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この審決には、下記の判例・審決が関連していると思われます。
審判番号(事件番号) データベース 権利
不服200014473 審決 商標
不服200733476 審決 商標
不服200424302 審決 商標
不服20084860 審決 商標
不服201226103 審決 商標

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審決分類 審判 査定不服 商4条1項16号品質の誤認 取り消して登録 Z33
管理番号 1131107 
審判番号 不服2002-14622 
総通号数 75 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2006-03-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2002-08-01 
確定日 2006-02-06 
事件の表示 商願2001-58087拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。
理由 1 本願商標
本願商標は、別掲のとおりの構成よりなり、第33類「フランス製のワイン」を指定商品として、平成13年6月26日に登録出願されたものである。

2 原査定における拒絶の理由
原査定は「本願商標は、『NAPOLEON』の文字を書してなるが、該語は『ブランデーの酒齢の古いものに付ける表示記号。ブランデーには、貯蔵年数により、(V.0.)(V.S.0.)(V.S.0.P.)(X.0.)(エクストラ)(ナポレオン)などの表示をする。… フランス国立コニャック協会は、ブレンドした原酒のうち酒齢が一番わかいもので7年(コント6以上)でないとナポレオンとはいえないという基準を定めている。』(株式会社柴田書店 発行 世界酒大事典)こと、及び我が国の指定商品の業界においても『ナポレオン』(NAPOLEON)といえば、『ブランデー』を認識するものと認められるから、これを本願指定商品に使用するときは、該商品が恰もブランデーであるかの如く商品の品質につき誤認を生じさせるおそれがあるものと認められる。したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断
本願商標は、別掲に示すとおり文字と図形との結合された構成よりなるところ、その指定商品(フランス製のワイン)との関係よりすれば、これは該商品のボトルに貼付するラベル(全形商標)と認められるものである。
そして、構成中の中央には大きく「NAPOLEON」の欧文字が書されているが、その上部には「大きい、丈が高い、年上の、偉大な」等の意味を有する比較的知られた仏語の「GRAND」の語が、また、その下部には「ワイン(ぶどう酒)」を表す「VIN」の仏語が、該「NAPOLEON」の文字より小さな文字で上下に書されており、さらに、構成枠内の左下最下部には、このワインのアルコール濃度を表示した「12%vol」の文字が小さく表示されていることが認められる。
以上のことからすると、本願商標に接する取引者・需要者には、このラベル(商標)が貼付された商品は「ワイン」であると認識し把握されるとみるのが自然であり、たとえ、その構成中の「NAPOLEON」の文字が品質優秀なブランデーの等級を表示する語として使用されることがあるとしても、本願商標の構成中には、どこにも該商品がブランデーであることを表記する仏語(eau-de-vie)若しくは、その英語表記(brandy)は表示されていないものであり、加えて、一般に知られているブランデーのアルコール度数(50%前後)も表示されていないものである。
そうとすると、本願商標の中央に大きく書された「NAPOLEON」の文字は、これに接する看者には、ブランデーの等級を表示してなるというより、むしろ、フランスの英雄「NAPOLEON(ナポレオン・ボナパルテ)」を表してなるものとして理解し認識されるとみるのが相当である。
してみれば、本願商標は、これをその指定商品(フランス製のワイン)に使用しても、該商品が「ブランデー」であるかのように、商品の品質について誤認を生ずるおそれがあるとはいえないものである。
したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第16号に該当するということはできないから、これを理由に本願を拒絶した原査定は、妥当でなく取り消しを免れない。
その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 別掲 本願商標


審決日 2006-01-17 
出願番号 商願2001-58087(T2001-58087) 
審決分類 T 1 8・ 272- WY (Z33)
最終処分 成立  
前審関与審査官 高山 勝治岩内 三夫 
特許庁審判長 野本 登美男
特許庁審判官 小林 薫
山口 烈
商標の称呼 グランナポレオンバン、グランナポレオン、ナポレオン、グラン、グランド、エルアアル 
代理人 木村 吉宏 
代理人 小谷 武 

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