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この審決には、下記の判例・審決が関連していると思われます。
審判番号(事件番号) データベース 権利
不服201511830 審決 商標
不服20158802 審決 商標
不服20152592 審決 商標
不服20156981 審決 商標
不服20153580 審決 商標

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審決分類 審判 査定不服 商4条1項16号品質の誤認 取り消して登録 W0941
審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 取り消して登録 W0941
審判 査定不服 商4条1項11号一般他人の登録商標 取り消して登録 W0941
管理番号 1307456 
審判番号 不服2015-7770 
総通号数 192 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2015-12-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2015-04-27 
確定日 2015-11-10 
事件の表示 商願2014-63657拒絶査定不服審判事件について,次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願商標は,登録すべきものとする。
理由 1 本願商標
本願商標は,「flier」の欧文字を標準文字で表してなり,第9類「電子計算機用プログラム,ダウンロード可能な文字データ」及び第41類「オンラインによる文字情報の提供,受託による文章の執筆(広告文を除く。)」を指定商品及び指定役務として,平成26年7月29日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点
原査定は,次の(1)及び(2)のとおり,認定,判断し,本願を拒絶したものである。
(1)本願商標は,「flier」の文字を標準文字で表してなるところ,該文字は,「びら。ちらし。催し物案内。ミニコミ誌。」等の意味を有するものであるから,これをその指定商品(指定役務)中,例えば「ちらし作成用の電子計算機用プログラムを記憶させたCD-ROM」等,びら,ちらし,催し物案内,ミニコミ誌に係る商品(役務)に使用するときは,単に商品(役務)の品質(質),商品の用途,役務の提供の用に供するものを表示するにすぎないものと認める。したがって,本願商標は,商標法第3条第1項第3号に該当し,前記商品(役務)以外の商品(役務)に使用するときは,商品(役務)の品質(質) の誤認を生じさせるおそれがあるから,同法第4条第1項第16号に該当する。
(2)本願商標は,登録第4274222号商標(以下「引用商標」という。)と同一又は類似の商標であって,その商標に係る指定商品(指定役務)と同一又は類似の商品(役務)について使用をするものであるから,商標法第4条第1項第11号に該当する。

3 当審の判断
(1)商標法第4条第1項第11号の該当性について
引用商標は,商標権の一部取消審判により,その指定商品中の第16類「印刷物」について取り消された結果,本願商標の指定商品とは抵触しないものとなった。
したがって,本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとして本願を拒絶した原査定の拒絶の理由は,解消した。
(2)商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号の該当性について
本願商標は,前記1のとおり,「flier」の欧文字を標準文字で表してなるところ,該欧文字が,「ビラ,ちらし」(株式会社小学館「プログレッシブ英和中辞典」)の意味を有するものであるとしても,その他にも「飛ぶもの(鳥・昆虫・飛行機など)」,「飛行士」(前掲「プログレッシブ英和中辞典」)等の複数の意味を有する語として,一般に知られている語である。
そうすると,本願商標は,前記のとおり多様な意味を有する「flier」の欧文字よりなるものであるから,かかる構成態様においては,これをその指定商品及び指定役務に使用しても,直ちに原審説示の如き意味合いを認識させるものとはいい難く,また,当審において職権をもって調査するも,「flier」の文字が,当該指定商品及び指定役務を取り扱う業界において,「ビラ,ちらし」等の意味合いを表示するものとして,取引上一般に使用されている事実も見いだすことができなかった。
してみれば,本願商標は,これをその指定商品及び指定役務に使用しても,これに接する取引者,需要者が,本願商標を商品の品質及び役務の質を表示したものと認識するものとはいえず,自他商品及び自他役務の識別標識としての機能を果たし得るものであり,かつ,商品の品質及び役務の質の誤認を生ずるおそれもないものというべきである。
したがって,本願商標は,商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するものではない。
(3)まとめ
前記(1)及び(2)のとおり,本願商標は商標法第4条第1項第11号に該当するとして本願を拒絶した原査定の拒絶理由は解消し,また,本願商標は,同法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するものではないから,これらを理由として本願を拒絶した原査定は,取消しを免れない。
その他,本願について拒絶の理由を発見しない。
よって,結論のとおり審決する。
審決日 2015-10-29 
出願番号 商願2014-63657(T2014-63657) 
審決分類 T 1 8・ 272- WY (W0941)
T 1 8・ 26- WY (W0941)
T 1 8・ 13- WY (W0941)
最終処分 成立  
前審関与審査官 岩本 和雄 
特許庁審判長 早川 文宏
特許庁審判官 前山 るり子
小林 裕子
商標の称呼 フライアー 
代理人 橘 和之 

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