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審決分類 審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 登録しない X3032
管理番号 1209964 
審判番号 不服2008-19118 
総通号数 122 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2010-02-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-07-28 
確定日 2009-12-25 
事件の表示 商願2007- 52880拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 本願商標
本願商標は、「窒素水」の文字を標準文字で表してなり、第30類「窒素ガスを含有させた調味加工水」及び第32類「窒素ガスを含有させたミネラルウォーター」を指定商品として、平成19年5月28日に登録出願され、その後、指定商品については、同年12月25日付け手続補正書により、第30類「窒素ガスを含有させた調味用の塩水」及び第32類「窒素ガスを含有させた加工した飲料水,窒素ガスを含有させたミネラルウォーター」と補正されたものである。

2 原査定の拒絶の理由(要点)
原査定は、「本願商標は、『非金属元素の一。』を意味する『窒素』の文字と、『酸素と水素との化合物。』を意味する『水』の文字とを一連に『窒素水』と標準文字で書してなるから、全体として、『窒素を含有させた水』程の意味合いを理解させるにとどまり、これをその指定商品に使用するときは、単に商品の品質を普通に用いられる方法で表示するにすぎないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるので、同法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審における証拠調べ通知
当審において、本願商標が商標法第3条第1項第3号に該当するか否かについて、職権に基づく証拠調べを行ったところ、別掲に示すとおりの事実を発見したので、同法第56条第1項で準用する特許法第150条第5項の規定に基づき、請求人に対し、平成21年8月12日付けで証拠調べの結果を通知した。

4 職権証拠調べに対する請求人の意見(要点)
「酸素水」「水素水」については、「酸素を含有した水」「水素を含有した水」の意を有する根拠が存在するが、「窒素水」についてはそのような意を想起させる根拠が存在しない。「酸素水」についてはもともと「高濃度酸素水」「酸素強化水」というものが存在し、これらは通常の空気中に置かれた水に含まれているよりも多い量の酸素を溶かし込んだ水を意味するもので、これが今日「酸素水」と呼ばれるようになったという背景がある。これにより、単に「酸素水」と表記した場合にも「酸素を含有した水」の意が容易に認識できるようになる。一方「水素水」に関しても、活性水素が溶けている水の呼称である「活性水素水」というものがあらかじめ存在し、これにより単に「水素水」と記しても「水素を含有した水」の意を想起させ得るものとなっている。このような背景から、近年になってこれらの「酸素水」「水素水」などの表現が飲料水等に多く用いられるようになったという経緯がある。
しかしながら、「窒素水」の語は以上のような事情は有しておらず、「窒素含有水」「窒素封入水」又は「窒素強化水」等のような表現を経由してからでなければ「窒素水」という語が「窒素を含有した水」の意を想起させるということは無いと考えられ、「窒素水」という語は記述的機能を有さない一種の造語であると考えられる。
インターネット等に数件存在すると指摘された「窒素水」「オゾン水」「アンモニア水」等の語も、あくまで生鮮物における雑菌の繁殖の抑制や酸化防止等に用いられる水について使用されたものであり、飲料水やミネラルウォーター等について使用されたものではないところを見ると、本件商標とは商品が異なる点で事情が異なっており、「窒素水」の語を本件指定商品について使用した際に「窒素を含有させた調味用の塩水,窒素を含有させた飲料水,窒素を含有させたミネラルウォーター」の意を想起させるとする根拠とはいえない。むしろ、本来は飲料水や調味用水について用いられることがない「窒素水」の語を飲料水等について使用しているという事実は、本願商標が飲料水等の品質等を直接表現する記述的機能を発揮していないということの根拠となり、本願商標「窒素水」は、指定商品との関係を考慮すると、比喩的な性質を持った一種の造語であるというのが相当である。
以上のように、本願商標における「窒素水」の語は、「酸素水」「水素水」及びインターネット上の「窒素水」その他の語とは使用されている商品及び背景事情が異なり、上述のように記述的な機能を有さない造語であるといえるため、商標法第3条第1項第3号には該当しない。

5 当審の判断
(1)本願商標は、上記1のとおり、「窒素水」の標準文字よりなるところ、前記3で示した証拠調べ通知に記載のとおり、その構成中「窒素」の文字は、「非金属元素の一種。」、「水」の文字は、「酸素と水素との化合物。」の意味をそれぞれ有する語(いずれも「広辞苑第6版」)として一般に親しまれているものであり、本願商標はこれらの語を結合してなるから、窒素に関連した水の意味を極めて容易に想起させるものと認められる。
また、「窒素酸化物」「窒素族元素」「窒素肥料」「アンモニア水」「飲料水」「塩水」「温水」「硬水」「鉱水」「重水」「臭素水」「純水」「浄水」「蒸留水」「ソーダ水」「炭酸水」「淡水」「軟水」「冷水」「レモン水」(いずれも「広辞苑第6版」)等の語が記載されており、さらに「自然水」「天然水」「炭酸水」「酸素水」「水素水」「イオン水」等の文字は、ミネラルウォーター等の一般名称又は商品の品質、原材料等を表示するものとして前記のとおり使用されているものである。
そして、「窒素水」の文字についても、前記のとおり使用されているものである。
そうとすれば、本願商標は、「窒素水」の文字を書してなるにすぎないものであり、これよりは「窒素を含有させた水」の意味を極めて容易に理解、認識させるものであり、また、上記のとおり一般に使用されているものであるから、これをその指定商品「窒素ガスを含有させた調味用の塩水,窒素ガスを含有させた加工した飲料水,窒素ガスを含有させたミネラルウォーター」について使用しても、これに接する取引者・需要者は、その商品が「窒素を含有させた塩水,窒素を含有させた飲料水,窒素を含有させたミネラルウォーター」であると理解、認識するにとどまるというのが相当である。
してみれば、本願商標は、自他商品の識別標識としては認識し得ないというべきであるから、単に商品の品質、原材料等を表示するにすぎないものといわざるを得ず、商標法第3条第1項第3号に該当するといわなければならない。
したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当するというのが相当である。
(2)なお、請求人は、「酸素水」「水素水」については、「酸素を含有した水」「水素を含有した水」の意を有する根拠が存在するが、「窒素水」についてはそのような意を想起させる根拠が存在しない。「窒素水」「オゾン水」「アンモニア水」等の語も、飲料水やミネラルウォーター等について使用されたものではなく、本願商標は、造語であるといえるため、商標法第3条第1項第3号には該当しない旨主張する。
しかしながら、一般の需要者は、本願商標「窒素水」の文字に接し、これを指定商品に使用した時、単に窒素に関連した水の意味を想起するものであって、「窒素水」の語に「酸素を含有した水」「水素を含有した水」のような事情を有していないからといって、本願商標が識別力を有していることにはならない。
また、「商標法3条1項3号は、取引者、需要者に指定商品の品質等を示すものとして認識され得る表示態様の商標につき、それ故に登録を受けることができないとしたものであって、該表示態様が、商品の品質を表すものとして必ず使用されるものであるとか、現実に使用されている等の事実は、同号の適用において必ずしも要求されないものと解すべきである。」(東京高裁平成12年(行ケ)第76号 平成12年9月4日判決言渡)旨判示されており、本願商標が登録されるべきであるかどうかは、その指定商品の取引者、需要者等において、これがどのような意味を有するものとして認識され用いられているかによって判断されなければならないところ、本願商標を構成する「窒素」及び「水」の各文字は、一般に親しまれているものであり、また、「窒素酸化物」「窒素族元素」「窒素肥料」「アンモニア水」「飲料水」「塩水」「温水」「硬水」「鉱水」「重水」「臭素水」「純水」「浄水」「蒸留水」「ソーダ水」「炭酸水」「淡水」「軟水」「冷水」「レモン水」等の語が辞書に記載されており、さらに「自然水」「天然水」「炭酸水」「酸素水」「水素水」「イオン水」等の文字は、ミネラルウォーター等の一般名称又は商品の品質、原材料等を表示するものとして前記のとおり多数使用されているものである。
してみれば、本願商標は、「窒素水」の文字を書してなるにすぎないものであり、これよりは「窒素を含有させた水」の意味を極めて容易に理解、認識させるものである。
さらにまた、「窒素水」の文字についても、前記のとおり使用されている実情もあることから、本願商標は、商品の品質、原材料等を表示するにすぎないことは、前記認定のとおりである。
そして、同号の適用において、現実に使用されている等の事実は、必ずしも要求されないと判示されていることからすれば、「窒素水」の文字が造語であるとか、新聞、インターネットにおける記載がわずかであるとしても、それを理由に同号の適用を免れるということにはならないというべきである。
そうとすれば、本願商標は、指定商品の品質、原材料等を示すものとして認識され得る商標といわざるを得ず、このような商標を特定人に独占させることは適切ではないといわなければならない。
(3)さらに、請求人は、原審及び当審において「本件商標『窒素水』は、株式会社昭和冷凍プラントの商品に係る商標として取引需要者に広く知られており、使用による識別性も獲得しているため、登録適格性を有するものである。」旨主張し、証拠方法として、資料1ないし資料16及び平成20年7月28日付け甲第1号証ないし甲第19号証並びに平成21年9月16日付け甲第1号証ないし甲第10号証を提出しているので、この点について検討する。
なお、資料1ないし資料16は証拠と認め甲号証として取り扱う。
また、平成20年7月28日付け甲第1号証ないし甲第19号証と平成21年9月16日付け甲第1号証ないし甲第10号証は、甲号証の番号が重複しているので、資料1ないし資料16及び平成20年7月28日付け甲第1号証ないし甲第19号証並びに平成21年9月16日付け甲第1号証ないし甲第10号証は、職権により、連続番号に付け直した。
したがって、資料1ないし資料16は甲第1号証ないし甲第16号証、 平成20年7月28日付け甲第1号証ないし甲第19号証は甲第17号証ないし甲第35号証、平成21年9月16日付け甲第1号証ないし甲第10号証は甲第36号証ないし甲第45号証とした。
甲第2号証、甲第5号証、甲第9号証、甲第11号証、甲第13号証、甲第17号証、甲第22号証、甲第23号証、甲第24号証、甲第26号証、甲第27号証、甲第29号証、甲第30号証、甲第31号証、甲第36号証、甲第37号証、甲第38号証、甲第40号証、甲第41号証、甲第42号証、甲第44号証及び甲第45号証に「窒素水」の表示がある。(なお、甲第2号証と甲第30号証、甲第9号証と甲第22号証、甲第11号証と甲第26号証と甲第37号証、甲第13号証と甲第23号証、甲第27号証と甲第36号証及び甲第31号証と甲第44号証は同じ証拠である。)
しかしながら、これらの証拠のほとんどは、生鮮食品の鮮度保持に使用するものであって、本願指定商品「窒素ガスを含有させた調味用の塩水,窒素ガスを含有させた加工した飲料水,窒素ガスを含有させたミネラルウォーター」との関係が不明確であり、本願商標をその指定商品に使用しているとは認め難い。
そして、これらのうち、甲第5号証、甲第29号証、甲第31号証と同じ甲第42号証及び甲第44号証の新聞については、北海道を中心とした新聞であり、本願商標が全国的に取引者、需要者に広く知られているとまで認めることはできない。
甲第2号証と同じ甲第30号証及び甲第45号証の新聞は、一般の需要者には馴染みの薄い専門紙であり、一般の需要者の関心は低いと考えるのが相当である。
甲第9号証、甲第22号証、甲第40号証及び甲第41号証のウェブサイト、インターネット記事については、本願商標「窒素水」と異なる記載がされているもの(例えば、甲第9号証、甲第22号証及び甲第40号証には「窒素水製造システム」「窒素水生成装置」の使用例)や、業務が冷却用の製造システムや生成装置であって、専門的なものであり、全国の一般の需要者が接する機会が多いとは認め難い。
甲第11号証、甲第13号証、甲第17号証、甲第23号証、甲第24号証、甲第26号証、甲第37号証及び甲第38号証のパンフレット等については、これらのパンフレット等が配布された地域、数量、期間等が明らかにされていないものである。
甲第27号証と同じ甲第36号証は、認定通知であるから、取引者、需要者に広く知られている証拠にはならない。
してみると、請求人の提出に係る各証拠によっては、本願商標がその指定商品に使用をされた結果、全国的に取引者、需要者に広く知られているとまで認めることはできない。
(4)したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、これを登録することができない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 別掲

