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審決分類 審判 査定不服 商4条1項16号品質の誤認 取り消して登録 Y03
審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 取り消して登録 Y03
管理番号 1158959 
審判番号 不服2006-5110 
総通号数 91 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2007-07-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2006-03-20 
確定日 2007-06-13 
事件の表示 商願2005-39127拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。
理由 1 本願商標
本願商標は、「リンクルデトックス」の片仮名文字と、「WrinkleDetox」の欧文字を上下二段に横書きしてなり、第3類「家庭用帯電防止剤,家庭用脱脂剤,さび除去剤,染み抜きベンジン,洗濯用柔軟剤,洗濯用漂白剤,かつら装着用接着剤,つけまつ毛用接着剤,洗濯用でん粉のり,洗濯用ふのり,塗料用剥離剤,靴クリーム,靴墨,つや出し剤,せっけん類,歯磨き,化粧品,香料類,研磨紙,研磨布,研磨用砂,人造軽石,つや出し紙,つや出し布,つけづめ,つけまつ毛」を指定商品として、平成17年5月2日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由(要点)
原査定は、「本願商標は、『しわ』を意味する欧文字『Wrinkle』及びその表音『リンクル』と、『解毒、解毒する、解毒された状態』を意味する『detoxification、detoxify』の略語『Detox』及びその表音『デトックス』の文字を、『WrinkleDetox』及び『リンクルデトックス』と二段に書してなるところ、本願指定商品との関係において、『デトックス』及び『Detox』の語は、『身体の中に溜め込んでいる健康によくないものや、身体にとって不要な物質を取り除くこと』を意味する語として広く使用されており、また、インターネット等において、『解毒効果を有する、しわ用化粧品』等が少なからず販売されている実情があることからすれば、本願商標をその指定商品中『化粧品』等に使用しても、上記に照応する商品であることを容易に看取、把握させるにとどまり、商品の品質、効能を表示するにすぎないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるので、同法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断
本願商標は、上記1のとおり、「リンクルデトックス」の片仮名文字と、「WrinkleDetox」の欧文字を上下二段に横書きしてなるところ、その構成中の「リンクル」及び「Wrinkle」の文字が「しわ」の意味を有するものであり、「デトックス」及び「Detox」の文字が「解毒」等の意味を有し、近年では、「身体の中に溜め込んでいる健康によくないものや、身体にとって不要な物質を取り除くこと」を意味する語として使用されているものであるとしても、各構成文字は、外観上一体的に表されており、該構成文字が、直ちに原審説示の如き意味合いを看取、把握させるものとはいい難く、また、特定の商品の品質等を直接的かつ具体的に表示したものとして、一般に理解されるものともいい難いものである。
また、当審において職権をもって調査するも、本願商標が、その指定商品との関係において、商品の品質等を表示するものとして、取引上、普通に使用されているという事実も発見することはできなかった。
そうすると、本願商標は、構成全体をもって一種の造語を表したものと認識されるとみるのが相当であって、これをその指定商品について使用しても、自他商品の識別標識としての機能を十分に果たし得るものであり、かつ、商品の品質について誤認を生ずるおそれもないというべきである。
したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして本願を拒絶した原査定は妥当でなく、取消しを免れない。
その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
審決日 2007-06-01 
出願番号 商願2005-39127(T2005-39127) 
審決分類 T 1 8・ 13- WY (Y03)
T 1 8・ 272- WY (Y03)
最終処分 成立  
前審関与審査官 小林 正和 
特許庁審判長 井岡 賢一
特許庁審判官 鈴木 修
岩本 和雄
商標の称呼 リンクルデトックス、デトックス 
代理人 辻本 一義 

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