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審決分類 審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 登録しない Y0305
審判 査定不服 商4条1項16号品質の誤認 登録しない Y0305
管理番号 1146717 
審判番号 不服2004-26720 
総通号数 84 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2006-12-22 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2004-12-28 
確定日 2006-10-27 
事件の表示 商願2004-6922拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 本願商標
本願商標は、「ミントフローラル」の片仮名文字を標準文字で書してなり、第3類「芳香剤,消臭芳香剤,その他の香料類,紙製タオルに含浸させた化粧水,身体用消臭剤,その他の化粧品,口臭消臭スプレー,口内洗浄剤(医療用のものを除く。),家庭用帯電防止剤,家庭用脱脂剤,さび除去剤,染み抜きベンジン,洗濯用柔軟剤,洗濯用漂白剤,かつら装着用接着剤,つけまつ毛用接着剤,洗濯用でん粉のり,洗濯用ふのり,塗料用剥離剤,靴クリーム,靴墨,つや出し剤,せっけん類,歯磨き,研磨紙,研磨布,研磨用砂,人造軽石,つや出し紙,つや出し布,つけづめ,つけまつ毛」及び第5類「消臭剤(身体用のものを除く),芳香消臭剤(身体用のものを除く),防臭剤(身体用のものを除く),脱臭剤(工業用・身体用のものを除く。),その他の薬剤,空気清浄剤,医療用油紙,衛生マスク,オブラート,ガーゼ,カプセル,眼帯,耳帯,生理帯,生理用タンポン,生理用ナプキン,生理用パンティ,脱脂綿,ばんそうこう,包帯,包帯液,胸当てパッド,歯科用材料,医療用腕環,失禁用おしめ,はえ取り紙,防虫紙,乳糖,乳児用粉乳,人工受精用精液,食餌療法用食品,食餌療法用飲料」を指定商品として、平成16年1月28日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由
原査定は、株式会社朝倉書店発行の「最新 香料の事典 初版第1刷」及び「香りの総合事典」、平成16年7月8日付け刊行物等提出書並びに各種新聞記事等によれば、香りの表現方法には、「フルーティフローラル」のように二つの言葉(「フルーティ」と「フローラル」)を組み合わせて表現することが普通に行われていること、また、「ミント」及び「フローラル」の語もそれぞれ香りを表現する語として使用されていること、さらに、「ミントフローラル」の文字、「ミント・フローラル」の文字及び「フローラルミント」の文字が、香りを表すものとして商品「香料類」及び「この香料を使用した商品」に使用されている事実が存在することからすれば、本願商標をその指定商品中「前記文字に照応する香りを有する商品(例えば、芳香剤,消臭芳香剤,その他の香料類,紙製タオルに含浸させた化粧水,身体用消臭剤,その他の化粧品,口臭消臭スプレー,口内洗浄剤(医療用のものを除く。),せっけん類,歯磨き,消臭剤(身体用のものを除く),芳香消臭剤(身体用のものを除く),防臭剤(身体用のものを除く),脱臭剤(工業用・身体用のものを除く。),空気清浄剤)」について使用するときは、単に商品の品質を表示したものと理解されるにとどまり、自他商品の識別標識としての機能を果たさないものであるから、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、また、前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるから、商標法第4条第1項第16号に該当する旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断
(1) 本願商標は、前記1のとおり、「ミントフローラル」の文字よりなるところ、たとえ、本願商標がその外観構成上一体的なものとして表示されているとしても、一般の需要者が通常の注意力をもってこれを観察し、称呼するならば、これが、「薄荷(はっか)」を意味する外来語として親しまれている「ミント」の語と、「花の、花のような」等を意味する外来語して同じく親しまれている「フローラル」の語とを結合したものであることは容易に認識できるものといわなければならない。そして、これら「ミント」と「フローラル」の語が、それぞれ、香りを表現する語として各種商品業界において広く採択、使用されているものであることは、当審において顕著な事実である。
(2) また、原審が拒絶の理由の証拠として示した株式会社朝倉書店発行の「最新 香料の事典 2000年5月10日 初版第1刷」によれば、「b.総称的な表現 香りを表現したり,分類したりするときに最も多く用いられるのは,“フローラル(floral)”とか“シトラス(citrus)”,“フルーティ(fruity)”あるいは“グリーン(green)”といった言葉である.……こうした言葉の特徴を考えてみると,“フローラル”は花全体を指す言葉で,“シトラス”は柑橘類をまとめて呼ぶ言葉である.……このタイプの用語はその言葉の性質上,香りの全体像を指すこともあれば,一部分の要素を示す場合もあり,香りの分類において最も頻繁に使う言葉である.……1)フローラル 花様の香りをすべて指す.いろいろな要素を含む幅の広い香調表現.……6)ハーバル 薬草的な草や植物の香り.グリーンとアロマティックの中間にあり,その区分がむずかしいが,ローズマリーやユーカリを中心とするフレッシュな香り.ペパーミントやスペアミントもハーバルに含まれるが,ミントとして別枠で考えられることが多い.」(168頁〜170頁)及び「5.1.2 二つの表現用語を使った香りの分類 さまざまなタイプの調合香料の香りを分類するには,“シプレ”とか“フローラル”とか“レモン”といったような,これまで述べてきたどのタイプの表現用語を使っても,一言だけで表現することは不可能である.そこで行われるのは,二つの言葉を組み合わせて表現する方法である.“グリーン”と“フローラル”を結びつけて“グリーンフローラル”と言ったり,“シトラス”と“フルーティ”を合わせて“フルーティシトラス”のように表現して,香りを限定してゆく.この場合はメインになる主香調が後ろ側の言葉で表現され,前にある言葉が形容詞として香りの特徴を表す.<特徴(アクセント)> <主香調>の順で,“シトラスグリーン”,“フルーティフローラル”,“ハーバルウッディ”,“フローラルグリーン”,“ウッディパウダリー”などと表現する.たとえば,“グリーンフローラル”であれば,グリーンノート”を特徴とするフローラルの香りということになる.同様に,“フルーティシトラス”であれば,フルーティのアクセントをもったシトラスノートになる.」(172頁〜173頁)との記載がある。