第1 本願商標を構成する「窒素水」「窒素」「水」等の各文字に関して行った職権による証拠調べによれば、以下の事実が認められる。

1 「窒素」及び「水」の各文字が有する意味等
(1)「窒素」及び「窒素」を含む語
ア 「非金属元素の一種。体積で空気の5分の4を占め、無色・無味・無臭の気体。一般に化学反応を起こし難いが、高温では多くの元素と直接化合して窒化物を作る。また、硝石・硝酸などの化合物の成分となる。生物体の重要な成分として生活現象と密接な関係を有し、特に蛋白質に不可欠の成分。
イ 「窒素酸化物」「窒素族元素」「窒素肥料」等の記載がある。
(2)「水」及び「水」を含む語
ア 「酸素と水素との化合物。分子式H2O 純粋のものは無色・無味・無臭で、常温では液状をなす。1気圧では、セ氏99.974度で沸騰、セ氏4度で最大の密度となり、セ氏0度で氷結。動植物体の70?90パーセントを占め、生存上欠くことができない。全地表面積の約72パーセントを覆う。(湯に対して)冷水。液状のもの。」
イ 「アンモニア水」「飲料水」「塩水」「温水」「硬水」「鉱水」「重水」「臭素水」「純水」「浄水」「蒸留水」「ソーダ水」「炭酸水」「淡水」「軟水」「冷水」「レモン水」等の記載がある。
(何れも広辞苑第六版)

2 書籍、雑誌において「○○水」の文字が使用されている事実
(1)「ミネラルウォーター活用ガイド(株式会社実業之日本社 1995年8月19日発行)」の「販売先問い合わせリスト(174頁ないし183頁)」の見出しもと、「鳥海山自然水(天寿酒造株式会社)、月山自然水(大沼株式会社)、尾瀬の自然水(福島県檜枝岐村役場)、穂高の天然水(東京コカ・コーラボトリング株式会社)、奥飛騨の自然水(有限会社日本銘水)、北アルプス自然水(エスエス製薬株式会社)、北アルプス天然水(株式会社ダイエーコンビニエンスシステムズ)、越前の自然水(株式会社ハイピース)、越前勝山の天然水(株式会社サンスイ)、富士山麓の天然水(雪印乳業株式会社)、富士山嶺の自然水(株式会社am/pmジャパン)、富士山のおいしい水イオン水(株式会社オムコ東日本)、南アルプスの天然水(サントリー株式会社)、日本の天然水(サントリー株式会社)、あさぎり自然水(前川流通サービス株式会社)、UCC日本の自然水(UCC上島珈琲株式会社)、山崎の天然水(サントリー株式会社)、龍神の自然水(財団法人龍神村開発公社)、六甲の自然水(白鶴酒造株式会社)、屋久島の自然水(宝幸水産株式会社)」の掲載がある。
(2)「マップルマガジン ミネラルウォーター(株式会社昭文社 1997年8月15日発行)」の25頁ないし66頁に「北海道の『ニセコ連峰の天然水』(サッポロビール)、青森県の『奥入瀬源流水』(奥入瀬湧水館)、秋田県の『ズバリ3年保存水』(東京都葛飾福祉工場)、『鳥海山自然水』(天寿酒造)、山形県の『月山自然水』(西川町総合開発)、『鳥海山氷河水』(八幡町役場)、福島県の『尾瀬の自然水』(桧枝岐村特産品センタ?)、『あぶくまの天然水』(あぶくま洞管理事務所)、栃木県の『日光の自然水』(ケーエスビバリッジ)、埼玉県の『秩父源流水』(秩父ミネラルウォーター)、富山県の『立山連峰の天然水』(サッポロビール)、『北アルプス自然水』(エスエス製薬)、『北アルプス天然水』(ローソン)、『立山の自然水』(宝水)、『奥飛騨の自然水』(日本銘水)、福井県の『越前の自然水』(ハイピース)、山梨県の『富士水峠の自然水』(クイーンズ伊勢丹)、『富士山麓の天然水』(雪印乳業)、『南アルプスの天然水』(サントリー)、『あさぎり自然水』(前川流通サービス)、長野県の『木曽御嶽自然水』(盛田 営業本部)、『北アルプスの天然水』(日本コカ・コーラ)、大阪府の『山崎の天然水』(サントリー)、兵庫県の『六甲の自然水』(白鶴酒造)、和歌山県の『龍神の自然水』(龍神開発公社)、広島県の『白竜水』(田治米鉱泉所)、山口県の『鉱泉水』(福原鉱泉研究所)、大分県の『おいしい自然水』(阿蘇野鉱泉)、宮崎県の『霧島連峰の天然水』(サッポロビール)、『霧島の天然水』(日本コカ・コーラ)、鹿児島県の『屋久島の自然水』(宝幸水産)、『志布志の自然水』(摂津商事)」の掲載がある。
(3)「糖尿病は『活性水素水』で治せる!(KKロングセラーズ 1999年2月1日発行)」の15頁に「私の提唱する無制約健康法 黙って活性水素水を飲めばいい」の記載がある。
(4)「ミネラルウォーター・ガイドブック(株式会社新潮社 2005年7月25日発行)」に「富山県の『サッポロ日本名山の天然水 立山連峰』(株式会社サッポロ飲料)、静岡県の『伊豆 修善寺 健康温泉水』(株式会社フローレンスケア)、熊本県の『サントリー天然水 阿蘇』(サントリー)、山形県の『イオン水』(株式会社ブルボン)、長野県の『黒部の氷筍水』(関電不動産株式会社)、岐阜県の『養老山麓の自然水』(宝酒造株式会社)、神奈川県の『サントリー100%深層水』(サントリー)」の掲載がある。
(5)「知識ゼロからのミネラルウォーター入門(株式会社幻冬舎 2006年9月10日発行)」の93頁、104頁及び105頁に「アメリカの『ハワイ海洋深層水 マナ』(株式会社グルニエ)、『超☆海洋深層水100%マハロ』(株式会社高陽社)、『サッポロ天然水 北海道 歌才の森』(サッポロ飲料)、北海道の『銘水北緯42度 素肌美人水』(株式会社CAC)」の記載がある。
(6)「徹底検証 すごい水 奇跡の水『ルルドの泉』は水素水だった(有限会社ブレインキャスト 2008年1月20日発行)」に「水素水」の記載が多数あり、「世界が注目する水素水の驚くべき作用(3頁)」の記載がある。
(7)「月刊あれこれ8月号(あれこれ株式会社 2003年7月18日発行)」の「毎日飲む水 ミネラルウォーター21種検査(7頁ないし14頁)」の見出しのもと「株式会社サンクスアンドアソシエイツの『富士山の銘水』、株式会社ローソンの『富士山の天然水』、株式会社ダイエーの『富士山のおいしい水』、アサヒ飲料株式会社の『富士山の天然水』、サントリーフーズ株式会社の『南アルプス天然水』、赤穂化成株式会社の『海の深層水 天海の水』、キューピー株式会社の『富士山のやわらかいお水』、九九プラスの『越後・雪国の天然水』、株式会社ケイ・エフ・ジーの『出雲のからだにうるおうアルカリ天然水』、サントリーフーズ株式会社の『100%深層水』、キリンビバレッジ株式会社の『アルカリイオンの水』、ハウス食品株式会社の『六甲のおいしい水』」の記載がある。
