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審決分類 審判 査定不服 観念類似 登録しない X28
審判 査定不服 称呼類似 登録しない X28
管理番号 1267101 
審判番号 不服2012-8922 
総通号数 157 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2013-01-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2012-05-16 
確定日 2012-11-14 
事件の表示 商願2011-51269拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 本願商標
本願商標は、別掲のとおりの構成よりなり、第28類に属する願書記載のとおりの商品を指定商品として、平成23年7月21日に登録出願され、その後、指定商品については、原審における同年12月14日付け手続補正書により、第28類「業務用ゲーム機(「業務用テレビゲーム機」を除く。),業務用ゲーム機の筐体(業務用テレビゲーム機用のものを除く。),業務用ゲーム機の部品・周辺装置及び附属品(「業務用テレビゲーム機の部品・周辺装置及び附属品」を除く。),業務用遊戯ロボット,遊園地用機械器具(「業務用テレビゲーム機」を除く。),携帯用液晶画面ゲームおもちゃ,携帯用液晶画面ゲームおもちゃの部品及び附属品,電子おもちゃ,おもちゃ,人形,遊戯用カード,トレーディングカードゲーム用カード,ボードゲーム,囲碁用具,歌がるた,将棋用具,さいころ,すごろく,ダイスカップ,ダイヤモンドゲーム,チェス用具,チェッカー用具,手品用具,ドミノ用具,トランプ,花札,マージャン用具,スロットマシン,遊戯用器具,ビリヤード用具,運動用具,釣り具」と補正されたものである。

2 引用商標
原査定において、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するものとして、拒絶の理由に引用した登録第5313151号商標(以下、「引用商標」という。)は、「gem」のローマ字を標準文字で表してなり、平成20年11月13日に登録出願、第9類「電気通信機械器具,家庭用テレビゲームおもちゃ用プログラム,家庭用テレビゲームおもちゃ,携帯用液晶画面ゲームおもちゃ用のプログラム,携帯用液晶画面ゲームおもちゃ用のプログラムを記憶させた電子回路及びCD-ROM,レコード,メトロノーム,電子楽器用自動演奏プログラムを記憶させた電子回路及びCD-ROM,インターネットを利用して受信し及び保存することができる音楽ファイル,インターネットを利用して受信し及び保存することができる音声ファイル」を指定商品として、同22年4月2日に設定登録されたものであり、現に有効に存続しているものである。

