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審判番号(事件番号) データベース 権利
不服20144513 審決 商標

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審決分類 審判 査定不服 称呼類似 取り消して登録 X11
管理番号 1289670 
審判番号 不服2010-12879 
総通号数 176 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2014-08-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2010-06-14 
確定日 2014-07-07 
事件の表示 商願2009-17000拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。
理由 1 本願商標
本願商標は、別掲1のとおりの構成からなり、第11類「LED電球,その他の電球類及び照明用器具,家庭用電熱用品類」を指定商品として、平成21年3月10日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点
原査定は、「本願商標は、以下の(1)ないし(7)の登録商標と同一又は類似の商標であって、その商標に係る指定商品又は指定役務と同一又は類似の商品に使用するものであるから、商標法第4条第1項第11号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。
(1)登録第4504151号商標(以下「引用商標1」という。)は、「LOOX」の欧文字と「ルークス」の片仮名を2段に表してなり、平成12年7月24日に登録出願、「電気アイロン,電気式ヘアカーラー,電気ブザー」を含む第9類に属する商標登録原簿に記載のとおりの商品を指定商品として、同13年9月7日に設定登録され、その後、同23年6月14日に商標権の存続期間の更新登録がされ、現に有効に存在しているものである。
(2)登録第4595453号商標(以下「引用商標2」という。)は、「エコルクス」の片仮名を標準文字で表してなり、平成13年8月24日に登録出願、第11類「電球類及び照明器具」を指定商品として、同14年8月16日に設定登録されたものである。
(3)登録第4595454号商標(以下「引用商標3」という。)は、「エコルクス/ECOLUX」の文字を表してなり、平成13年8月24日に登録出願、第11類「電球類及び照明器具」を指定商品として、同14年8月16日に設定登録されたものである。
(4)登録第4620218号商標(以下「引用商標4」という。)は、「LOOX」の欧文字を表してなり、平成13年12月14日に登録出願、「電気アイロン,電気式ヘアカーラー,電気ブザー」を含む第9類に属する商標登録原簿に記載のとおりの商品を指定商品として、同14年11月15日に設定登録され、その後、同24年8月28日に商標権の存続期間の更新登録がされ、現に有効に存在しているものである。
(5)登録第4862459号商標(以下「引用商標5」という。)は、「ルークス」の片仮名を標準文字で表してなり、平成16年8月6日に登録出願、「電気アイロン,電気式ヘアカーラー,電気ブザー」を含む第9類に属する商標登録原簿に記載のとおりの商品を指定商品として、同17年5月13日に設定登録されたものであり、現に有効に存在しているものである。
(6)登録第5120215号商標(以下「引用商標6」という。)は、別掲2のとおりの構成からなるところ、平成19年4月1日に登録出願、第35類「電気機械器具類の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供」を指定役務として、同20年3月21日に設定登録されたものであり、現に有効に存在しているものである。
(7)登録第5120231号商標(以下「引用商標7」という。)は、「LOOX」の欧文字を標準文字で表してなるところ、平成19年4月1日に登録出願、第35類「電気機械器具類の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供」を指定役務として、同20年3月21日に設定登録されたものであり、現に有効に存在しているものである。

3 当審の判断
(1)引用商標2及び引用商標3について
引用商標2及び引用商標3に係る商標権は、その商標登録原簿の記載によれば、商標法第50条第1項の規定に基づく商標登録の取消し審判の請求がそれぞれ複数された結果、請求に係る商品について登録を取り消すべき旨の審決が確定し、共にその抹消の登録が平成26年3月17日にされているものである。
したがって、引用商標2及び引用商標3に係る本願の拒絶の理由は、互いに抵触する商品が存在しないため、解消した。
(2)本願商標と引用商標1及び引用商標4ないし引用商標7との類否
本願商標は、別掲1のとおり、語頭の「E」のみを大文字にした「Ecoloox」の欧文字をやや角張った態様で表し、その下段に「エコルークス」の片仮名を表してなるものであるところ、それぞれの文字部分は、外観上まとまりよく一体的に把握し得るものである。また、これより生ずると認められる「エコルークス」の称呼も無理なく一連に称呼し得るものである。
そして、「Ecoloox」の欧文字は、辞書類に載録された成語とは認められないものであるところ、本願商標の構成中の「Eco」及び「エコ」の文字が、「環境の。生態の。」の意味を有するとしても、かかる構成においては、該文字部分が商品の特定の品質等を具体的に表示するものとして直ちに認識されるとはいい難い。
そうすると、本願商標は、上下段それぞれの文字全体をもって一体不可分の造語からなるものと認識、把握されるものというのが相当であって、その構成文字に相応して、「エコルークス」の称呼のみを生ずるものというべきであり、ほかに、構成中の「loox」又は「ルークス」の文字部分をもって取引に資されるとみるべき特段の事情は見いだせない。
してみれば、本願商標から「loox」及び「ルークス」の文字部分を分離、抽出し、その上で、本願商標と引用商標1及び引用商標4ないし引用商標7とが称呼において類似する商標であるとした原査定の判断は、妥当なものとはいえない。
(3)まとめ
以上のとおり、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、取消しを免れない。
その他、本願について拒絶の理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 別掲
1 本願商標


2 引用商標6(登録第5120215号商標)




審決日 2014-06-17 
出願番号 商願2009-17000(T2009-17000) 
審決分類 T 1 8・ 262- WY (X11)
最終処分 成立  
前審関与審査官 薩摩 純一佐藤 丈晴 
特許庁審判長 関根 文昭
特許庁審判官 浦辺 淑絵
酒井 福造
商標の称呼 エコルークス、ルークス 
代理人 広瀬 文彦 

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