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審決分類 審判 全部申立て  登録を維持 X41
審判 全部申立て  登録を維持 X41
審判 全部申立て  登録を維持 X41
審判 全部申立て  登録を維持 X41
管理番号 1267212 
異議申立番号 異議2012-900130 
総通号数 157 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標決定公報 
発行日 2013-01-25 
種別 異議の決定 
異議申立日 2012-05-14 
確定日 2012-12-13 
異議申立件数
事件の表示 登録第5473862号商標の商標登録に対する登録異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 登録第5473862号商標の商標登録を維持する。
理由 第1 本件商標
本件登録第5473862号商標(以下「本件商標」という。)は、欧文字とハイフンにて「POP-EYE」と標準文字で表してなり、平成23年8月11日に登録出願、第41類「スポーツに関する講演会及び研修会の企画・運営又は開催,スポーツに関する知識及び技術の教授,フィットネス・エクササイズ及びウエイトトレーニングに関する教授,ヨガの知識の教授,技芸・スポーツ又は知識の教授,エアロビクス・フィットネス・スポーツ医学に関するセミナー・研修会・講習会・会議の企画・運営又は開催,スポーツ・技芸の指導員育成のためのセミナーの企画・運営又は開催,スポーツに関するセミナーの企画・運営又は開催,セミナーの企画・運営又は開催,教育・文化・スポーツ用ビデオ・DVD・CD-ROMの制作(映画・放送番組・広告用のものを除く。),教育・文化・娯楽・スポーツ用ビデオの制作(映画・放送番組・広告用のものを除く。),スポーツの興行の企画・運営又は開催,パーティ・記念イベント・興行の企画・運営又は開催(映画・演芸・演劇・音楽の演奏の興行及びスポーツ・競馬・競輪・競艇・小型自動車競走の興行に関するものを除く。),スポーツクラブ又はアスレチックジムの提供,エアロビクス・フィットネスのための運動施設の提供,会員制のスポーツ施設の提供,運動施設の提供,運動用具の貸与」を指定役務として、同24年1月5日に登録査定、同年2月24日に設定登録されているものである。

第2 引用商標
登録異議申立人(以下「申立人」という。)が引用する登録商標は、以下の(1)及び(2)のとおりであり、いずれの商標権も、現に有効に存続しているものである。
(1)登録第4260715号商標(以下「引用商標1」という。)は、平成6年9月1日に登録出願、「POPEYE」の欧文字を書してなり、第41類「技芸・スポーツ又は知識の教授,動物の調教,植物の供覧,動物の供覧,図書及び記録の供覧,美術品の展示,映画・演芸・演劇又は音楽の演奏の興行の企画又は運営,映画の上映・制作又は配給,アミューズメントパークの各地で衣装姿の芸人による演芸の上演,アトラクションの上演,ショーの上演およびその他の演芸の上演,演劇の演出又は上演,音楽の演奏,放送番組の制作,ゴルフの興行の企画・運営又は開催,相撲の興行の企画・運営又は開催,ボクシングの興行の企画・運営又は開催,野球の興行の企画・運営又は開催,競馬の企画・運営又は開催,競輪の企画・運営又は開催,競艇の企画・運営又は開催,小型自動車競走の企画・運営又は開催,音響用又は映像用のスタジオの提供,運動施設の提供,ディスコの提供,乗り物の提供・アトラクションの上演・演劇の演出又は上演・音楽の演奏などからなるアミューズメントパークの提供,その他の娯楽施設の提供,興行場の座席の手配,映写機及びその附属品の貸与,映写フィルムの貸与,楽器の貸与,スキー用具の貸与,スキンダイビング用具の貸与,テレビジョン受信機の貸与,ラジオ受信機の貸与,図書の貸与,レコード又は録音済み磁気テープの貸与,録画済み磁気テープの貸与」を指定役務として、同11年4月9日に設定登録されているものである。
