• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 全部申立て  登録を維持 W03
審判 全部申立て  登録を維持 W03
審判 全部申立て  登録を維持 W03
管理番号 1296302 
異議申立番号 異議2014-900146 
総通号数 182 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標決定公報 
発行日 2015-02-27 
種別 異議の決定 
異議申立日 2014-05-15 
確定日 2015-01-08 
異議申立件数
事件の表示 登録第5649951号商標の商標登録に対する登録異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 登録第5649951号商標の商標登録を維持する。
理由 第1 本件商標
本件登録第5649951号商標(以下「本件商標」という。)は、「SilkAsh」の欧文字を上段に、「シルクアッシュ」の片仮名を下段に、それぞれ横書きしてなり、平成25年9月11日に登録出願、第3類「頭髪用化粧品,化粧品,せっけん類,香料」を指定商品として、同年12月24日に登録査定、同26年2月14日に設定登録されたものである。

第2 引用商標
登録異議申立人(以下「申立人」という。)が、登録異議の申立ての理由において引用する登録第4762825号商標(以下「引用商標」という。)は、「シルキーアッシュ」の片仮名を横書きしてなり、平成14年10月17日に登録出願、第3類「せっけん類,化粧品,香料類」を指定商品として、同16年4月9日に設定登録され、現に有効に存続しているものである。

第3 登録異議の申立ての理由
申立人は、本件商標は商標法第4条第1項第11号に該当するから、同法第43条の2第1号により、その登録は取り消されるべきであると申し立て、その理由を要旨以下のように述べ、証拠方法として甲第1号証ないし甲第11号証(枝番号を含む。)を提出した。
本件商標は、英語の「Silk」と「Ash」の二語を結合したものであることが明らかであり、下段の片仮名が上段の欧文字の読みを特定したものと容易に理解できることから、本件商標は「シルクアッシュ」の称呼が生じる。
一方、引用商標は、横書きした「シルキーアッシュ」の片仮名からなるものであり、「シルキーアッシュ」の称呼が生じる。
本件商標から生ずる「シルクアッシュ」の称呼と引用商標から生ずる「シルキーアッシュ」の称呼をそれぞれ称呼するときは、互いに聞き誤るおそれがあるものといわざるを得ない。
次に、観念については、本件商標は英語の「Si1k」と「Ash」の二語を結合してなるものである(甲3ないし甲7)。そして、「Si1k」は「絹」を意味する語であり、「Ash」は「灰」等の意味を有するところ、引用商標の指定商品に関わる業界においては、「灰色」を意味する語として知られていることから、本件商標は「絹の(ような光沢のある)灰色」の観念が生じる。
一方、引用商標の構成中、「シルキー」は英語「Si1ky」を片仮名で表記した語であり、「絹の」の意味合いを認識させるものであるから(甲4)、引用商標全体から生ずる観念は「絹の(ような光沢のある)灰色」である。
このように、本件商標と引用商標から生ずる観念を比較すると、両者からは同じ「絹の(ような光沢のある)灰色」が生じる。さらに、両者の間には「Si1k(シルク)」と「シルキー」という差異があるが、前述のとおり、当該差異は名詞と形容詞という僅かなものであり、意味合いにおいては実質上同じである。また、英語では名詞を形容詞的に用いることはよく知られている。例えば、「絹のドレス」を英語で表す場合に、名詞の「SILK」を用いて「SILK DRESS」とし、名詞を形容詞的に「絹の」の意味合いを生じさせるように用いるのが一例である。実際、英和辞典によれば、「Silk」の意味として「(形容詞的に)絹(製)の」といった記載がある(甲4)。
以上のとおり、本件商標と引用商標とは、称呼及び観念が同一又は類似の商標であり、その指定商品も同一又は類似のものである。

