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審決分類 |
審判 査定不服 称呼類似 取り消して登録 Z29 |
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管理番号 | 1109821 |
審判番号 | 不服2000-8054 |
総通号数 | 62 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 商標審決公報 |
発行日 | 2005-02-25 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2000-04-21 |
確定日 | 2004-12-24 |
事件の表示 | 平成10年商標登録願第84834号拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。 |
理由 |
1 本願商標 本願商標は、「IKURA」「アイスキャビア」「ICE CAVIAR」の文字を三段に併記してなり、第29類「いくら、加工いくら、いくらを使用した加工水産物」を指定商品として平成10年10月2日に登録出願されたものである。 2 引用商標 原査定において、本願拒絶の理由に引用した登録第4020134号商標(以下「引用商標」という。)は、「ICEHAM」「アイスハム」の文字を二段に併記してなり、平成7年5月23日登録出願、第29類「ハム」を指定商品として平成9年6月27日に設定登録されたものである。 3 当審の判断 本願商標は、上記のとおりの構成からなるところ、上段の「IKURA」の文字は、指定商品との関係で、その商品の普通名称あるいは原材料、品質表示と認められるものである。しかし、中段の「アイスキャビア」と下段の「ICE CAVIAR」の文字は、前半の「アイス」「ICE」が「氷」を、後半の「キャビア」「CAVIAR」が「魚の卵を塩蔵したもの」を意味する語であって、その語義上、いずれも食品分野では識別性がないか極めて弱いと評価されるとしても、いずれか一方が省略されるというような主従軽重の差がないばかりでなく、構成各文字もそれ自体まとまりよく一体的に構成されていて、そこから生ずる「アイスキャビア」の称呼もよどみなく一連に称呼し得るものであるから、当該文字部分からは「アイスキャビア」の一連の称呼のみを生ずるものというべきである。 そうすると、本願商標は、その構成文字全体から「イクラアイスキャビア」の称呼を生ずるほか、商品の普通名称あるいは原材料、品質表示と認められる「IKURA」の文字部分を除く残余の文字部分「アイスキャビア」「ICE CAVIAR」から「アイスキャビア」の称呼も生ずるものであるが、これを更に縮めて、例えば「アイス」の称呼でもって取引に資されるものとは認めることができない。 そうとすれば、本願商標から「アイス」の称呼をも生ずるとし、その上で本願商標と引用商標が称呼上類似するものとして、本願商標を商標法第4条第1項第11号に該当するとした原査定は、取消しを免れない。 その他、本願について拒絶の理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2004-12-01 |
出願番号 | 商願平10-84834 |
審決分類 |
T
1
8・
262-
WY
(Z29)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 高山 勝治、佐藤 松江 |
特許庁審判長 |
小池 隆 |
特許庁審判官 |
山本 良廣 半田 正人 |
商標の称呼 | イクラアイスキャビア、アイスキャビア |
代理人 | 丸岡 裕作 |