(2)登録第4790442号商標(以下「引用商標2」という。)は、平成9年7月30日に登録出願、「ポパイ」の片仮名を標準文字で表してなり、第1類ないし第40類、第42に属する商標登録原簿に記載のとおりの商品及び役務、及び第41類「技芸・スポーツ又は知識の教授,動物の調教,植物の供覧,動物の供覧,図書及び記録の供覧,美術品の展示,庭園の供覧,洞窟の供覧,映画・演芸・演劇又は音楽の演奏の興行の企画又は運営,映画の上映・制作又は配給,演芸の上演,演劇の演出又は上演,音楽の演奏,放送番組の制作,ゴルフの興行の企画・運営又は開催,相撲の興行の企画・運営又は開催,ボクシングの興行の企画・運営又は開催,野球の興行の企画・運営又は開催,サッカーの興行の企画・運営又は開催,競馬の企画・運営又は開催,競輪の企画・運営又は開催,競艇の企画・運営又は開催,小型自動車競走の企画・運営又は開催,当せん金付証票の発売,音響用又は映像用のスタジオの提供,運動施設の提供,娯楽施設の提供,興行場の座席の手配,映写機及びその附属品の貸与,映写フィルムの貸与,楽器の貸与,スキー用具の貸与,スキンダイビング用具の貸与,テレビジョン受信機の貸与,ラジオ受信機の貸与,図書の貸与,レコード又は録音済み磁気テープの貸与,録画済み磁気テープの貸与,おもちゃの貸与,遊園地用機械器具の貸与,遊戯用器具の貸与」を指定役務として、同16年7月30日に設定登録されているものである。
以下、上記引用商標1及び2をまとめていうときは、引用各商標という。

第3 登録異議の申立ての理由(要旨)
1 理由の要点
本件商標は、商標法第4条第1項第7号、同第11号、同第15号及び同第19号に違反して登録されたものであるから、同法第43条の2第1号によって、その登録を取り消されるべきである。
2 具体的な理由
(1)申立人の商標の周知・著名性
申立人の引用各商標「POPEYE(ポパイ)」は、米国の漫画家E.C.Segarが1929年に生み出した大人気漫画・アニメに登場する、ほうれん草を食べると怪力が出るという特徴もつ船乗りの主人公の名前であり、「ミッキーマウス」等と同様にアメリカ合衆国の代表的な漫画である。
そして、申立人は、著名な雑誌、新聞等の発行及びテレビ局の運営を手がける世界最大級の情報・出版企業「HearstCorporation(ハーストコーポレーション)」グループの傘下企業であり、「POPEYE(ポパイ)」に係る商標登録を多数有している。引用各商標は、上記キャラクター名として著名なこともあいまって、我が国において、長年にわたり広範囲にわたる商品及び役務に使用された結果、本件商標の出願時及び査定時には、キャラクター名としてだけではなく、これに関連する申立人の業務を表示する商標としても、周知・著名となっていたものである(甲第6号証ないし甲第31号証及び甲第33号証)。
(2)商標法第4条第1項第7号について
引用各商標は、全世界的に極めて著名な漫画キャラクターの名称であり、これはアメリカ合衆国の代表的な漫画であって、アメリカ合衆国の大衆文化を象徴する偉大な文化的遺産である。
そして、本件商標の商標権者は、当該キャラクター及びその名称の文化的・商業的価値の維持に何ら関わってきた者ではないから、商標権者に本件商標の利用の独占を許すことは相当ではなく、本件商標の登録を認めることは国際信義に反し、また、商標権者は、本件商標に改変を加えた商標を使用し、意図的に引用各商標への接近を図り、上記キャラクター名称及び商標の著名性に依拠しようとするものであって、本件商標の登録は、公正な取引秩序を乱すものであるから、本件商標は、公序良俗にも反する。
したがって、本件商標は、商標法第4条第1条第7号に該当する。
(3)商標法第4条第1項第11号について
本件商標は「POP-EYE」の文字からなり、引用商標1は「POPEYE」及び引用商標2は「ポパイ」の文字からなるところ、これらの商標からは「ポパイ」の称呼が生じるうえ、著名な漫画キャラクターとしての「POPEYE(ポパイ)」の観念も生じ、本件商標と引用商標1とは、外観上も極めて近似している。
