(https://rakutas-care.lion.co.jp/seihin02.htm)
(41)「雑貨STYLE」のウェブサイトにおいて、「消臭覇王(しょうしゅうはおう)400mlトリガーボトル」の見出しの下、「天然植物系消臭剤」、「6大悪臭すべてに効果あり!アルカリ臭と酸性臭を両面で消臭、同時に、消えにくい汗のニオイの成分の酢酸も分解消臭!」、「ご使用例 靴、靴下、下駄箱、素足・素肌の消臭に。車内、ロッカー、生ゴミ・バケツ、ペット小屋、ヘルメット・マスク・手袋などに。」の記載がある。
(http://www.zakkka-style.com/cathand/detail-48110-0.html)

審理終結日 2019-04-09 
結審通知日 2019-04-15 
審決日 2019-05-07 
出願番号 商願2016-145110(T2016-145110) 
審決分類 T 1 8・ 16- Z (W0305)
最終処分 不成立 
前審関与審査官 大橋 良成 
特許庁審判長 田中 敬規
特許庁審判官 中束 としえ
有水 玲子
商標の称呼 ゴダイアクシュー 
代理人 青木 博通 
代理人 中田 和博 
代理人 柳生 征男 
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