(8)「日経トレンディ2005.8月号(日経ホーム出版社 2005年8月1日発行)」の180頁ないし185頁に「南日本酪農共同の『屋久島縄文水』、アサヒ飲料の『富士山のバナジウム天然水』、サントリーの『サントリー天然水・南アルプス』『サントリー天然水・阿蘇」、サッポロ飲料の『日本名山の天然水・谷川連峰』、ウォーターワールドの『きりしまの名水 始元水』、赤穂化成の『海の深層水 天海の水』、サントリーの『サントリー100%深層水』、五州薬品の『海のミネラル水』」の記載がある。(9)「an・an(株式会社マガジンハウス 2008年7月23日発行)」の79頁ないし81頁に「若さの条件は潤いと巡り。カラダを満たす最新水カタログ。」の見出しのもと、「水素水」「炭酸水」「酸素水」「バナジウム水」の各文字と共にペットボトルの商品が紹介されている。
(10)「サーカス7月号(KKベストセラーズ 平成20年7月10日発行)」の「日本国内ミネラルウォーター」の見出しのもと、「JR東日本ウォータービジネスの『FromAQUA谷川連邦の天然水』、サントリーの『天然水 南アルプス』、ブルボンの『イオン水』、ケイ・エフ・ジーの『からだにうるおうアルカリ天然水』、ブルボンの『天然名水』、アサヒの『富士山のバナジウム天然水』、ポッカの『バナジウム入り富士山が育んだ天然水』、トップバリュの『ナチュラルミネラルウォーター富士山麓の水』、加ト吉の『谷川岳系の岩清水』、ハナマサの『プロ仕様ハナマサの自然水』、エヌアイエスフーズサービスの『霧島の天然水』、ハウス食品の『食物せんいのおいしい水』」がペットボトルの商品と共に紹介されている。
(11)「東京大人のウォーカー8月号(株式会社角川クロスメディア 平成20年9月6日発行)」の28頁ないし32頁に「体がよろこぶミネラルウォーター図鑑56」の見出しのもと「マンテンヤの『北海道の天然水 摩周湖』、エスオーシーの『温泉水99』、アサヒ飲料の『富士山のバナジウム天然水』、エス・ピー・ジー・テクノの『SPGナノクラスター天翔水』、サントリーの『サントリー天然水』、きりしまの名水サービスセンターの『きりしまの名水 始元水』」がペットボトルの商品と共に紹介されている。
(12)「DIME(小学館 2008年9月2日発行)」の「第15回健康系ミネラルウォーター 機能で選ぶカラダにやさしい水30本」の見出しのもと各社の「炭酸水」が「○○炭酸水」の表示でボトルの商品と共に紹介されている。

3 新聞記事において「○○水」の文字が使用されている事実
(1)「ミネラルたっぷり『足利の自然水』発売へ /栃木」の見出しのもと、「足利市のおいしい水をどうぞ--。同市小俣町にある同市水道部の白髭(しらひげ)浄水場の地下約60メートルからくみ上げた地下水がペットボトル(500ミリリットル)に詰められ、『足利の自然水』と名付けられて3月3日に売り出される。」との記事(2005.02.27 朝日新聞 東京地方版/栃木 37頁)。
(2)「ハイピース、清涼飲料界注目の330mlPET生産ライン増設」の見出しのもと、「商品アイテムの三三〇ミリリットルPETは『越前の自然水』『越前茶』『減肥烏龍茶』『鉄観音烏龍茶』『ハローアロエ』を品揃えしており、オリジナルの丸みのある形状が好評だ。他にBIBや二LPETで『越前の自然水』、健康飲料として『田七』『ハニーアロエ』など多彩なラインアップとなっている。」との記事(1998.01.14 日本食糧新聞)。
(3)「[ふるさと新鮮便]天然水 ミネラル含みまろやかな味わい」の見出しのもと、「☆青森県 奥入瀬源流水 (中略)〈3〉奥入瀬のブナ原生林からわき出た自然水。(中略)☆山形県 月山自然水 〈1〉〒990-07西川町海味482の9=西川町総合開発、〈2〉1リットル15本入り2700円〈3〉月山の万年雪から400年をかけて磨かれたと言われる霊峰自然水。(中略)☆和歌山県 龍神の自然水 〈1〉〒645-04龍神村西33の1=龍神ウォーターサービス、〈2〉240ミリ・リットル30缶入り3000円、1リットル15本入り3300円、10リットル入り容器1070円」との記事(1997.03.27 読売新聞 東京夕刊 9頁)。
(4)「自治体商売の『天然水』続々発売 おいしい水で町おこし計画 /群馬」の見出しのもと、「清流に恵まれた群馬は『首都圏の水がめ』ともいわれ『おいしい水』として知られる。『水』出荷額は都道府県で第五位。この『水』に目をつけているのは民間企業ばかりでない。前橋市はすでに商品化しており、八月に入り、新たに下仁田町が『山紫水明・下仁田の水』と銘打った自然水を売り出した。」との記事(1995.08.27 朝日新聞 東京地方版/群馬)。
(5)「ランキング ミネラルウォーター出荷量 六甲が一番人気」の見出しのもと、「●ミネラルウオーターのランキング 商品名 出荷量(キロリットル)発売元 特徴(中略)(3)摩周の霧水 7,300 ホクレン農業協同組合連合会 北海道 日本一の透明度を誇る摩周湖の地下水系から湧き出た神秘の自然水(中略)(9)六甲の自然水 3,000 白鶴酒造(株) 兵庫県 六甲山の花崗岩から湧き出る地下水。(中略)(13)高千穂 1,673 山形屋産業開発(株)鹿児島県 1720年に発見され地元民に喜ばれた高千穂山腹から流出の自然水(中略)(20)越前の自然水 1,000 (株)ハイピース 福井県 越前山系と丹生山地に囲まれている『湧水の里』に湧き出る天然水(中略)(33)マウンテンウォーター 152 (株)コルフォ 東京都 山梨県笹子峠の自然水。」との記事(1995.07.21 日刊スポーツ新聞 23頁)。
(6)「ファミリーマート、ダイエーCVS、98円ミネラルウォーターを発売、現状価格に一石」の見出しのもと、「ファミリーマートはエルビーとの共同開発で『さきたまの自然水』を関東、関西約一八〇〇店で発売した。」との記事(1993.06.21 日本食糧新聞)。
(7)「安心も魅力、山梨の水 需要増見込み新規投資、サントリーなど /山梨県」の見出しのもと、「白州工場で製造する『サントリー天然水(南アルプス)』は、硬度が低く飲みやすいのが特徴といい、同社の主力商品だ。」との記事(2008.10.30 朝日新聞 東京地方版/山梨 34頁)。
(8)「大高運輸、立山連峰の天然地下水『水割くん』発売」の見出しのもと、「約1年前からは飲料事業部を新設し、市販用ルートに開発した『北アルプス立山の恵みの天然水』で実績を積み、今年5月下旬からは差別化商品として水割りに最適な『水割くん』(500mlPET130円)を新発売。」との記事(2008.06.16 日本食糧新聞)。
(9)「北海道ミネラルウォーター、『2008北海道洞爺湖サミット記念ボトル』発売」の見出しのもと、「同サミットボトルは、環境庁名水百選認定の『羊蹄のふき出し湧水』、硬度18のノド越しでまろやかな天然水。」との記事(2007.10.03 日本食糧新聞)。
(10)「[LMS]ミネラルウオーター『硬』『軟』お好みでどうぞ」の見出しのもと、「日本コカ・コーラが3月に発売した『アクアセラピーミナクア』は、『五感を通して心と体を水で潤す』が売り文句だ。富山県砺波市で採水した軟水で、天然水のほか、香りや食物繊維などを添加した商品も用意。」との記事(2007.08.14 読売新聞 大阪夕刊 3頁)。