してみれば、本件商標は、引用各商標と類似する商標であり、引用各商標のいずれにも後れて登録出願及び登録されたものであって、これらの指定役務は同一又は類似のものである。
したがって、本件商標は商標法第4条第1項第11号に該当する。
(4)商標法第4条第1項第15号について
本件商標は、著名な引用各商標「POPEYE(ポパイ)」と実質的に同一の文字からなり、その類似性が極めて高く、取引者及び需要者に対し、申立人の業務に係る商品又は役務と混同を生じさせるおそれがある商標であるから、商標法第4条第1項第15号に該当する。
(5)商標法第4条第1項第19号について
申立人の引用各商標「POPEYE(ポパイ)」は、漫画キャラクター名として我が国を含む全世界で広く知られており、本件商標は、その名声にただ乗りし、引用各商標のもつ識別力・表示力・顧客吸引力を希釈化するものであり、かつ、商標権者は本件商標を「POP-EYE」(ハイフンあり)で登録出願しながら、実際には「POPEYE」(ハイフンなし)の態様で使用しており、故意に混同惹起行為を行っていることから、不正の目的をもって使用するものであることが明らかであるから、商標法第4条第1項第19号に該当する。

第4 当審の判断
1 商標法第4条第1項第11号について
(1)本件商標について
本件商標は、前記第1のとおり、「POP」と「EYE」の欧文字と間にハイフン(-)を介した「POP-EYE」を標準文字で表してなるものである。
しかして、本件商標は、中間部分にハイフン(-)を介して,「POP」と「EYE」の文字とを連結したものと容易に看取されるものであり、そして、「POP」は「ポンと音を立てる、ポピュラー音楽」の意味として、また、「EYE」は「目」を意味として、それぞれ我が国においてよく知られている英語といえるものであって、これらの意味をそれぞれ有する両文字を結合した全体からは、特定の意味合いを生ずるものではないが、そこから生ずる称呼「ポップアイ」は比較的短いものである。
そうしてみると、本件商標は、その構成全体として「ポップアイ」の称呼を生じ、特定の観念を生じない造語というのが相当である。
(2)引用各商標について
引用各商標は、前記第2のとおり、引用商標1が「POPEYE」の欧文字、引用商標2が「ポパイ」の片仮名よりなるものであるから、これよりは「ポパイ」の称呼及び「米国漫画の主人公の水夫」の観念を生じるものである。
(3)本件商標と引用各商標との類否
そこで、本件商標と引用各商標とを比較するに、称呼においては、それぞれから生じる「ポップアイ」と「ポパイ」とは、4音または3音という短い音構成からなる上、構成音数の差・構成各音の音質の差異等により、全体として称呼した場合においても明瞭に聴別し得るものである。
また、外観についてみるに、本件商標は「POP-EYE」の文字からなるのに対し、引用商標1は、「POPEYE」の文字からなるものであるところ、前者は、ハイフン(-)があることによって、「POP」と「EYE」とに分離されているものとの印象を与えるのに対し、後者は、同書・同大・等間隔で一連一体のものとの印象を与えるものであるから、本願商標と引用商標1とは、外観上、相紛れるおそれはない。
さらに、本願商標と片仮名からなる引用商標2とは、文字の種類を異にするものであるから、外観上明らかに区別し得るものである。
さらにまた、観念においても、本件商標が特定の観念を有しないものであるから、本願商標と引用各商標とは、比較することができないものである。
(4)まとめ
したがって、本件商標と引用各商標とは、称呼、外観及び観念のいずれの点においても相紛れるおそれのない非類似の商標であるから、本件商標は商標法第4条第1項第11号に該当しない。
2 商標法第4条第1項第15号について
申立人の提出した甲各号証及び主張によれば、申立人は、アメリカのメディア企業としては最大級の企業グループの一つである「HearstCorporation(ハーストコーポレーション)」グループの傘下企業であり、「POPEYE(ポパイ)」に係る商標登録を多数有している者であること、そして、引用各商標は、ポパイ漫画に登場するキャラクター名として著名なことも相まって、我が国において、申立人の商標許諾の下、雑誌、衣料品、テレビゲーム等の各種商品について使用された結果、本件商標の出願時及び査定時には、周知・著名な商標となっていたことが認められる。
