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審決分類 |
審判 査定不服 称呼類似 取り消して登録 Y30 |
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管理番号 | 1136515 |
審判番号 | 不服2005-5245 |
総通号数 | 78 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 商標審決公報 |
発行日 | 2006-06-30 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2005-03-25 |
確定日 | 2006-05-22 |
事件の表示 | 商願2004-18055拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。 |
理由 |
1 本願商標 本願商標は、「十人十色」の文字を標準文字で書してなり、第30類「みそ」を指定商品として、平成16年2月27日に登録出願されたものである。 2 引用商標 原査定において、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとして、本願の拒絶の理由に引用した登録第4789509号商標(以下「引用商標」という。)は、別掲のとおりの構成よりなり、平成14年12月26日に登録出願、第30類に属する商標登録原簿記載のとおりの商品を指定商品として、同16年7月23日に設定登録されたものである。 3 当審の判断 本願商標は、「十人十色」の文字を標準文字で書してなるところ、該文字は「人の好む所・思う所・なりふりなどが一人一人みんなちがうこと。」(広辞苑第五版)の意を有するものとして、一般に知られているものであり、その構成文字に相応して「ジューニントイロ」の称呼が生ずるものである。 他方、引用商標は、別掲のとおり、四つの四角枠の中に、それぞれ「彩」「十」「人」「十」の文字を配し、かつ、各文字を囲むように彩色がなされているところ、「彩十人十」の文字は、特定の意味合いを有さない造語というべきものであって、その構成各文字に相応して、「サイジューニンジュー」の称呼が生ずるというのが自然である。 そして、たとえ、引用商標の構成文字を、右から「十人十彩」と捉える場合があったとしても、構成中の「彩」の文字は、「いろどること。いろどり。あやもよう。かたち。すがた。」の意を有し、音読みでは「サイ」、訓読みでは「いろど・る」と称呼されるものであるから、「十人十彩」の文字に相応する称呼は、「ジューニンジュッサイ」又は「ジューニンジューサイ」であるというのが相当である。 してみると、本願商標と引用商標とは、外観及び称呼において、明らかな差異を有するものであり、また、観念については、たとい、引用商標から四字熟語「十人十色」を連想し、「色」を「彩」に置き換えたものであると理解する場合があるとしても、かかる文字を異にすれば、自ずとその印象も異なるものであって、本願商標と引用商標とを直ちに同義のもの、あるいは、類似するものとすることはできない。 そうとすれば、本願商標と引用商標とは、外観、称呼、観念のいずれの点からみても、類似しない商標といわざるを得ない。 したがって、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとした原査定の拒絶の理由は、取消しを免れない。 その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
別掲 |
別掲 引用商標 |
審決日 | 2006-04-28 |
出願番号 | 商願2004-18055(T2004-18055) |
審決分類 |
T
1
8・
262-
WY
(Y30)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 渡辺 理恵子 |
特許庁審判長 |
高野 義三 |
特許庁審判官 |
岡田 美加 井岡 賢一 |
商標の称呼 | ジューニントイロ |
代理人 | 伊藤 捷雄 |