(11)「[LMS]機能性飲料 集中力高め疲労回復」の見出しのもと、「輸入品では、ドイツ・アデルホルツナー社の『オキシジェンO2』がある。名水の採取地として約1700年の歴史があるバドアデルホルツェンの天然水に酸素を加えた。キャップにも酸素を逃がさない特殊な加工がしてあり、世界14か国で販売されている。」との記事(2006.06.20 読売新聞 大阪夕刊 8頁)。
(12)「長寿商品の秘密を明かす『なぜ三ツ矢サイダーは生き残れたのか』」の見出しのもと、「『三ツ矢印平野水』。これが、三ツ矢サイダーの源泉である。兵庫県産の天然炭酸水を瓶につめた飲料水で、一八八四年に発売された。」との記事(2009.04.23 共同通信)。
(13)「『GEROLSTEINER(ゲロルシュタイナー)』発売(サッポロ飲料)」の見出しのもと、「◆商品特徴=炭酸飲料。リニューアル。 ドイツで販売額第1位のナチュラルミネラルウオーター(07年エーシーニールセンドイツ調べ)。天然炭酸ガスのきめ細かい泡立ちが特徴。高硬度ながらすっきりとした味わいを楽しめる。カルシウム、マグネシウムをはじめとしたミネラル成分を含んだ硬度1,400mg/リットルの天然炭酸水。」との記事(2008.06.04 日本食糧新聞)。
(14)「『濃い杜仲茶』発売(日本サンガリア)」の見出しのもと、「◆商品特徴=茶飲料・炭酸入りピュアウオーター。A=『濃い杜仲茶』高温でじっくりと濃く抽出。濃い味わいながら、飲みやすくすっきりとした後味。ノンカフェイン、カロリーゼロ。ゲニポシド酸は杜仲茶葉に含まれる成分で、内臓脂肪などへの効果が注目を集めている。B=『炭酸水』クセのないすっきりとした味と炭酸の程よい刺激で、割り材に最適。無糖、カロリーゼロ。」との記事(2006.11.22 日本食糧新聞)。
(15)「レック、100年前の国産炭酸水を複刻し発売」の見出しのもと、「100年前の国産炭酸水が復活-。レック(東京都中央区、青木光男社長)は、瓶詰め天然炭酸水を製造する会津心水(福島県金山町、前田知憲社長)と共同で、明治時代に販売されていた炭酸水を『芸者印萬歳炭酸水』として100年ぶりに復刻し、発売した。」との記事(2006.08.16 日刊工業新聞 9頁)。
(16)「ビジネス情報:酸素入りの炭酸水--サントリー」の見出しのもと、「サントリーは6日から、『酸素入りスパークリングウォーター新呼吸』を全国のコンビニエンスストアで発売する。1リットル当たり約20ミリグラムの酸素を含み、適度な炭酸の刺激とすっきりしたレモン味が特長。」との記事(2006.05.31 毎日新聞 大阪朝刊 11頁)。
(17)「『ポッカ 500PETアクアリモーネ N』発売(ポッカコーポレーション)」の見出しのもと、「◆商品特徴=炭酸水。リニューアル発売。イタリアの食事シーンでおなじみの“ガス入りミネラルウオーター”に着目し、レモン果汁を加えた、無糖の微発泡ウオーターをCVSなどのチャネル限定で発売。」との記事(2006.04.21 日本食糧新聞)。
(18)「アサヒ飲料、『酸素水』リニューアルで新TVCM放映」の見出しのもと、「アサヒ飲料(株)(東京都墨田区、)は8日から、『アサヒ 酸素水』のテレビCM『酸素水 深呼吸50%増量篇』を全国放映している。リニューアルした同商品の発売に合わせて投下するもので、一般的な水の約7・5倍の酸素を付加し、同社従来品に比べ酸素濃度を50%アップさせた商品特性を訴求する。」との記事(2007.05.21 日本食糧新聞)。
(19)「アサヒ飲料、60ppmに濃度増やした酸素水」の見出しのもと、「アサヒ飲料 濾過を繰り返した水に酸素を詰めた『アサヒ酸素水』のデザインと酸素濃度を一新し、5月8日に発売する。」との記事(2007.04.30 日刊工業新聞)。
(20)「『さわやか酸素水』発売(日本サンガリア)」の見出しのもと、「◆商品特徴=飲料。独自の技術で10倍量の酸素を封入。A=〈さわやか〉酸素入りピュアウオーター。クセのないスッキリとした味わい。軟水で口当たりがやわらか。カロリーゼロ。B=〈ポストニック〉酸素入りスポーツ飲料。天然物由来、抗う蝕性が特徴の天然甘味料トレハロース、パラチノースをプラス。クセがなくスッキリとした味わい。」との記事(2006.09.22 日本食糧新聞)。
(21)「『嬬恋の酸素水PureO2』発売(大喜)」の見出しのもと、「◆商品特徴=酸素水。特殊技術のラモンドナノミキサーを使用し、天然水に酸素をバランスよく溶け込ませた高濃度酸素水。群馬県吾妻郡嬬恋村で採水された天然水に、おいしさはそのままに、通常の水の約10倍の酸素を含有させた。嬬恋工場で採水された天然水は、ごくまろやかな口当たりが特徴の硬度17mg/リットルの軟水。」との記事(2006.08.21 日本食糧新聞)。
(22)「『酸素ビジネス』が活発 ストレス多い会社員に人気」の見出しのもと、「▽酸素カプセル 酸素水は昨年から輸入品を中心に人気がじわりと上がっていたが、今年五月にアサヒ飲料、六月はサントリーと大手が続々と参入し、いずれも売り上げは好調。『高くても売れる』(業界)とメーカーはほくほく顔だ。」との記事(2006.06.30 共同通信)。
(23)「エコワ、ミネラルウオーター市場に参入-茨城に製造・充填工場建設」の見出しのもと、「エコワ(東京都中央区、深川忠義社長)はミネラルウオーター市場に参入する。5億円を投じて茨城県に海水を原料とした水素水と酸素水の製造・充填工場を建設、8月の発売を目指す。」との記事(2005.06.09 日刊工業新聞)。
(24)「日本食研、酸素10倍のミネラルウオーター首都圏で発売」の見出しのもと、「【松山】日本食研(株)健康食品事業部(愛媛本社=愛媛県今治市、)は16日から首都圏のコンビニエンスストア、スーパー、ドラッグストア、スポーツクラブなどで、超過飽和酸素水『バランスデイト ウォーター+O2(プラスオーツー)』を新発売した。」との記事(1999.05.31 日本食糧新聞)。
(25)「仲田コーティング、体内酸化抑える水素還元水を発売」の見出しのもと、「仲田コーティング(横浜市保土ケ谷区、松野竹己社長)は健康に役立つ水素還元水『Fuji3(ふじさん)』を発売した。」との記事(2009.01.28 日刊工業新聞 21頁)。
(26)「[情報ディスク]7月30日」の見出しのもと、「ミネラルウオーター『日田天領水』(日田天領水、110円=350ミリ・リットル)創業10周年を記念し、ローソンの九州内の店舗で販売中。大分県日田市で地下からくみ上げた天然の活性水素水。」との記事(2008.07.30 読売新聞 西部朝刊 11頁)。
(27)「遊ぶ:プレゼント /東京」の見出しのもと、「■ミネラルウオーターを読者5人に メロディアンから、水素水のボトル缶タイプ新登場を記念して『水素水の力』1ケース(1缶300ミリリットル210円を24本、5040円相当)を。体の悪玉活性酸素を選び出して除去する水素分子を、独自の方法で豊富に含ませた水。」との記事(2008.02.05 毎日新聞 地方版/東京 28頁)。
