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審決分類 審判 全部取消 商50条不使用による取り消し 無効としない Z03
管理番号 1182588 
審判番号 取消2007-301058 
総通号数 105 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2008-09-26 
種別 商標取消の審決 
審判請求日 2007-08-17 
確定日 2008-07-25 
事件の表示 上記当事者間の登録第4244293号商標の登録取消審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 審判費用は、請求人の負担とする。
理由 1 本件商標
本件登録第4244293号商標(以下「本件商標」という。)は、「ティアン」の文字と「TIENS」の文字を二段に横書きしてなり、平成9年11月27日に登録出願、第3類「せっけん類,香料類,化粧品,歯磨き」を指定商品として、平成11年2月26日に設定登録され、その商標権は、現に有効に存続しているものである。

2 請求人の主張の要点
請求人は、「本件商標の登録を取り消す。審判費用は被請求人の負担とする。」との審決を求めると申し立て、その理由及び答弁に対する弁駁を要旨次のように述べ、証拠方法として、甲第1号証を提出した。
(1)請求の理由
本件商標は、その指定商品について、継続して3年以上日本国内において、商標権者、専用使用権者又は通常使用権者のいずれによっても使用された事実がないから、その登録は、商標法第50条第1項の規定により取り消されるべきものである。
(2)答弁に対する弁駁
ア 使用に係る商標について
答弁の理由及び乙各号証によれば、「ティアン」と称される眉及びまつ毛用化粧品が、少なくとも2004年度の春ころには存在していたようである。
しかしながら、本件商標は、片仮名文字「ティアン」のみからなってものではなく、欧文字の「TIENS」も含まれているのであるから、単に「ティアン」と称される商品が存在していたというだけでは、本件商標が使用されていたとすることはできない。
本件商標中の「TIENS」は、英語に慣れ親しんだ日本人が発音すれば、「ティエンズ」になるのが自然であるところ、被請求人は、これをわざわざ「ティアン」と読ませているのであるから、使用に係る「ティアン」は、本件商標と社会通念上同一と認められないものである。
乙各号証において、「TIENS」が使用されているものは、「まゆ毛タトゥー」(アイブロウペン)と「まつ毛激変」(ファイバーマスカラベース)における当該製品の容器本体の2点(乙第1号証の2及び4)、並びに、「髪に合わせてまゆ色チェンジ!」(カラーリングタトゥー&マスカラのライトブラウン)における商品台紙の1点(乙第1号証の7)にすぎず(ちなみに、乙第1号証の7は、その写真(同号証の6)中で使われている台紙とは違う物だが、乙第1号証の6では「TIENS」の欧文字が判別できない。)、商品案内(乙第2号証の2)にも取引書類(乙第3号証の2?7)にも一切現れていない。また、乙第1号証の2?7の使用に係る商品に関し、「TIENS」の欧文字に相当する部分の使用領域は、当該商品上の全ての標章に比べ極めて少ないし、被請求人がこれとは別に「TIENS」の使用を積極的に行っていることを窺わせるに足る資料もないから、需要者が「TIENS」の欧文字部分を商標であると理解していた可能性も低いと目される。したがって、「TIENS」の使用量が客観的に少ない事実を軽視するのは適当でなく、少なくとも、このような使用態様・使用状況をもって、本件商標が「各商品やその台紙、商品案内の随所に表示されている」とはいえないことは明らかである。
以上のように、乙各号証における本件商標の使用例は、「登録商標の使用」に該当しないというべきである。
イ 使用時期、販売実績等について
商品案内(乙第2号証の2)は、2004年春用のものであるところ、本件商標が使用されていると被請求人が主張する各商品の販売実績(取引高)は、本件審判の請求の登録から2年半ほど前の2005年(平成17年)3月11日付けのもの(乙第3号証の2)1件で、合計79,610円であり、そこからさらに2月ほど経過した5月24日付けと同30日付けのもの(乙第3号証の4及び6)が1件ずつで、その金額は8,925円と3,670円で、合計僅かに92,205円である。昨年や今年の取引について何ら提出するところがなく、また、最終消費者が使用に係る商品を確実に購入したかどうかは乙各号証からは不明である。
