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審決分類 審判 査定不服 商4条1項8号 他人の肖像、氏名、著名な芸名など 取り消して登録 Y1825
管理番号 1223144 
審判番号 不服2008-650172 
総通号数 130 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2010-10-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-12-11 
確定日 2010-07-12 
事件の表示 国際登録第902349号に係る国際商標登録出願の拒絶査定に対する審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。
理由 1 本願商標
本願商標は、別掲のとおりの構成よりなり、日本国を指定する国際登録において指定された商品、第18類「Leather and imitations of leather,and goods made of these materials and not included in other classes;animal skins,hides;trunks and travelling bags;umbrellas,parasols and walking sticks;whips,harness and saddlery.」及び第25類「Clothing,footwear,headgear.」を指定商品として、2006年6月14日にItalyにおいてした商標登録出願に基づいてパリ条約第4条による優先権を主張し、2006年(平成18年)9月21日に国際商標登録出願されたものである。
2 原査定の拒絶の理由の要点
原査定は、「本願商標は、ブライアン・エプスタイン及びビートルズの秘書として、また、米国のテレビ俳優としてよく知られた『PETER BROWN』の名前を含んでなるところ、これは、他人の氏名を含んでなる商標であるから、商標法第4条第1項第8号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。
3 当審の判断
本願商標は、別掲のとおり、文字と図形からなり、その構成中に「PETER BROWN」の文字を含むものである。
そして、原審説示のように、「PETER BROWN」なるブライアン・エプスタイン及びビートルズの秘書(以下「秘書」という。)が存在していたことは認められる。しかし、「PETER BROWN」が当該秘書の本名であるのか、また、その者が現存しているのかどうか確認することができない。
同じく、原審説示のように「PETER BROWN」なる俳優(以下「俳優」という。)が存在していたことは認められる。しかし、「PETER BROWN」が当該俳優の本名であるのか芸名であるのか確認することができない。そして、これが芸名であるとしても原審説示の証拠によれば、当該俳優が出演した映画は、「水兵さんは暇がない」ほか1958年から1971年の間の7本程度であり、そのタイトルからしてもいずれの映画も日本において知られているものと言い難い(甲第1号証)。また、当審において調査しても、原審説示の証拠のほか、当該俳優が著名であることを裏付ける証拠はない。また、その者が現存しているのかどうかも確認することができない。
そうとすると、本願商標は、他人の氏名若しくは著名な芸名を含んでなる商標とはいえない。
したがって、本願商標が、商標法第4条第1項第8号に該当するとした原査定は、妥当でなく、取消しを免れない。
その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 【別記】

審決日 2010-06-30 
国際登録番号 0902349 
審決分類 T 1 8・ 23- WY (Y1825)
最終処分 成立  
前審関与審査官 八木橋 正雄 
特許庁審判長 井岡 賢一
特許庁審判官 大島 勉
小林 由美子
商標の称呼 ブルーポラック、ポラック、ピーターブラウンヨッティング、ピーターブラウン、ピーター、ブラウン、ヨッティング 
代理人 田島 壽 
代理人 青木 篤 
代理人 原 隆 

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