(28)「関西化研工業、光製菓と提携し食品事業拡大」の見出しのもと、「【山口】関西化研工業(山口県徳山市、重永つゆ子社長)は、食品事業の拡大に乗り出した。(中略)食品事業の第2弾として取り扱いを始めたのが、ミネラルウオーター『活性水素水・森の命水(いのちみず)』。販売元の日向青果(宮崎県日向市)から商品の供給を受け、2リットル入りのPETボトルを250円で販売している。」との記事(2002.09.16 日刊工業新聞 14頁)。
(29)「『健康体 還元性 水素水』発売(伊藤園)」の見出しのもと、「◆商品特徴=清涼飲料水。シリーズ新アイテム。天然水に“水素”を含有させ、現代人のみずみずしく生き生きとした健康生活を応援。名湯“湯布院”を望む“鹿鳴越(かなごえ)山系”の伏流水を使用し、まろやかなのど越し。体液に近い弱アルカリ性の軟水なので、体に優しく浸透する。」との記事(2008.10.08 日本食糧新聞)。
(30)「(愛媛Products)瀬戸の水姫 大三島水素水 名水使い、まちおこし /愛媛県」の見出しのもと、「おしゃれな社名の『瀬戸の水姫』が昨秋から、天然水『大三島水素水』を売り始めた。」との記事(2007.06.27 朝日新聞 大阪地方版/愛媛 25頁)。
(31)「鹿児島けいざい:『樵のわけ前1117』、『モンドセレクション』最高金賞 /鹿児島」の見出しのもと、「垂水市の飲料水製造会社『桜島』(山元一正社長)のミネラルウオーター『樵(きこり)のわけ前1117』が、食品の品質を審査する国際的なコンクール『モンドセレクション』で3年連続、最高金賞を受賞した。地下1117メートルから温泉水を採水し、品質を維持するため特殊加工の採水パイプを使用。pH8・8のアルカリイオン水で、まろやかな口あたりが特徴。」との記事(2008.09.03 毎日新聞 地方版/鹿児島 20頁)。
(32)「[トップインタビュー]ケイ・エフ・ジー 戸津川隆子社長67=島根」の見出しのもと、「【セブン&アイホールディングスの店で販売している『からだにうるおうアルカリ天然水』が、2007、08年と連続で世界的な食品コンテスト『モンドセレクション』で最高金賞を獲得していますね】食品業界で最も権威ある賞を受賞したことで、国際レベルで認められた、メジャーになったと喜んでいます。ほかの店では『金城の華(はな) 純天然のアルカリイオン水』のラベルで販売しています。」との記事(2008.08.05 読売新聞 大阪朝刊 32頁)。
(33)「ミネラルウオーター特集:各社動向=キリンMCダノンウォーターズ 2ブランドで需要刺激」の見出しのもと、「07年の『ボルヴィック』は、フランスの大自然由来のナチュラルミネラルウオーターであることが支持され伸長。また、『フルーツキス』の登場で需要の裾野を広げることができた。『アルカリイオン水』は機能性とあわせて、天然水ということが消費者に浸透したことが拡売につながっている。」との記事(2008.05.26 日本食糧新聞)。
(34)「ミネラルウオーター特集:メーカー動向=ブルボン」の見出しのもと、「(株)ブルボン(新潟県柏崎市、)のミネラルウオーター事業は、『天然名水 出羽三山の水』『イオン水』を中核に展開している。同社のミネラルウオーターは、品質保証の国際規格『ISO9001』を取得した製造ラインで製造されている。」との記事(2007.05.25 日本食糧新聞)。
(35)「[わが街企業ファイル]鈴木鉱泉 伊勢茶を原料、新商品開発へ=三重」の見出しのもと、「◇桑名市大央町 長島温泉の地下1600メートルからくみあげたアルカリイオン水を使ったミネラルウオーターを同温泉内のホテルなどで販売している。」との記事(2005.12.08 読売新聞 中部朝刊 33頁)。
(36)「びわ湖環境ビジネスメッセ2006 新エネルギーや建築工法 最新の研究成果を世界に(2ページ特集)」の見出しのもと、「関西オートメ機器(大津) 微小な泡で洗浄や殺菌 わずか直径数10マイクロメートル以下のごく微小な気泡『マイクロバブル』が近年、注目を集めている。泡同士がくっつくことがなく、長く水の中にとどまり、水面まで浮き上がらずそのまま水の中に溶ける。また帯電しているため、水中の浮遊物に吸着する性質があるといい、薬剤を使わずに洗浄や殺菌、水質浄化ができると期待されている。2年前から取り組んでいるのが、このマイクロバブルの発生装置の開発だ。開発事業担当の神原恵一主任(28)は『窒素水やイオン水などが効率よく作れるようになる』と話す。もともと窒素水を製造するための窒素ガス発生装置を開発していた。その中で、気体の窒素を水などの液体に効率よく溶け込ませる方法を研究を続け、その過程でマイクロバブルの発生技術を独自に開発した。現在、アユの冷水病対策にマイクロバブルの殺菌効果が役立つのではと、長浜バイオ大と共同研究している。櫻田島彦社長(66)は『電子部品や野菜の洗浄、湖底の酸素供給にも利用できるのでは。環境に優しい技術として、ぜひ滋賀から全国に発信したい』としている。」との記事(2006.10.23 京都新聞 朝刊 11頁)。
(37)「経営ひと言/関西オートメ機器・櫻田島彦社長『全産業にアピール』」の見出しのもと、「『企業として一皮むけるには自社製品が必要』と強調するのは、関西オートメ機器(大津市)社長の櫻田島彦さん。水中で収縮して溶け込む微小気泡、マイクロバブルを発生させる装置を開発した。空気を取り込むほか、ボンベや装置をつないで窒素水や酸素水も作れる。『窒素水は錆びない水として鉄などの冷却や洗浄に使える』と用途を紹介する。他にも多様な気体に対応できるとか。分野にとらわれない、用途の拡大にも期待している。『水耕栽培や水産品養殖にも使えるし、マイクロバブル浴槽も作れる』と、全産業に向けて積極アピール。」との記事(2006.11.01 日刊工業新聞 23頁)。
(38)「栗田工業、超純水・排水処理で攻勢、洗浄水製造装置・オゾン分解など」の見出しのもと、「栗田工業は、電子産業向けに超純水・排水処理製品を拡充する。超純水関連では、機能性洗浄水製造装置シリーズを一新し、小型化した。大型装置で製造された超純水にオゾンや水素を加えることにより洗浄グレードを高めた。プロセスごとに設置可能で、工場内での部分的な性能向上として需要が伸びている。排水処理では、液晶関連を対象に高効率オゾン分解システムの販売を開始したばかり。生物法などの併用により、従来法に比べてオゾンの使用量を半分に低減した。同社は今後も超純水や生物法などの技術を用い、電子部品の歩留まりや経済性など生産性向上に寄与する提案を強めていく。リニューアルした機能性洗浄水製造装置シリーズ『KHOWシステム』は、水中の溶存ガスの種類、量を制御し各種洗浄工程に適用した機能水を製造する。酸化膜形成や有機物除去などに適するオゾン水、基盤の帯電を防止する炭酸水、微粒子を除去する窒素水などを製造する。」との記事(2009.04.16 化学工業日報 11頁)。