さらに、乙第3号証の1?7で示された商品名は、本件商標中の「TIENS」でないばかりか、片仮名文字「ティアン」ですらなく、「バリエティアン」とされている。このように、乙第3号証の2、4、6だけをみると、欧文字「TIENS」が使用されていたかどうかのみならず、そもそも「ティアン」という発音で当該商品の取引がされていたのかどうかという点も疑わしい。確かに「商品案内」(乙第2号証の2)には「ティアン」という商品名が掲げられているが、該「商品案内」は、最終消費者というよりも取引業者向けの資料と目され、需要者が本件商標を識別標識として認識していたのかどうかこの資料からは直接窺い知ることができず、また、極めて少額かつ古い取引実績が数例しか示されていないことに加えて、使用されている商標の態様と本件商標の態様は異なっていることを総合的に考察すると、果たして登録商標の使用量がその取消しを免れ得る程度に十分なものであったのかどうなのかという点については合理的な疑義を挟む余地があるというべきである。
ウ むすび
請求人は、欧文字の「TIENS」を商標登録出願したところ(商願2007-34556)、本件商標が障碍となって登録を受け得ないでいる。本件商標の存在を理由として、請求人の商標登録出願を排除するには、本件商標の使用を十分かつ適当に行っている必要があるべきところ、上記のとおり、本件商標が眉・まゆ毛用化粧品について法定要件を満足する程度に使用されているとは思えない。そればかりか、乙各号証から推察すると、本件商標は既に使用されておらず、かろうじて本件審判の請求の登録前3年の末端の時期に、僅少な取引があったにすぎないと目す方がむしろ自然である。商標法第50条第2項にいう「登録商標の使用をしていることを被請求人が証明しない限り」とは、「登録商標が、その取消しを免れる程度に適当に使用されていることを被請求人が証明しない限り」の意味で読むべきであり、本件商標は、この取消免除条件を充足していないと解すのが相当である。

3 被請求人の答弁の要点
被請求人は、結論同旨の審決を求めると答弁し、その理由を要旨次のように述べ、証拠方法として、乙第1号証ないし乙第3号証(枝番号を含む。)を提出した。
(1)使用の事実
本件商標は、その指定商品中の「まゆ毛タトゥー(眉墨)」(以下「使用商品1」という。)、「ファイバーマスカラベース(繊維入りマスカラベース)」(以下「使用商品2」という。)、「カラーリングタトゥー&マスカラ(眉墨とマスカラのセット)」(以下「使用商品3」という。)など眉及びまつ毛用化粧品について、商標権者(被請求人)により使用されている。以下その事実を立証する。
ア 乙第1号証の2、4、6(商品写真)は、発売元を商標権者とする使用商品1?3である。これら商品は、商品台紙(写)(乙第1号証の3、5、7)、商品案内(乙第2号証の2)のとおり、いずれも眉及びまつ毛用化粧品である。
各商品やその台紙、商品案内には、本件商標と社会通念上同一とみなされる「ティアン」、「tiens」の文字が商標として表示されている。
そして、商品案内から、これら商品は、平成16年(2004年)春には商標権者の商品として市場に出回っていたことが明らかである。
イ 乙第3号証の1?7(売上伝票及び得意先元帳)は、使用商品1?3の取引書類である。
乙第3号証の2及び3は、平成17年(2005年)3月11日に、(株)パルタックRDC東京との間で使用商品1(売上伝票中では「バリエティアンマユゲT」と表示)、使用商品3(同じく「バリエティアンカラーT&MB」と表示、色はライトブラウン)、使用商品2(同じく「バリエティアンFマスカラB」と表示)の取引が行われた記録であり、売上伝票の商品コードは 商品案内のJANコードと一致しており、売上伝票と得意先元帳とは伝票番号、年月日等によって互いに照合可能である。
同様に、乙第3号証の4及び5は、平成17年5月24日に、(株)東京堂相模センターとの間で、また、乙第3号証の6及び7は、平成17年5月30日に、(株)東京堂昭島センター34との間でそれぞれ使用商品3(同じく「バリエティアンカラーT&MB」と表示、色はゴールドブラウン)の取引が行われた記録である。いずれも本件審判の請求の登録日前3年以内の商取引である。
