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審決分類 審判 査定不服 観念類似 登録しない X25
審判 査定不服 外観類似 登録しない X25
審判 査定不服 称呼類似 登録しない X25
管理番号 1253657 
審判番号 不服2011-16086 
総通号数 148 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2012-04-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2011-07-26 
確定日 2012-03-08 
事件の表示 商願2010- 87185拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 本願商標
本願商標は、別掲1のとおり、「Progress」の欧文字を草色で下線を付して大きめに書し、その下段に「NICOLE CLUB FOR MEN」の欧文字を濃紺色で小さめに書した構成よりなり、平成22年6月4日に登録出願された商願2010-47784を原出願とする商標法第10条第1項の規定による商標登録出願(分割出願)として、第25類「被服,ガーター,靴下止め,ズボンつり,バンド,ベルト,仮装用衣服」を指定商品とし、平成22年11月9日に登録出願されたものである。

2 引用商標
原査定において、本願の拒絶の理由に引用した登録商標は、次のとおりであり、その商標権は、いずれも現に有効に存続しているものである。
(1)登録第5402851号商標(以下「引用商標1」という。)は、別掲2のとおり、黒色の背景に「PROGRESS」の欧文字を白抜き文字で書してなり、平成21年11月27日に登録出願、第25類「洋服,コート,セーター類,ワイシャツ類,寝巻き類,下着,ティーシャツ,水泳着」を指定商品として、同23年4月1日に設定登録されたものである。
(2)登録第5402852号商標(以下「引用商標2」という。)は、別掲3のとおり、レコードをかじっていると思しき人物の図形を中央に配し、該図形の上段に「Progress」の欧文字を筆記体風に右肩上がりに書し、該図形の下段にやや小さめに「THE VINYLLIFE」の欧文字を赤色の下線を付して書し、さらに、その下に「PROGRESS STYLE」の欧文字を書した構成よりなり、平成21年11月27日に登録出願、第25類「洋服,コート,セーター類,ワイシャツ類,寝巻き類,下着,ティーシャツ,水泳着」を指定商品として、同23年4月1日に設定登録されたものである。

3 当審の判断
(1)本願商標と引用商標1との類否について
本願商標は、別掲1のとおり、草色の「Progress」の欧文字と、濃紺色の「NICOLE CLUB FOR MEN」の欧文字とを二段に併記してなるところ、上段に書された「Progress」の欧文字と、下段に書された「NICOLE CLUB FOR MEN」の欧文字とは、書体及び色彩が全く相違するものであり、また、上段の文字は下段の文字に比較して顕著に大きく書されており、さらに、両者の間には、上段の「P」の文字から延びる同色の草色の横線が描かれているという構成からすれば、これに接する看者は、該「Progress」の文字部分に注目し、これをもって取引に資することも決して少なくないものというのが相当である。
そして、「Progress」の文字は、「進行。進歩。」等の意味合いを有する英語として一般に親しまれている語であり、下段に書された「NICOLE CLUB FOR MEN」の文字と一連の成語をなすものとも認められないことから、観念上のつながりは認められず、指定商品との関係においても、独立して十分に自他商品の出所識別標識としての機能を果たすものである。
さらに、本願商標全体から生ずる「プログレスニコルクラブフォーメン」の称呼は15音からなり、一気一連に称呼し得るというには冗長なものというのが相当であり、また、それぞれの文字部分が結合されて一般に親しまれた成語を形成する等、これらを常に一体不可分のものとして観察しなければならない特段の事情も認められない。
そうとすると、本願商標を構成する「Progress」の欧文字と「NICOLE CLUB FOR MEN」の欧文字は、分離して観察することが不自然といえるほどに密接に結びついたものということはできず、それぞれの文字部分が独立して自他商品の識別標識としての機能を有するものというべきである。
してみれば、本願商標は、その構成文字全体から生ずる「プログレスニコルクラブフォーメン」の称呼とともに、それぞれの構成文字に相応して「プログレス」及び「ニコルクラブフォーメン」の称呼をも生ずるものである。
また、「Progress」の文字よりは、「進行。進歩。」という観念を生ずるものである。
一方、引用商標1は、別掲2のとおり、「PROGRESS」の欧文字を白抜き文字で顕著に書してなるところ、その構成文字に相応して「プログレス」の称呼を生ずるものであり、「進行。進歩。」という観念を生ずるものである。
そこで、本願商標と引用商標1との類否について検討するに、外観においては、本願商標の構成中、独立して自他商品の識別標識としての機能を果たし得る「Progress」の文字と、引用商標1の構成中の「PROGRESS」の文字を比較すると、両者ともに容易に判読できる態様であって、その構成する文字の綴りを同じくするものであるから、外観上近似性を有するものである。
そして、称呼においては、本願商標と引用商標1は、ともに「プログレス」の称呼を生ずるものであるから、両者は、「プログレス」の称呼を共通にするものである。
さらに、観念においては、本願商標と引用商標1は、ともに「進行。進歩。」の観念を生ずるものであるから、両者は、「進行。進歩。」の観念を共通にするものである。
してみれば、本願商標と引用商標1とは、外観において近似し、称呼及び観念を共通にする類似の商標というべきである。
また、本願の指定商品は、引用商標1の指定商品と同一又は類似の商品を含むものである。
したがって、本願商標は、他の引用商標について検討するまでもなく、商標法第4条第1項第11号に該当するものである。

(2)請求人の主張について
請求人は、「『NICOLE CLUB FOR MEN』の文字が、請求人が資本提携している株式会社ニコルが1984年12月以来展開してきた若い男性向けのファッションブランドの名称であり、現在でも多くのファンを有する著名な商標であり・・・これに接する需要者・取引者は、著名な商標『NICOLE CLUB FOR MEN』のみに着目して取引に資するものであって、『Progress』の文字部分のみに着目して取引に資することはない。」旨主張する。
しかしながら、請求人が主張するように、仮に「NICOLE CLUB FOR MEN」の文字が、ファッションブランドとして著名であるとしても、前記2(1)で述べたとおり、本願商標を構成する二段に書された「Progress」と「NICOLE CLUB FOR MEN」の各文字部分は、それぞれの文字部分が独立して自他商品の識別標識としての機能を有するものである。
また、請求人は、前記主張を裏付ける客観的かつ具体的な証左を何ら提出していない。
そうすると、本願商標に接する需要者・取引者は、それぞれの文字部分に着目して取引に資する場合もあるものというべきであるから、請求人の主張は妥当であるということができない。
その他の請求人の主張をもってしても、原査定の拒絶の理由を覆すに足りない。

(3)まとめ
以上のとおり、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、妥当であって、取り消すべきでない。
よって、結論のとおり審決する。


別掲 別掲1(本願商標)

(色彩については原本参照)


別掲2(引用商標1)



別掲3(引用商標2)

(色彩については原本参照)


審理終結日 2012-01-05 
結審通知日 2012-01-10 
審決日 2012-01-24 
出願番号 商願2010-87185(T2010-87185) 
審決分類 T 1 8・ 263- Z (X25)
T 1 8・ 262- Z (X25)
T 1 8・ 261- Z (X25)
最終処分 不成立 
前審関与審査官 手塚 義明岩本 和雄佐々木 悠源 
特許庁審判長 渡邉 健司
特許庁審判官 高橋 謙司
井出 英一郎
商標の称呼 プログレスニコルクラブフォーメン、プログレス、ニコルクラブフォーメン、ニコルクラブ、ニコル、クラブ、フォーメン 
代理人 福田 浩志 
代理人 中島 淳 
代理人 加藤 和詳 
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