4 インターネットにおいて「○○水」の文字が使用されている事実
(1)「足利市」のホームページの「足利市上下水道部」の項に「『足利の自然水(500ミリリットル入りペットボトル)』を販売しています。天然のミネラル分を豊富に含んだおいしい自然水です。」との記載(http://www.city.ashikaga.tochigi.jp/jougesuidou/topics/topic001shizensui.html)。
(2)「楽天」のホームページの「あきた純情一直線」の項に「自然が作り上げた、本物天然水 鳥海山自然水・2000ml 価格 305円 (税込) 送料別」との記載(http://www.rakuten.co.jp/junchoku/317016/)。
(3)「南会津物産」と称するホームページの「自然水」の項に「天然ミネラルたっぷり 尾瀬の自然水 2L 販売価格 280円」との記載(http://www.minami-aizu.com/bussan/15.html)。
(4)「横須賀市上下水道局」のホームページの「よこすか水道 100周年記念事業オフィシャルサイト」の項に「3月26日から販売を始め、皆様にご好評をいただいているナチュラルミネラルウォーター『自然水 走水』は、販売開始1ヶ月間で宅配及び店頭販売総数約630ケース、15,000本以上を売り上げることができました。」との記載(http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/100/info/pet2.html)。
(5)「財団法人龍神村開発公社 龍神ウォーターサービス」のホームページの「龍神の自然水」の項に「『龍神の自然水』は、紀州の屋根といわれる標高1,370mの護摩壇山山麓より湧き出るまろやかさあふれる石清水の味をそのままパックしました。」との記載(http://ryujin-water.com/chumon/index.html)。
(6)「サントリー」のホームページの「SUNTORY天然水」の項に「サントリー天然水〈南アルプス〉」との記載(http://www.suntory.co.jp/water/tennensui/lineup/index.html)。
(7)「サン・グリーン株式会社」のホームページの「ミネラルウォーター通販・飲む温泉水販売の『秩父天然水 満願』:サン・グリーン株式会社」の項に「【秩父天然水満願 P500セット】商品番号:P500S 規格:飲用(ミネラルウォーター)500ml×24本入り 価 格:3,600円」との記載(http://www.sun-green.com/products.htm)。
(8)「株式会社もしも」のホームページの「富士山天然水バナジウム 2L 12本セット」の項に「富士山天然水バナジウム 2L 12本セット販売価格: 2,180円」との記載(http://www.moshimo.com/article/1/103833/)。
(9)「株式会社ウェブシャーク」のホームページの「うるおい生活リンリン本舗」の項に「鈴鹿山麓の天然水 2000ml×6本 日本の自然が生み出したカラダ想いの超軟水の美味しい水 \1,440」との記載(http://www.store-mix.com/ko-bai/product.php?afid=11069540&pid=1187022&oid=4602&hid=173173&aftype=pct10)。
(10)「株式会社栄協メンテナンス」のホームページの「ミネラルウォーター 宅配 伊豆下田のバナジウム水『狩足』」の項に「伊豆下田発 健康サポート天然水『狩足』」との記載(http://www.karizoku.com/)。
(11)「株式会社ECナビ」のホームページの「ECナビ」の項に「炭酸水!【送料無料】ゲロルシュタイナー 500ml 24本」との記載(http://kakaku.ecnavi.jp/item_info/20792102010333.html)。
(12)「株式会社爽快ドラッグ 」のホームページの「いつものをおトクに爽快ドラッグ」の項に「サンペレグリノ 天然炭酸水 750mLX12本入」との記載(http://www.soukai.com/P8012739/p.html)。
(13)「木村飲料株式会社」のホームページの「飲料水専門店」の項に「駿河湾深層687Mの深層水を使った炭酸水にレモン味新登場 海洋ミネラル炭酸水 レモン」との記載(http://shop.yumetenpo.jp/goods/d/kimura-drink.jp/g/SKA217/index.shtml)。
(14)「イトーヨーカドー」のホームページの「ドリンク・お酒」の項に「セブンプレミアム 炭酸水 500mlメーカー名 アサヒ飲料」との記載(http://www.itoyokado.jp/drink/22012/32245/46250/-/detail/4514603143119/productSubCode/4514603143119)。
(15)「買う市株式会社」のホームページの「買う市cau1.com」の項に「キリン 天然水使用 炭酸水 350ml瓶×24本入」との記載(http://mall.cau1.com/t/misono-support/item5477965.html)。
(16)「楽天」のホームページ「【酸素水】有酸素生活(24本入りケース販売)☆2ケースまで送料1個口で発送できます☆(【酸…」の項に「【酸素水】有酸素生活(24本入りケース販売)」との記載(http://item.rakuten.co.jp/co2s/10000713/)。
(17)「セットポジション株式会社」のホームページの「飲む酸素水」の項に「酸素水 飲む酸素・α700・2リットル 【6本入】」との記載(http://www.o2-capsule.net/6_3.html)。
(18)「株式会社もしも」のホームページの「moshi market」の項に「O2アクア(12倍酸素水)500ml*24本 販売価格: 4,527円」との記載(http://www.moshimo.com/article/1/14363/)。
(19)「ケンコーコム」と称するホームページの「フード」の項に「高濃度酸素水 有酸素生活 (充填時120ppm) 500ml*24本」との記載(http://www.kenko.com/product/item/itm_8808628072.html)。
(20)「株式会社 健人」のホームページの「ヘルシーグッド」の項に「高濃度酸素水 有酸素生活 500ml×24本 【ウィーターリンケージ】」との記載(http://www.healthy-good.net/categori/kenko-iji/yusanso-seikatu.html)。
