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審判番号(事件番号) データベース 権利
異議2010900036 審決 商標
不服201027588 審決 商標
異議2013900052 審決 商標
異議2014900135 審決 商標
異議2012900207 審決 商標

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審決分類 審判 全部申立て  登録を取消(申立全部取消) W35
管理番号 1299569 
異議申立番号 異議2014-900169 
総通号数 185 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標決定公報 
発行日 2015-05-29 
種別 異議の決定 
異議申立日 2014-06-02 
確定日 2015-03-25 
異議申立件数
事件の表示 登録第5663731号商標の商標登録に対する登録異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 登録第5663731号商標の商標登録を取り消す。
理由 第1 本件商標
本件登録第5663731号商標(以下「本件商標」という。)は、「Pamyu Pamyu Kawaii」の文字を書してなり、平成25年10月18日に登録出願、第35類「化粧品・歯磨き及びせっけん類の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,薬剤及び医療補助品の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,化粧用具の小売又は卸売りの業務において行われる顧客に対する便益の提供,かばん類及び袋物の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,被服の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,手袋・パンティーストッキングの小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,履物の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,被服用アクセサリーの小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,身飾品の小売又は卸売の業務において行なわれる顧客に対する便益の提供,身の回り品の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,つけづめ及びつけまつ毛の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,つけまつげ用接着剤の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,入浴用身体清浄スポンジの小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,家具の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,手鏡の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,収納用箱の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,台所用品・清掃用具及び洗濯用具の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,農耕用品の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,花及び木の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,観葉植物の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,芳香剤の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,風呂用足ふきマット及びトイレ用マットの小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,浴槽用蓋・浴室用マット・浴室用腰掛け及び浴室用手おけの小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,トイレットペーパーホルダー及び織物製トイレットシートカバーの小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,紙類及び文房具類の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供」を指定役務として、同26年3月14日に登録査定、同年4月11日に設定登録されたものである。

第2 登録異議の申立ての理由(要旨)
登録異議申立人(以下「申立人」という。)は、登録異議の申立ての理由を要旨次のように述べ、証拠方法として甲第1号証ないし甲第3号証を提出している。
1 本件商標の「Pamyu Pamyu」の部分は、ファッションモデル兼歌手として全国的に著名な「きゃりーぱみゅぱみゅ」の略称であるから、本件商標は、他人の著名な芸名の略称を含む商標であり、商標法第4条第1項第8号に該当する。
2 本件商標は、その指定役務がファッション業界と密接な関連性を有するため、指定役務に使用された場合、ファッションモデルとして需要者の間に広く認識されている「きゃりーぱみゅぱみゅ」を表わす商標と混同を生ずるから、商標法第4条第1項第10号に該当する。
3 本件商標は、その指定役務に使用された場合、著名な芸能人である「きゃりーぱみゅぱみゅ」と経済的又は組織的に何等かの関係がある者の業務に係る商品又は役務であると誤認し、その商品又は役務の需要者が商品又は役務の出所について混同を生ずるおそれがあるから、商標法第4条第1項第15号に該当する。
4 本件商標は、「きゃりーぱみゅぱみゅ」の信用に只乗りする「フリーライド」の不正目的が推認されるから、商標法第4条1項第19号に該当する。
5 したがって、本件商標は、商標法第4条第1項第8号、同第10号、同第15号及び同第19号に該当するものであるから、同法第43条の2第1号により、その登録は取り消されるべきものである。