(2)むすび
以上のように、本件商標は、その指定商品中の「眉及びまつ毛用化粧品」について、平成16年(2004年)春には既に、被請求人の商品として市場に出回っており、さらに、被請求人により、本件審判の請求の登録前3年以内の平成17年(2005年)3月及び5月に使用されていたことが明かであるから、商標法第50条第1項の規定により、その登録を取り消されるべきでない。

4 当審の判断
(1)乙第1号証の1ないし乙第3号証の7によれば、以下の事実が認められる。
ア 使用商品1の商品台紙の裏面には、商品の効能を表した目の挿絵等のすぐ下に、「ティアン まゆ毛タトゥー(専用クレンジング付き)」の文字が他の文字に比べやや大きく表示されており、また、下段には、「発売元 株式会社ウテナ」、「販売名 ティアン アイブローペン」、「販売名 ティアン アイブローリムーバー」と記載されている(乙第1号証の3)。
使用商品1の商品包装容器には、その側面に「tiens!」の文字が大きく表示され、その下の黒地の四角形内には「eyebrow pen」の文字が白抜きで表され、「tiens!」の文字部分は、目立つ態様のものとなっている。また、同包装容器の底面にも、「ティアン/アイブローペン」と表示されている。さらに、「ティアン アイブローリムーバー」の商品包装容器の側面にも、「tiens!」の文字が大きく表示され、その下の黒地の四角形内には「eyebrow remover」の文字が白抜きで表され、「tiens!」の文字部分は、目立つ態様のものとなっている(乙第1号証の2)。
イ 使用商品2の商品台紙の裏面には、商品の効能を表した目の挿絵等のすぐ下に、「ティアン ファイバーマスカラベース」の文字が他の文字に比べやや大きく表示されており、また、下段には、「発売元 株式会社ウテナ」と記載されている(乙第1号証の5)。
使用商品2の商品包装容器の側面には、「tiens!」の文字が大きく表示され、その下の白地の四角形内には「fiber mascara base」の文字が表され、「tiens!」の文字部分は、目立つ態様のものとなっている。また、同包装容器の底面にも、「ティアン/ファイバー/マスカラベース」と表示されている(乙第1号証の4)。
ウ 使用商品3の商品台紙の表面の左上には、「tiens!」の文字が表示され(乙第1号証の6及び7、乙第1号証の6の商品の色彩は「ゴールドブラウン」であり、乙第1号証の7の商品の色彩は「ライトブラウン」である。)、また、同裏面には、「ティアン カラーリング タトゥー&マスカラB/(ライトブラウン)」の文字が表示され、その下段には、「発売元 株式会社ウテナ」、「販売名:ティアン アイブローペンB」、「販売名 ティアン アイブローマスカラB」と記載されている(乙第1号証の7)。
使用商品3のうち、商品の色彩が「ゴールドブラウン」の商品包装容器中央側面には、「ティアン カラーリング タトゥー&マスカラG」、「ティアン/アイブローペンG」、「ティアン/アイブローマスカラG」の各文字が表示されている(乙第1号証の6)。
エ 被請求人の取扱いに係る商品を掲載した「商品案内」(2004年度・春)の23頁には、「シリーズ名」として「ティアン」の文字が表示され、前記アないしウで認定した使用商品1?3が販売時の状態を示す写真として掲載されている。そして、これらの商品の「JANコード」は、以下のとおりである。
使用商品1は「4901234546615」、使用商品2は「4901234546714」であり、また、使用商品3のうち、商品の色彩が「ゴールドブラウン」のものは「4901234546639」、商品の色彩が「ライトブラウン」のものは「4901234546622」である(乙第2号証の2)。
そして、これらJANコードは、前記アないしウで認定した使用商品1?3の台紙裏面に付されたJANコードと一致している。
オ(ア)被請求人は、顧客((株)パルタックRDC東京)に対し、2005年3月11日付け「売上伝票(発注番号:300123、伝票番号:02006740)」を発行した。
上記売上伝票の「5」の「商品コード/品名」欄には、「4901234546615 バリエティアンマユゲT」と、同「6」の「商品コード/品名」欄には、「4901234546622 バリエティアンカラーT&MB」と、また、同「7」の「商品コード/品名」欄には、「4901234546714 バリエティアンFマスカラB」との記載があり、「合計金額」は「428376」円である(乙第3号証の2)。