しかしながら、本件商標と引用各商標とは、上記1のとおり、称呼、外観及び観念のいずれの点においても相紛れるおそれのない別異の商標である。
そうしてみると、商標権者が本件商標をその指定役務に使用しても、これに接する取引者・需要者をして、当該役務が、引用各商標等を連想又は想起させるものとはいえず、その役務が、申立人あるいは同人と経済的若しくは組織的に何らかの関係を有する者の業務に係るものであるかのごとく、その役務の出所について混同を生じさせるおそれはないというべきである。
したがって、本件商標は、商標法第4条第1項第15号に該当しない。
3 商標法第4条第1項第7号、同第19号について
(1)商標法第4条第1項第7号について
本件商標は、引用各商標と、上記1のとおり、称呼、外観及び観念のいずれの点においても相紛れるおそれのない別異の商標であって、引用各商標を想起するものでもなく、引用各商標の顧客吸引力にフリーライドしたり、その出所表示力を希釈化するものともいい難いのみならず、本件商標の登録及び使用が社会公共の利益や社会の一般的道徳観念に反するものでもなく、公正な取引秩序を害したり、国際信義に反するものともいえない。また、本件商標の構成自体は、きょう激、卑わい、差別的もしくは他人に不快な印象を与えるようなものではなく、公の秩序又は善良な風俗を害するおそれがあるものとはいえない。
したがって、本件商標は商標法第4条第1項第7号に該当しない。
(2)商標法第4条第1項第19号について
本件商標と引用各商標とは、上記1のとおり、称呼、外観及び観念のいずれの点においても相紛れるおそれのない別異の商標である。
また、申立人の提出に係る甲各号証をもってしても、商標権者が不正の利益を得る目的、他人に損害を加える目的その他の不正の目的をもって使用するものであるとまでは認め難いものである。
この点について、申立人は、甲第32号証(インターネットのウェブサイト)を提出し、「商標権者が、本件商標『POP-EYE』を著名なキャラクター名と全く同一の『ポパイ』と称して現に使用しているうえ、商標権者の業務に係るトレーニングジム事業は、筋骨隆々のヒーローに変身する上記キャラクターとの関連性を強く想起させるものである」旨、主張している。
しかし、このウェブサイトの打ち出し日は「2012/08/14」であって、本件商標の登録出願日(2011年8月11日)後であるから、この
甲第32号証をもって、不正の目的があるとの証拠とはなり得ず、この点に関する申立人の主張は、採用し難いものである。
したがって、本件商標は、商標法第4条第1項第19号に該当しない。
4 むすび
以上のとおり、本件商標は、商標法第4条第1項第7号、同第11号、同第15号及び同第19号に違反して登録されたものではないから、同法第43条の3第4項の規定により、その登録を維持すべきものである。
よって、結論のとおり決定する。
異議決定日 2012-12-03 
出願番号 商願2011-57737(T2011-57737) 
審決分類 T 1 651・ 26- Y (X41)
T 1 651・ 271- Y (X41)
T 1 651・ 222- Y (X41)
T 1 651・ 22- Y (X41)
最終処分 維持 
前審関与審査官 早川 真規子 
特許庁審判長 小林 由美子
特許庁審判官 小川 きみえ
鈴木 修
登録日 2012-02-24 
登録番号 商標登録第5473862号(T5473862) 
権利者 株式会社ヒューマンデザイン
商標の称呼 ポップアイ、ポップ、ピイオオピイ、アイ、イイワイイイ 
代理人 大島 厚 
代理人 木村 純平 
代理人 飯島 紳行 
代理人 藤森 裕司 
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