3 当審の判断
(1)本願商標
本願商標は、別掲のとおり、黒色の横長四角形中に桃色で「GEM」のローマ字を表し(「G」の文字は他の文字よりもやや大きく表されている。)、各文字の間には「.」(ピリオド)を同色で表してなるものであるが、「G」の文字に続く「.」は、他の文字に続く「.」よりも大きく、かつ、右上部分が光り輝く宝石のように表現されており、平板な印象を与える他の「.」とは一見して明らかに異なるものである。そして「E.M.」の文字の直下には「Series」のローマ字を白抜きで表してなるものである。
しかして、「GEM」は、「宝石」を意味する平易な英単語であり、その称呼を表した「ジェム」の語は同様の意味を表す外来語として我が国において広く知られている(甲4及び甲5)。加えて、前記のとおり、「G」の文字に続く「.」がまるで光り輝く宝石のように表現され、かつ、看取され、「GEM」の各文字が同一の色彩であることを総合すると、本願商標に接する取引者、需要者は、「GEM」のローマ字を前記の英語として把握、認識するものというのが相当である。そして、前記のとおりの意味を有する英語と認識される「GEM」は、本願の指定商品との関係において、十二分に商品の出所識別標識としての機能を果たしうるものである。
他方、本願商標の構成中の「Series」の文字は、「連続、ひと続き、続き物」の意味を有するものとして、我が国において一般に広く親しまれた英語であり、その称呼を表した「シリーズ」の語は同様の意味を表す外来語であって、業として商品の製造又は販売をする者が、自己の取扱いに係る商品中、一貫した意図の下に企画、製造又は販売する商品群を表示するものとして、他の語(句)に付加して「○○Series」(○○シリーズ)のように使用している実情もあるから、当該文字部分からは商品の出所識別標識としての称呼、観念を生ずるものではない。
してみれば、本願商標の構成中、「GEM」は、需要者に対して、商品の出所識別標識として強く支配的な印象を与えるものであるから、前記「GEM」を本願商標から抽出して、引用商標と比較して商標そのものの類否を判断することも商標法第4条第1項第11号に係る判例(昭和37年(オ)第953号 昭和38年12月5日最高裁判所第一小法廷判決言渡し、平成3年(行ツ)第103号 平成5年9月10日最高裁判所第二小法廷判決言渡し、平成19年(行ヒ)第223号 平成20年9月8日最高裁判所第二小法廷判決言渡し)に照らし、許されるというべきである。
したがって、本願商標はその構成中の「GEM」に相応し、商品の出所識別標識として「ジェム」の称呼及び「宝石」の観念を生ずるものである。
(2)引用商標
引用商標は、前記2のとおり、「gem」のローマ字を横書きしてなるもところ、「gem」は、前記(1)のとおりの称呼及び観念を生ずる英語であるから、「ジェム」及び「宝石」の観念を生ずるものである。
(3)本願商標と引用商標との類否
ア 外観の対比
本願商標と引用商標とは、その全体を観察するならば、外観における差異を有するものである。しかしながら、本願商標中、引用商標と対比して商標の類否を決しうる「GEM」(以下、「本願商標の要部」という。)と、引用商標を構成する「gem」を対比するに、ローマ字の大文字、小文字の差異はあるとしても、両者のつづり自体は共通するものである。
イ 称呼の対比
本願商標の要部と引用商標の称呼を対比すると、両商標は、「ジェム」の称呼を共通にするものであるから、両商標は、称呼上類似する。
ウ 観念の対比
本願商標の要部と引用商標の観念を対比すると、両商標は、「宝石」の観念を共通にするものであるから、両商標は、観念上類似する。
類否判断
本願商標と引用商標とは、全体の外観において差異を有する。しかしながら、本願商標の要部と引用商標とは、つづりを共通にするものであり、かつ、称呼及び観念が共通であることを踏まえて、総合判断すると、外観上の差異よりも称呼及び観念が共通することが需要者の印象、記憶に残るものというべきであるから、両商標は、商品の出所の誤認混同を生じるおそれのある類似の商標といわざるを得ない。また、前記の判断を左右するに足りる取引の実情は、本件には見当たらない。
また、本願商標の指定商品は、引用商標の指定商品と類似のものである。 したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第11号に該当する。
(4)請求人の主張について
請求人は、本願商標の構成中、「G」の文字は「E」「M」の文字と大きさも書体も異なり、さらに「G」の後の「.」は「E」「M」の後の「.」と大きさも色も異なることから、外観上は「G」の文字部分が強調されており、本願商標に接した取引者・需要者は、必ずしも「G.」と「E.M.」とを一体にして「G.E.M.」と認識するものではない。仮に、一体として認識したとしても、各欧文字の後には「.」が配されていることから、これを一連の成語(英単語)として把握することはなく、各文字を一文字ずつ区切って「ジーイーエム」とのみ称呼し、特定の観念は想起しないものとみるのが自然である。因みに、欧文字3文字又は4文字の後、あるいは間に「.」を配した構成よりなる商標から、各文字を一文字ずつ区切った称呼のみが生ずると認定した審決(甲6?8)が存することは、請求人の前記主張を裏付ける。そうとすれば、本願商標と引用商標とは、外観においてはもちろんのこと、称呼及び観念においても明確に相違し、取引者・需要者において商品の出所を誤認混同するおそれが認められないことは明らかである旨主張する。
しかしながら、本願商標を構成する「G」と「E」、「M」のローマ字は、大きさが違うとしても黒色の地色に桃色の同一の色彩で表されており外観上の一体性を無視できないものである。加えて、各文字の間に「.」が存するとしても、請求人が審判請求の理由中で主張するとおり、「gem」が「宝石」を表す平易な英語であることをも踏まえれば、本願商標から「ジェム」の称呼と「宝石」の観念を生ずるというのは自然なものである。
さらに、請求人のインターネットウェブサイト(http://www.megahouse.co.jp/products/highqualityfigure/)には、「G.E.Mシリーズ」は、「ハイクオリティフィギュア」に位置付けられており、同シリーズは、「女性に向けたハイクオリィフィギュアシリーズ。人気アニメやコミックから素敵なキャラクターが大集結!」と紹介(例えば(http://www.megahobby.jp/products/item/960/))されていることからすれば、同シリーズが高品質、希少であることを需要者に端的に訴求するために「宝石」の意味の「G.E.Mシリーズ」として使用しているものと推認しうるものである。
また、請求人主張のような審決の事例が存するとしても、商標の類否は、対比する商標の構成態様に基づき、個別かつ具体的に判断するものであるから、当該審決により本件の判断が左右されるものではない。
したがって、前記の請求人の主張は、いずれも理由がなく採用することはできない。
(5)結語
以上のとおり、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとして本願を拒絶した原査定は妥当なものであって、これを取り消すことはできない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 別掲(本願商標:色彩については原本参照)


審理終結日 2012-09-05 
結審通知日 2012-09-10 
審決日 2012-09-27 
出願番号 商願2011-51269(T2011-51269) 
審決分類 T 1 8・ 262- Z (X28)
T 1 8・ 263- Z (X28)
最終処分 不成立 
前審関与審査官 岩本 和雄 
特許庁審判長 水茎 弥
特許庁審判官 前山 るり子
内田 直樹
商標の称呼 ジェムシリーズ、ゲムシリーズ、ジイイイエムシリーズ、ジェム、ゲム、ジイイイエム 
代理人 高田 修治 
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