(21)「株式会社KIYORAきくち」のホームページに「からだの中かからキレイになろう ナノ水素水 キヨラビ KIYORABI」との記載(http://kiyora-kikuchi.com/)。
(22)「ドクター・水素水」と称するホームページの「ドクター・水素水」の項に「活性酸素を中和させる ドクター・水素水」との記載(http://suisosui.tv/)。
(23)「Bellbeaute-ベルボーテ-」と称するホームページの「水素水 販売のベルボーテ H4O水素水通販」の項に「[商品名]水素水 H4O-600mv 水素結合水30本入【サンプル10本おまけ付】[商品説明]名称:清涼飲料水 原材料:水、水素 内容量:230ml」との記載(http://shop.yumetenpo.jp/goods/d/bellbeaute.com/g/h4o-600mv30/index.shtml)。
(24)「水素豊富水クリスタルティアーズの水素水屋さん」と称するホームページの「世界が驚いた水素水 開栓後48時間水素をキープ」の項に「水素水[Crystal Tears]クリスタルティアーズ 24本 (送料無料キャンぺーン)価格(税込): 7,560 円」との記載(http://suisosui-ya.com/)。
(25)「水素水 『-600mv』 強い還元力を持つ水素水 通信販売」と称するホームページの「水素水 -600mV 科学から生まれた還元水」の項に「容量 530ml 入数 10本 価格(税込) 5000円」との記載(http://www.touch-express.net/suiso/)。
(26)「株式会社ケイ・エフ・ジー」のホームページの「天然のアルカリイオン水〈飲める温泉水〉」の項に「純天然のアルカリイオン水 金城の華」との記載(http://www.kfg.co.jp/)。
(27)「株式会社もしも」のホームページの「moshi market」の項に「イオン水 500ml*24本 販売価格: 2,640円」との記載(http://www.moshimo.com/article/1/14297/)。
(28)「株式会社アイポケット」のホームページの「バナジウム天然水 アルカリイオン水 通販 販売 宅配」の項に「バナジウム高源水 マウント富士」との記載(http://shop.oishii-mizu.net/)。
(29)「エスオーシー株式会社」のホームページの「鹿児島垂水温泉 火山帯の地下750mより47℃で湧き出る温泉水」の項に「温泉水99 天然アルカリイオン水」との記載(http://www.onsensui.com/)。
(30)「Purple’L」と称するホームページの「深井戸水を電気分解して生まれたイオンアルカリ水☆有事に備えてペットボトルのミネラルウォーターをまとめ買いして確保しておきましょう」の項に「ブルボンのミネラルウォーター イオン水 500ml×48本 販売価格: 3,980円(税込:4,179円)」との記載(http://shokuhin.purple-l.com/bourbon-ion500-48.html)。
(31)「ピューリフィケーション研究会へようこそ」と称するホームページの「環境にやさしい機能水を用いた洗浄技術 第2回『機能水の用途事例と効果』」の項に「半導体やフラットパネルディスプレイの洗浄分野で、機能水は利用されはじめていますが、ほとんどの機能水は、第1回『機能水とは?』の表1機能水の分類で示した気体添加型が多く、薬品添加型は、気体添加型の機能を向上させる目的で付加される場合が多い。したがって、気体添加型の機能水を中心に、用途事例と効果について、ご説明いたします。気体添加型の機能水に利用されるガスは、水素ガス、酸素ガス、窒素ガス、炭酸ガス、オゾンガスなど汎用性があり、取扱量も非常に多いガスが用いられています。これらのガスを用いて作られる機能水は、それぞれ、水素水、酸素水、窒素水、炭酸水、オゾン水と呼ばれ、それぞれの持つ効果によって、さまざまな用途に利用されています。表2は、機能水の用途と効果について、分類したものです。表2 機能水の用途と効果(中略)『窒素水』 常温で約17ppmの飽和濃度窒素水に、超音波やメガソニックを併用することで、窒素ガスによるキャビテーションを利用して微粒子除去に用いられる。また、ウェット洗浄後の酸化防止などにも用いられる場合もある。」との記載(http://www.puriken.org/nms-02.htm)。

第2 本願商標は「窒素水」の文字を標準文字で表してなるところ、その構成中「窒素」の文字は、「非金属元素の一種。」、「水」の文字は、「酸素と水素との化合物。」の意味をそれぞれ有する語(いずれも「広辞苑第6版」)として一般に親しまれているものであり、本願商標はこれらの語を結合してなるから、窒素に関連した水の意味を極めて容易に想起させるものと認められる。
また、「窒素酸化物」「窒素族元素」「窒素肥料」「アンモニア水」「飲料水」「塩水」「温水」「硬水」「鉱水」「重水」「臭素水」「純水」「浄水」「蒸留水」「ソーダ水」「炭酸水」「淡水」「軟水」「冷水」「レモン水」(いずれも「広辞苑第6版」)等の語が記載されており、さらに「自然水」「天然水」「炭酸水」「酸素水」「水素水」「イオン水」等の文字は、ミネラルウォーター等の一般名称又は商品の品質、原材料等を表示するものとして前記のとおり使用されているものである。
そして、「窒素水」の文字についても、前記のとおり使用されているものである。
そうとすれば、本願商標は、「窒素水」の文字を書してなるにすぎないものであり、これよりは「窒素を含有させた水」の意味を極めて容易に理解、認識させるものであり、また、上記のとおり一般に使用されているものであるから、これをその指定商品「窒素ガスを含有させた調味用の塩水,窒素ガスを含有させた加工した飲料水,窒素ガスを含有させたミネラルウォーター」について使用しても、これに接する取引者・需要者は、その商品が「窒素を含有させた塩水,窒素を含有させた飲料水,窒素を含有させたミネラルウォーター」であると理解、認識するにとどまるというのが相当である。
したがって、本願商標は、自他商品の識別標識としては認識し得ないというべきであるから、単に商品の品質、原材料等を表示するにすぎないものといわざるを得ず、商標法第3条第1項第3号に該当するといわなければならない。


審理終結日 2009-10-19 
結審通知日 2009-10-23 
審決日 2009-11-04 
出願番号 商願2007-52880(T2007-52880) 
審決分類 T 1 8・ 13- Z (X3032)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 田口 善久武谷 逸平冨澤 美加 
特許庁審判長 鈴木 修
特許庁審判官 大島 康浩
小畑 恵一
商標の称呼 チッソスイ 
代理人 小島 高城郎 

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