第3 当審における取消理由
当審において、商標権者に対して、平成26年12月15日付け取消理由通知書で通知した本件商標の取消理由は、要旨次のとおりである。
1 「きゃりーぱみゅぱみゅ(kyarypamyupamyu)」及び「ぱみゅぱみゅ(pamyupamyu)」について
(1)申立人提出の甲各号証及び職権調査(ウィキペディア http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8D%E3%82%83%E3%82%8A%E3%83%BC%E3%81%B1%E3%81%BF%E3%82%85%E3%81%B1%E3%81%BF%E3%82%85)によれば、次の事実が認められる。
ア 「きゃりーぱみゅぱみゅ(kyarypamyupamyu)」は、日本のファッションモデルで、歌手であり、2009年に雑誌「KERA」の読者モデルとして活動をし始め、2011年に「きゃりーぱみゅぱみゅ」名義で歌手活動を開始し、2012年1月に最初のシングルCD「つけまつける」をリリースした(甲1)。
イ 「きゃりーぱみゅぱみゅ」は、欧文字では「kyarypamyupamyu」と表記されている(甲2)。
ウ 「きゃりーぱみゅぱみゅ」の最初のCDリリース後、2014年7月までに、9枚のシングルCD、3枚のアルバム及び2枚のミニアルバムが発売され、アルバム2枚がオリコン順位1位になったほか、そのほとんどがオリコン順位トップ10にランクされた(職権調査)。
エ 3枚のアルバムのうち、「ぱみゅぱみゅレボリューション」のタイトルで2012年5月に発売された最初のアルバムは、オリコン順位2位となり、2013年の「CDショップ大賞」の準大賞となった(職権調査)。
オ 同人は、2012年には、「好きな読者モデル」の1位となり、また、ベストドレッサー賞、日本有線大賞の特別賞及び日本レコード大賞の特別賞を受賞し、さらに、NHK紅白歌合戦に出場した(職権調査)。
カ 同人の公式ブログ「きゃりーぱみゅぱみゅのウェイウェイブログ」は、2012年にアメーバブログの総合ランキング1位を獲得した(職権調査)。
キ 同人は、2012年1月に行われた「年末年始人気ツイッターランキング」で1位を獲得した。また、同人が配信するツイッターのフォロワー総数は2014年2月に200万人を突破した(職権調査)。
ク 同人は、2012年8月に東京・渋谷区公認「原宿カワイイ大使」へ就任し、「原宿発のファッションや文化を世界各国に発信する」活動を同年9月から開始した(職権調査)。
ケ 同人は、2011年から、「つけまつげ」など商品のプロデュースを行っている(甲1)。
(2)上記(1)の事実からすれば、次のとおり認めることができる。
ア 「きゃりーぱみゅぱみゅ」は、本件商標の登録出願日(平成25年(2013年)10月18日)前から、かわいい人気のあるファッションモデル、歌手(の芸名)として需要者の間に広く認識されていた。
イ 「きゃりーぱみゅぱみゅ」は、欧文字で「kyarypamyupamyu」と表記され、「きゃりー(kyary)」と「ぱみゅぱみゅ(pamyupamyu)」に区切るように発音され、後半の「ぱみゅぱみゅ(pamyupamyu)」は、他に意味を持たず、耳慣れない造語であり、かつ発音しづらい語であることから、むしろ強く印象に残る語といえる。
ウ さらに、タイトルに「ぱみゅぱみゅ」の語を用いた同人のアルバム(ぱみゅぱみゅレボリューション)が、上記(1)ウのとおりオリコン順位2位となったことなどをあわせみれば、「ぱみゅぱみゅ(pamyupamyu)」の語及びその音「パミュパミュ」は、同人を容易に想起・連想させるものというべきである。
エ 上記アないしウの事情は、本件商標の登録出願日前から、登録査定日はもとより現在においても同様であるから、「きゃりーぱみゅぱみゅ(kyarypamyupamyu)」の文字は、周知著名といえるものであって、その構成中の「ぱみゅぱみゅ(pamyupamyu)」の文字も同様に広く知られているものと判断するのが相当である。
2 商標法第4条第1項第15号該当性について
(1)本件商標と「きゃりーぱみゅぱみゅ(kyarypamyupamyu)」及び「ぱみゅぱみゅ(pamyupamyu)」の対比