第4 当審の判断
1 本件商標
(1)本件商標は、前記第1のとおり、「SilkAsh」の欧文字を上段に、「シルクアッシュ」の片仮名を下段に、それぞれ横書きしてなるところ、上段の欧文字は、その構成中の語頭部の「S」と中間部の「A」の文字が大文字であるものの、全体として、同じ書体で等間隔をもって表されており、文字数も7文字という比較的短い構成のものであるから、視覚上一体的に把握できるものである。また、下段部の「シルクアッシュ」の片仮名も同様に、同じ書体で等間隔をもって表されており、文字数も7文字という比較的短い構成のものであるから、視覚上一体的に把握できるものである。
そして、これより生じる「シルクアッシュ」の称呼も、一連に称呼し得るものである。
また、観念についてみるに、上段の「SilkAsh」の文字部分は、「Silk」(絹)の意味を有する英語と「Ash」(灰色)の意味を有する英語とを結合した造語といえるところ、この二語を結合した「SilkAsh」の語は、既成語ではなく、また、下段部の「シルクアッシュ」の文字部分についても、「シルク」の語と「アッシュ」の語とを結合した造語といえるものの、「シルクアッシュ」の語は、既成語ではなく、それぞれの文字部分全体としては、特定の意味を有する語として認識されるということはできないものである。
してみれば、本件商標からは、特定の観念を生じることはないというのが相当である。
(2)申立人は、本件商標からは「絹の(ような光沢のある)灰色」の観念が生じると主張している。しかしながら、本件商標は、「Silk(シルク)」及び「Ash(アッシュ)」のそれぞれの語が有する意味を結合させたものであるとしても、それが何を表すものであるかを具体的に把握し得るとはいい難いことを勘案するならば、その意味内容によって、取引者、需要者が商標を記憶するとまではいえないものである。
したがって、本件商標から「絹の(ような光沢のある)灰色」の観念が生じるとの申立人の主張は採用することはできない。
2 引用商標
(1)引用商標は、前記第2のとおり、「シルキーアッシュ」の片仮名を横書きしてなるところ、全体として、同じ書体で等間隔をもって表されており、文字数も8文字という比較的短い構成のものであるから、視覚上一体的に把握できるものである。
そして、これより生じる「シルキーアッシュ」の称呼も、一連に称呼しうるものである。
また、観念についてみるに、「シルキーアッシュ」の語は、既成語ではないから、特定の観念を生じることはないというべきである。
(2)申立人は、引用商標からは「絹の(ような光沢のある)灰色」の観念が生じると主張している。しかしながら、「シルキー」の語が英語の「silky」(絹の)に通じ、「アッシュ」の語が英語の「ash」(灰色)に通じるものであり、それぞれの語の意味を結合させたものであるとしても、それが何を表すものであるかを具体的に把握し得るとはいい難いことを勘案するならば、その意味内容によって、取引者、需要者が商標を記憶するとまではいえないものである。
したがって、引用商標から「絹の(ような光沢のある)灰色」の観念が生じるとの申立人の主張は採用することはできない。
3 本件商標と引用商標との類否について
(1)外観について
本件商標と引用商標との外観を対比するに、本件商標は、欧文字と片仮名の二段構成よりなるものであるから、片仮名を横書きしてなる引用商標とは外観において紛れることはないというべきである。また、本件商標の構成中の「シルクアッシュ」の片仮名と、引用商標の「シルキーアッシュ」の片仮名を対比した場合においても、両者は、構成中の「ク」と「キー」の文字の違いにより十分区別できるものである。
したがって、本件商標と引用商標とは外観において類似するということはできないものである。
(2)称呼について
本件商標より生じる「シルクアッシュ」と引用商標より生じる「シルキーアッシュ」との称呼を対比するに、両者は第3音において「ク」と「キー」の音の差異を有するところ、「ク」と「キー」の音は、舌面を軟口蓋に接し破裂させて発する破裂音であり、比較的強く発音され、かつ、引用商標の「キ」には長音が伴うことから、「キー」の音は、「キ」の音に比べて、より明確に発音されるといえるものであり、しかも、その母音も近似したものとはいえないものである。
そうとすれば、両者をそれぞれ一連に称呼したときには、その音構成の差及び「ク」と「キー」の音質の差により、その語調、語感が相違することで、両者は互いに聞き分けることができるものと判断するのが相当である。
したがって、本件商標と引用商標とは称呼において、互いに類似するということはできないものである。
(3)観念について
本件商標と引用商標は、上記1及び2のとおり、ともに特定の観念を生じることはないから、その観念においても類似するということはできない。
(4)類否判断
そうとすれば、本件商標と引用商標とは、外観、称呼及び観念のいずれからみても、類似する商標ということはできないものである。
なお、申立人は、本件商標と引用商標とが類似するとして、甲第9号証ないし甲第11号証を提出している。
しかしながら、商標の類否の判断は、対比される商標について、当該判断時の取引の実情を勘案しつつ、個別具体的に判断されるべきものであって、申立人が示す上記甲号証の事例と本件とは事案を異にするものであって、その事例を本件に適用してその類否を判断することは適切とはいえないから、本件商標と引用商標とが類似するとの申立人の主張は採用することはできない。
4 結語
以上のとおり、本件商標の登録は、商標法第4条第1項第11号に違反してなされたものではないから、同法第43条の3第4項に基づき、その登録を維持すべきである。
よって、結論のとおり決定する。
異議決定日 2014-12-25 
出願番号 商願2013-70896(T2013-70896) 
審決分類 T 1 651・ 263- Y (W03)
T 1 651・ 261- Y (W03)
T 1 651・ 262- Y (W03)
最終処分 維持 
前審関与審査官 津金 純子 
特許庁審判長 林 栄二
特許庁審判官 梶原 良子
中束 としえ
登録日 2014-02-14 
登録番号 商標登録第5649951号(T5649951) 
権利者 リアル化学株式会社
商標の称呼 シルクアッシュ、アッシュ、エイエスエイチ、エイエスエッチ 
代理人 吉澤 大輔 
代理人 秋元 輝雄 
  • この表をプリントする

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社   サービスに関しての問い合わせ