被請求人が上記顧客((株)パルタックRDC東京)に宛てた「得意先元帳」の「伝票日付」を「20050311」とし、「伝票番号」を「2006740」、「発注番号」を「300123」とする項目の納入金額は、「428,376」円であり(乙第3号証の3)、上記伝票日付、伝票番号、発注番号、合計金額が一致している。
(イ)被請求人は、顧客(株式会社東京堂)に対し、2005年5月24日付け「売上伝票(発注番号:00465927、伝票番号:02024918)」を発行した。
上記売上伝票の「2」の「商品コード/品名」欄には、「4901234546639 バリエティアンカラーT&MG」との記載があり、「合計金額」は「8925」円である(乙第3号証の4)。
被請求人が上記顧客(株式会社東京堂)に宛てた「得意先元帳」の「伝票日付」を「20050524」とし、「伝票番号」を「2024918」、「発注番号」を「00465927」とする項目の納入金額は、「8,925」円であり(乙第3号証の5)、上記伝票日付、伝票番号、発注番号、合計金額が一致している。
(ウ)被請求人は、顧客(株式会社東京堂)に対し、2005年5月30日付け「売上伝票(発注番号:00033736、伝票番号:02025994)」を発行した。
上記売上伝票の「6」の「商品コード/品名」欄には、「4901234546639 バリエティアンカラーT&MG」との記載があり、「合計金額」は「140550」円である(乙第3号証の6)。
被請求人が上記顧客(株式会社東京堂)に宛てた「得意先元帳」の「伝票日付」を「20050530」とし、「伝票番号」を「2025994」、「発注番号」を「00033736」とする項目の納入金額は、「140,550」円であり(乙第3号証の7)、上記伝票日付、伝票番号、発注番号、合計金額が一致している。
(2)前記(1)で認定した事実によれば、商標権者(被請求人)は、本件審判の請求の登録日(平成19年9月3日)前3年以内の、少なくとも2005年(平成17年)3月11日から同年5月にかけて、JANコードを「4901234546615」とする使用商品1、同じく「4901234546714」とする使用商品2、同じく「4901234546639」及び「4901234546622」とする使用商品3に、「tiens!」及び「ティアン」の文字よりなる商標を使用し、日本国内に所在の顧客に販売したことが十分に推認することができる。
そして、上記使用に係る「tiens!」及び「ティアン」の表示は、本件商標と社会通念上同一の商標の使用と認められるものであり、使用商品1?3は、本件商標の指定商品中の「化粧品」の範疇に属する「眉及びまつ毛用化粧品」と認めることができる。
したがって、商標権者は、本件審判の請求の登録前3年以内に日本国内において、請求に係る指定商品中の「眉及びまつ毛用の化粧品」について、本件商標と社会通念上同一と認められる商標を使用していたというべきである。
(3)請求人の主張について
ア 請求人は、使用商品1?3には、「TIENS」の文字の使用が極めて少なく、需要者が「TIENS」の欧文字部分を商標であると理解していた可能性も低いから、このような使用態様・使用状況は、「ティアン」及び「TIENS」の文字よりなる本件商標の使用とはいえない旨主張する。
しかしながら、前記認定のとおり、商品の販売時の状態を示す「商品案内」に掲載された商品写真中、使用商品1及び2には、商品台紙に装着された各商品の包装容器の側面に、看者の注意を引く態様で「tiens!」の文字が大きく表示され、また、同底面に「ティアン」の文字が表示されている。また、使用商品3の、商品の色彩が「ゴールドブラウン」、「ライトブラウン」のいずれの商品台紙の表面左上には、「tiens!」の文字が、また、包装容器の側面に「ティアン/アイブローペンG」、「ティアン/アイブローマスカラG」が表示されているところであり、また、使用商品1?3の商品台紙の裏面には、商品の詳細な説明と共に、看者の注意を引く態様で、「ティアン まゆ毛タトゥー(専用クレンジング付き)」、「ティアン ファイバーマスカラベース」、「ティアン カラーリング タトゥー&マスカラB/(ライトブラウン)」(なお、商品の色彩が「ゴールドブラウン」のものの商品台紙の裏面の提出はないが、商品の色彩が「ゴールドブラウン」のものと同一のものと十分に推認することができる。)と、「ティアン」の文字が表示されているところである。
