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この審決には、下記の判例・審決が関連していると思われます。
審判番号(事件番号) データベース 権利
不服201316054 審決 商標
不服20147500 審決 商標
不服20144908 審決 商標
不服2013650099 審決 商標
不服201315459 審決 商標

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審決分類 審判 査定不服 商3条1項6号 1号から5号以外のもの 登録しない W05
審判 査定不服 商4条1項16号品質の誤認 登録しない W05
審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 登録しない W05
管理番号 1293729 
審判番号 不服2013-11481 
総通号数 180 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2014-12-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2013-06-18 
確定日 2014-11-05 
事件の表示 商願2012-86403拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 本願商標
本願商標は、「新型ビタミンC」の文字を標準文字により表してなり、第5類「サプリメント」を指定商品として、平成24年10月25日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点
原査定は、「本願商標は、新しいタイプのビタミンCであることを認識させる『新型ビタミンC』の文字を標準文字で表してなるところ、本願の指定商品である『サプリメント』を取り扱う業界においては、例えば、『新型ヒアルロン酸』や『新型乳酸菌』のように、サプリメントの原材料として使用される物質が、従来より品質が良くなったときに、『新型』の文字を物質名の前に付けて表示することがインターネット情報からうかがえ、また、『新型ビタミンC』なるものも存在する。そうすると、本願商標は、これをその指定商品に使用しても、これに接する取引者・需要者は、単に商品が『新タイプのビタミンCを原材料とするサプリメント』であると理解するにとどまり、需要者が何人の業務に係る商品であることを認識できないものと認められるから、商標法第3条第1項第6号に該当し、上記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質に誤認を生じさせるおそれがあるものと認められるから、同法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断
(1)本願商標について
本願商標は、前記1のとおり、「新型ビタミンC」の文字を標準文字で表してなるところ、本願の指定商品「サプリメント」を取り扱う業界においては、従来から「ビタミンC」を主成分とするものが一般に広く製造、販売されており、近年においては、その「ビタミンC」の摂取の際の問題点(弱点)などとされる吸収率や持続性の低さの改善を図ったものも少なからず製造、販売され、そのような改善を図ったものであることを表す語として「新型ビタミンC」の文字が用いられているというのが実情である(別掲1ないし7)。
そうとすると、本願商標をその指定商品に使用した場合、これに接する取引者、需要者は、該商品がビタミンCを主成分とするものであって、上記のような改善を図ったものであること、すなわち、商品の品質を表したものとして認識するとみるのが相当である。
してみれば、本願商標は、商品の品質を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなるものというべきであるから、商標法第3条第1項第3号に該当する。
(2)請求人の主張について
請求人は、本願商標がその構成全体から「新タイプのビタミンC(従来より品質が良くなったビタミンC)」程の意味合いを暗示させる場合があるとしても、本願商標の構成中の「型」の意味合いが本願の指定商品との関係において具体的ではなく、また、「ビタミンC」の化学構造は特定されているため、該意味合いを直ちに認識させるとはいい難いことからすれば、「新型ビタミンC」の文字が特定の商品の品質等を直接的かつ具体的に表示したものとはいえない上、本願の指定商品を取り扱う業界において、該文字が、商品の品質等を表示するものとして、取引上一般に使用されている事実も見いだせないから、本願商標は、自他商品の識別標識としての機能を果たし得るものであり、かつ、商品の品質について誤認を生ずるおそれもないものであり、結局、商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するものではない旨主張する。
しかしながら、本願商標は、上記(1)において認定、判断したとおり、本願の指定商品に係る取引の実情に照らせば、取引者、需要者をして、商品の品質を表したものとして認識されるものといえるから、上記請求人の主張を採用することはできない。
(3)まとめ
以上のとおり、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当するから、これを登録することはできない。
なお、原査定は、本願商標が商標法第3条第1項第6号に該当するとして、本願を拒絶したものであるが、本願商標についてした上記認定、判断の内容は、原査定の認定、判断の内容と実質的に相違しないものであるから、本願を拒絶した原査定は、取り消すことができない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 別掲
1 「農林水産省」のウェブサイトにおいて、「ビタミンとは」の見出しの下、「・水溶性ビタミン/尿などに排出されやすく、体の中にためておくことができません。必要な量を毎日とることが大切です。ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの9種類あります。」との記載がある。
(http://www.maff.go.jp/j/fs/diet/nutrition/vitamin.html)
