• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 商4条1項16号品質の誤認 取り消して登録 Y09
審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 取り消して登録 Y09
管理番号 1174441 
審判番号 不服2007-2670 
総通号数 100 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2008-04-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2007-01-22 
確定日 2008-03-24 
事件の表示 商願2005-96076拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。
理由 1 本願商標
本願商標は、「TRAFFICSHIELD」の文字を標準文字で表してなり、第9類に属する願書記載のとおりの商品を指定商品として、平成17年10月14日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶理由の要旨
原査定は「本願商標は、指定商品との関係において『通信量、回線上を流れる情報量』を意味する『TRAFFIC』の欧文字と、『遮へい物、保護物』を意味する『SHIELD』の欧文字とを一連に『TRAFFICSHIELD』と普通に用いられる方法で書してなるものであるところ、構成中の『TRAFFIC』については、一定時間に流れる情報量が多くなることによる情報遅延や損失を防ぐために、各経路の情報量の均等化や必要のない情報を流さないようにする対策が必要とされていることから、全体として『通信量を遮へいするもの』といった意味合いを容易に認識させるものと認められる。 そうとすると、本願商標を、その指定商品について使用しても、これに接する取引者、需要者は、前記意味合いを把握、認識するにとどまり、単に商品の品質(機能)・用途を普通に用いられる方法で表すにすぎないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるので、同法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断
本願商標は、前記1のとおりの構成よりなるところ、指定商品との関係において「TRAFFIC」及び「SHIELD」の文字がそれぞれ原審説示のような意味合いを想起させる場合があるとしても、これらを結合させた「TRAFFICSHIELD」の文字よりは、直ちに商品の具体的な品質等を表示するものとして理解するとは言い難く、むしろ、本願商標の構成全体からは、特定の意味を有しない一種の造語を表したものとみるのが相当である。
また、当審において、職権をもって調査するも、本願商標を構成する「TRAFFICSHIELD」の文字が、その指定商品を取り扱う業界において、商品の品質または用途を表すものとして、取引上普通に使用されていると認め得るに足る事実も発見することはできない。
そうすると、本願商標は、その指定商品の品質・用途等を具体的に表示するものではなく、自他商品の識別標識としての機能を十分に果たし得るものといわなければならない。
さらに、本願商標をその指定商品中、いずれの商品に使用しても、品質の誤認を生ずるおそれがあるとも認められない。
したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、妥当なものではなく取消しを免れない。
その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
審決日 2008-03-11 
出願番号 商願2005-96076(T2005-96076) 
審決分類 T 1 8・ 272- WY (Y09)
T 1 8・ 13- WY (Y09)
最終処分 成立  
前審関与審査官 浦辺 淑絵金子 尚人 
特許庁審判長 石田 清
特許庁審判官 矢澤 一幸
小畑 恵一
商標の称呼 トラフィックシールド 
代理人 小谷 悦司 
代理人 川瀬 幹夫 

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