そうすると、使用商品1?3のいずれにも、看者の注意を引く箇所に「tiens!」及び「ティアン」が表示されているものであるから、これら商品に接する需要者は、「tiens!」及び「ティアン」の表示を商品の識別標識として十分認識していたものとみるのが相当であり、上記「tiens!」及び「ティアン」の表示は、本件商標と社会通念上同一と認められる商標といえるものである。したがって、上記請求人の主張は理由がない。
イ 請求人は、使用時期、販売実績等について、乙第3号証の2?7は、本件審判の請求の登録前2年半の2005年3月11日と、これより2ヶ月経過した同年5月ものであり、古い取引実績が数例しか示されておらず、昨年や今年の取引について何ら提出するところがない。また、その取引金額も少額であって、最終消費者が使用に係る商品を確実に購入したかどうかは乙各号証からは不明であるから、登録商標の使用量がその取消しを免れ得る程度に十分なものであったのかどうなのかという点については合理的な疑義を挟む余地がある旨主張する。
しかし、乙第3号証の2?7が本件審判の請求の登録前2年半の2005年3月11日とこれより2ヶ月経過した同年5月のものであると請求人が主張すること自体、前記認定の本件商標と社会通念上同一と認められる「tiens!」及び「ティアン」の文字よりなる商標の使用時期が、商標法第50条第2項本文でいう「その審判の請求の登録前三年以内に」の要件を満たしていることを認めていることにほかならず、「三年以内」の期間において、使用の事実を示す新しい証拠でなければならないとする根拠規定は見出せないから、「古い取引実績が数例しか示されておらず、昨年や今年の取引について何ら言及するところがない」旨の請求人の主張は失当である。
また、乙第3号証の2、4、6における使用商品1?3の取引金額が少額であるとの請求人の主張は、にわかには首肯し難いところであるが、仮に取引金額が少額であるとしても、乙第3号証の2?7は、本件審判の請求の登録前3年以内に使用商品1?3の取引があったことを推認させるに十分なものというべきであり、これを覆すに足る証拠の提出はない。さらに、本件商標と社会通念上同一と認められる「tiens!」及び「ティアン」の文字よりなる商標が本件審判の請求の登録前3年以内に使用されたか否かは、必ずしも最終消費者が使用商品1?3を購入した事実があるか否かに関わらない。したがって、請求人のこの主張も失当である。
ウ その他、請求人は、商標法第50条第2項にいう「登録商標の使用をしていることを被請求人が証明しない限り」とは、「登録商標が、その取消しを免れる程度に適当に使用されていることを被請求人が証明しない限り」の意味で読むべきであり、本件商標は、この取消免除条件を充足していないと解すのが相当であるなどと主張するが、いずれの主張も請求人の独自の見解を示すにすぎないものであり、採用することができない。他に前記認定を覆すに足る証拠の提出はない。
(4)むすび
以上によれば、被請求人は、本件審判の請求の登録前3年以内に日本国内において、商標権者が請求に係る指定商品中の「眉及びまつ毛用の化粧品」について、本件商標と社会通念上同一と認められる商標を使用していたことを証明したと認めることができる。
したがって、本件商標の登録は、商標法第50条の規定により、取り消すことはできない。
よって、結論のとおり審決する。
審理終結日 2008-05-21 
結審通知日 2008-05-28 
審決日 2008-06-13 
出願番号 商願平9-180724 
審決分類 T 1 31・ 1- Y (Z03)
最終処分 不成立 
前審関与審査官 伊藤 三男松田 訓子 
特許庁審判長 山口 烈
特許庁審判官 伊藤 三男
齋藤 貴博
登録日 1999-02-26 
登録番号 商標登録第4244293号(T4244293) 
商標の称呼 ティアン、ティヤン、ティエンズ 
代理人 香原 修也 
代理人 藤田 雅彦 
代理人 特許業務法人山田特許事務所 
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