本件商標は、「Pamyu Pamyu Kawaii」の文字からなり、該文字に相応して「パミュパミュカワイイ」の称呼を生じる。
これに対し、ファッションモデル、歌手を表示する「きゃりーぱみゅぱみゅ(kyarypamyupamyu)」の文字からは、「キャリーパミュパミュ」の称呼を生じ、「ぱみゅぱみゅ(pamyupamyu)」の文字からは、「パミュパミュ」の称呼を生じるものである。
そうすると、それぞれ全体を比較する場合には、「Pamyu Pamyu Kawaii」の文字と「きゃりーぱみゅぱみゅ(kyarypamyupamyu)」又は「ぱみゅぱみゅ(pamyupamyu)」の文字においては、その構成文字の相違により外観上及び称呼上相違するものである。
しかしながら、本件商標は、その構成中に「Pamyu Pamyu」の語を含むものであって、該語は、上記1(2)のとおり、強く印象に残る造語として広く知られており、容易に「きゃりーぱみゅぱみゅ」を連想・想起させるものというのが相当である。
そして、「Kawaii」の語は、「可愛い」の語を容易に連想・想起させるものであって、本件商標は、全体としてみれば、かわいい人気のあるファッションモデル、歌手として需要者の間に広く認識されている「きゃりーぱみゅぱみゅ」を連想・想起させるものというのが相当である。
(2)本件商標の指定役務は、「化粧品・歯磨き及びせっけん類の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供」など、各種商品のいわゆる小売り又は卸売りの役務である。
そして、「きゃりーぱみゅぱみゅ」が「つけまつげ」など商品のプロデュースを行っていること、同人がファッションモデル、歌手として広く認識されていること、同人の活動は各種メディアやインターネットを通じて広められていること、多くの有名人が各種商品のプロデュースや紹介を行っており、それら商品がインターネットを通じて販売されていること、及び各種商品の小売り(及び卸売り)をインターネットを通じて行うことが一般的といえることなどをあわせみれば、本件商標の指定役務は、「きゃりーぱみゅぱみゅ」の活動と密接な関連性を有するものというべきである。
(3)そうすると、本件商標は、その登録出願時及び査定時において、商標権者が本件商標をその指定役務に使用した場合、これに接する需要者がファッションモデル、歌手として広く知られている「きゃりーぱみゅぱみゅ(kyarypamyupamyu)」を連想・想起し、当該役務を「きゃりーぱみゅぱみゅ(kyarypamyupamyu)」あるいは同人と経済的又は組織的に何らかの関係を有する者の業務に係る役務であるかのように、その出所について混同を生ずるおそれがあるものといわなければならない。
したがって、本件商標は、商標法第4条第1項第15号に該当する。

第4 商標権者の意見
商標権者は、前記第3の取消理由の通知に対し、指定した期間を経過するも何ら意見を述べていない。

第5 当審の判断
本件商標は、前記第1の構成からなるものである。
そして、本件商標について通知した前記第3の取消理由は、妥当なものと認められる。
したがって、本件商標の登録は、商標法第4条第1項第15号に違反してされたものであるから、他の申立の理由について判断するまでもなく、同法第43条の3第2項の規定により、取り消すべきものである。
よって、結論のとおり決定する。
異議決定日 2015-02-13 
出願番号 商願2013-81346(T2013-81346) 
審決分類 T 1 651・ 271- Z (W35)
最終処分 取消 
前審関与審査官 矢澤 一幸 
特許庁審判長 井出 英一郎
特許庁審判官 田中 亨子
今田 三男
登録日 2014-04-11 
登録番号 商標登録第5663731号(T5663731) 
権利者 株式会社キリン堂
商標の称呼 パミュパミュカワイイ、パミュパミュカワイー、パミュパミュ、カワイイ、カワイー 
代理人 永田 元昭 
代理人 大田 英司 
代理人 永田 良昭 
代理人 川北 喜十郎 
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