(3) 上記の記載によれば、2つの語を組み合わせて香りを表現する場合には、どちらが主たる香りとなるのかによって、その語順も入れ替わることが認められるものであるから、例えば、「ミント」と「フローラル」という2つの語を組み合わせて香りを表現する場合には、その主たる香りによって「ミントフローラル」と表現することもあれば、「フローラルミント」と表現することもあり得ると理解、認識されるのであって、このことは、以下に示す新聞記事及びインターネット情報によっても十分首肯し得るところである。
ア 1990年11月26日付け化学工業日報には、「広がる″アロマコロジー″、各業界で商品展開多彩(企画記事)」の見出しの下に、「〔商品名〕モーニングキッス〔メーカー〕ノエビア 〔キャッチフレーズ〕リフレッシュ効果のあるシトラス・ミントフローラルの香り◇ヘアケア」との記載がある。
イ 2005年5月11日付け日経流通新聞MJには、「-4℃ジェル、火照りに効く、オービット(新製品)」の見出しの下に、「ほてった肌を瞬時にクールダウンするアイスジェル状化粧水「化粧惑星 アイスジェルスプレー」。…ミントフローラルの香り。」との記載がある。
ウ 「ウーマンエキサイト」のウェブページ(http://woman.excite.co.jp/beauty/cosme/pid_7342.html)には、「[メーカー] アウェイク アロマスポッツb<ブルーミングイブ> カラダまるごと、リラックス&リフレッシュ。やさしくおだやかなミントフローラルの香り。」との記載がある。
エ 1994年1月22日付け日経流通新聞には、「口臭予防剤――気分転換、簡単に、スプレー式など新型続々(売れ筋)」の見出しの下に、「食品加工メーカーのハーブリーフ(大阪市)が九三年九月に発売した「アロマファンタジー」(二十四枚入り、希望小売価格二百円)はフィルム状の口臭予防剤。口臭を抑える天然ハーブエキスを食物繊維に含ませた。香りはフローラルミントとフォレストミントの二種類。」との記載がある。
オ 1995年2月28日付け化学工業日報には、「ツムラ、美容効果高い入浴剤発売(いんふぉめーしょん)」の見出しの下に、「オーシャンブルーの色と、さわやかなフローラルミントの香り。」との記載がある。
カ 1998年2月23日付けスポーツ報知には、「[スグレMONO変わりモノ]ソニーCPラボラトリーズの「レッグパック」」の見出しの下に、「商品はパック。指先に適量をとり、ふくらはぎに伸ばすように塗る。…香りはフローラルミントだけ。」との記載がある。
キ 「ケンコーコム」のウェブページ(http://www.kenko.com/product/item/itm_6514298072.html)には、「「アニマルコレクション ホエール フローラルミントの香り」は、かわいい動物(くじら)の形をした入浴剤です。バスタブの中に1個入れると溶けてお湯が白く濁り、爽やかなフローラルミントの香りが心地良くただよいます。」との記載がある。
(4) そうとすれば、共に香りを表現する語として広く親しまれている「ミント」の文字と「フローラル」の文字との組合せを認識させる「ミントフローラル」の文字からなる本願商標をその指定商品中、香りを主とする商品あるいはそれを付加価値とすることが知られている商品、例えば、第3類「芳香剤,消臭芳香剤,その他の香料類,紙製タオルに含浸させた化粧水,身体用消臭剤,その他の化粧品,口臭消臭スプレー,口内洗浄剤(医療用のものを除く。),せっけん類,歯磨き」及び第5類「消臭剤(身体用のものを除く),芳香消臭剤(身体用のものを除く),防臭剤(身体用のものを除く),脱臭剤(工業用・身体用のものを除く。),空気清浄剤」に使用するときには、 これに接する取引者・需要者は、該商品が「ミントを特徴(アクセント)とするフローラルの香りがする商品」あるいは「ミントとフローラルの香りがする商品」であることを表示したものであると理解、認識するにとどまるというべきであるから、本願商標は、単に商品の品質を示すものとして認識され得る表示態様の商標にすぎないというのが相当である。
また、本願商標を前記指定商品中「ミントを特徴(アクセント)とするフローラルの香りがする商品」あるいは「ミントとフローラルの香りがする商品」以外の商品に使用するときは、商品の品質について誤認を生じさせるおそれがあるといわなければならない。
(5) 以上のとおり、本願商標は、商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するものであるから、これを登録することはできない。
よって、結論のとおり審決する。
審理終結日 2006-08-29 
結審通知日 2006-08-30 
審決日 2006-09-12 
出願番号 商願2004-6922(T2004-6922) 
審決分類 T 1 8・ 13- Z (Y0305)
T 1 8・ 272- Z (Y0305)
最終処分 不成立 
前審関与審査官 渡邉 健司 
特許庁審判長 高野 義三
特許庁審判官 田村 正明
澁谷 良雄
商標の称呼 ミントフローラル、フローラル 
代理人 山田 威一郎 
代理人 三枝 英二 
代理人 中川 博司 
代理人 岩井 智子 
代理人 松本 尚子 
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