2 「ビタミネ」のウェブサイトにおいて、「ビタミンCの上手な取り方Vitamin・・・」の見出しの下、「ビタミンCは水溶性のビタミンなので、体内で蓄えておくことができません。ビタミンCは小腸で吸収されて血管に入り、血管内を移動して全身の臓器に行き渡ります。そして余った分は尿として排泄されます。一度にたくさんのビタミンCを取ったとしても過剰分は2、3時間ほどで体外に排出されてしまいます」との記載がある。
(http://vitamine.jp/bita/bitac02.html)
3 「江崎グリコ株式会社」のウェブサイトにおいて、「ビタミンC」の見出しの下、「ビタミンCは、過剰に摂取しても吸収率が低下し、残りは尿から出てしまうため、一般的には有害な過剰症はないといわれています。」との記載がある。
(http://www.glico.co.jp/navi/dic/dic_26.html)
4 「自然と化学が融合した最高のビタミンC/新型ビタミンCの効果が全てわかる!」のウェブサイトにおいて、「新型ビタミンCで摂取しよう!」の見出しの下、「その弱点を克服した成分が当サイトで紹介している『AA-2G(L-アスコルビン酸2-グルコシド)』こと新型ビタミンCです。」との記載があり、同じく「AA-2Gの利点とは?」の見出しの下、「AA-2Gは体内に入ると、腸に存在する分解酵素によって徐々に分解を受けてビタミンCとして吸収され、長時間にわたって血液中に供給され、無駄なく体に利用されます。/血液中から無くなるまでの時間は、通常のビタミンCに比べて約3?6倍長いことが証明されており、通常のビタミンCと違って頻繁に摂取する必要はありません。」との記載がある。
(http://www.aa-2g.net/)
5 「サプー」のウェブサイトにおいて、「エスターC with シトラスバイオフラボノイド 500mg 450錠 」の見出しの下、「透明感あるキメ細かな肌をサポート、年齢とともにあらわれるシミや毛穴の広がり対策に人気の『エスターC with シトラスバイオフラボノイド 500mg』。ビタミンCの6倍の吸収力をもつエスターCに、バイオフラボノイドをプラスしたサプリメントです。/エスターCは、特許取得の特別な製法で、じっくり時間をかけて吸収されるよう加工された新型のビタミンC。」との記載がある。
(http://www.sapoo.com/ester-c-w-citrus-bioflavonoids-11379)
6 「サプリンクス本店/SUPLINX」のウェブサイトにおいて、「アルファソーブC 1000mg(エスターCを超えた高吸収無酸型ビタミンC)」と称する商品についての説明として、「■エスターCを超えた!?新型ビタミンC」の見出しの下、「従来のビタミンCは、酸性の性質をもっています。そのため、デリケートなおなかの持ち主が多く摂取しづらいという欠点が考えられていました。『アルファソーブC』は、こういったビタミンCの弱点を克服し、酸度を調整した体に低負担のビタミンC(バッファードビタミンC)を採用したまったく新しいタイプのビタミンCです。」との記載があり、同じく「■高吸収の理由」の見出しの下、「『アルファソーブC』は、体に取り込まれる際の体内メカニズムに注目することでその吸収の良さを特徴としました。/バッファードビタミンCとアルファリポ酸などを組み合わせることで、エネルギーとして使われる糖分と同じ通り道を経由して、体が必要とする場所に効率よくビタミンCも一緒に送り込むことが可能になることを発見し、製品開発に取り入れました。/また、効率的な吸収面を考える上で、ビタミンCの代謝物質(体内で効率よく利用する際に必要な物質)であるトレオン酸を含むことも画期的な特徴です。」との記載がある。
(http://www.suplinx.com/shop/goods/goods.aspx?goods=071-00725)
7 「Amazon」のウェブサイトにおいて、「真夏のビタミンCCC美人に!新型ビタミンC ProVitaC プロビタC1箱」と称する商品についての「商品の説明」として、「●プロビタC(ProVitaC)は、身体のことを大切に思う人のためのビタミンC誘導体サプリメントです。ビタミンCは美容と健康維持に有効なビタミンとして広く知られていますが熱・酸素・光などに対し弱いという欠点があります。このプロビタCは世界で初めてビタミンCのもつこれらの欠点を克服し、安全で安定なビタミンC誘導体(L-アスコルビン酸2-グルコシド:略してAA-2G)の開発に成功しました。AA-2Gは体の中でゆっくり分解されるので、長時間にわたって体内にビタミンCをもたらしてくれるのです。これが持続性です。これからの強い紫外線シーズンの美容はもちろん毎日の健康維持にお役立てください。」との記載がある。
(http://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3C-%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%93%E3%82%BFC-%E7%9C%9F%E5%A4%8F%E3%81%AE%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3CCC%E7%BE%8E%E4%BA%BA%E3%81%AB%EF%BC%81%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3C-ProVitaC-%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%93%E3%82%BFC1%E7%AE%B1/dp/B008ZNBBCU)



審理終結日 2014-03-28 
結審通知日 2014-03-31 
審決日 2014-04-14 
出願番号 商願2012-86403(T2012-86403) 
審決分類 T 1 8・ 272- Z (W05)
T 1 8・ 16- Z (W05)
T 1 8・ 13- Z (W05)
最終処分 不成立 
前審関与審査官 津金 純子 
特許庁審判長 野口 美代子
特許庁審判官 田中 敬規
高橋 幸志
商標の称呼 シンガタビタミンシイ、シンガタ 
代理人 佐藤 富徳 
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