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この審決には、下記の判例・審決が関連していると思われます。
審判番号(事件番号) データベース 権利
不服201019367 審決 商標
不服200921298 審決 商標

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審決分類 審判 査定不服 商4条1項16号品質の誤認 取り消して登録 Z09
審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 取り消して登録 Z09
管理番号 1045480 
審判番号 不服2000-2646 
総通号数 22 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2001-10-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2000-02-28 
確定日 2001-09-21 
事件の表示 平成10年商標登録願第 86709号拒絶査定に対する審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。
理由 1 本願商標
本願商標は、別掲のとおりの構成よりなり、第9類に属する願書記載の商品を指定商品として、平成10年10月13日に登録出願され、その後、指定商品については、平成11年11月17日付け提出の手続補正書により、「文字による通信で行う機能を備えた電話機」と補正されたものである。

2 原査定の拒絶の理由
原査定は、『本願は、四隅に丸みをもたせたありふれた横長矩形内に、ややレタリングを施してなるものの、普通に用いられる方法の域を脱しない程度に表してなる「文字電話」の文字よりなるものであるが、昨今、文字による通信を行う機能を備えた携帯電話機が製造、販売されており、該機能のみを有する電話機が「文字電話」といわれている実情からすると、これをその指定商品中「文字による通信を行う機能を備えた電話機」について使用するときは、単に商品の品質を表示するにすぎないものと認める。したがって、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品以外の商品に使用するときは商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるから、商標法第4条第1項第16号に該当する。』旨認定し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断
本願商標は、別掲に示したとおり、角丸矩形内に「文字電話」の漢字4字を手書き風の太字により表示して、その構成文字中の「文」の漢字は始筆部をアンテナに見立て特殊な字形に変形、誇張する表現手法をもって表してなり、極めて創造的形象の印象を受けるものである。
してみると、原審が説示するような、普通に用いるような方法の域を脱しない態様で表示したものといい難く、むしろ、全体として創造的に図案化された文字よりなるものというのが相当である。
そうすると、本願商標は、視覚上特異な商標として看取させ、それをもって取引の指標とするものといえるものであるから、自他商品の識別標識としての機能を果たし得るものというべきである。
したがって、本願商標は、単に商品の品質を表示するにすぎないものといえないものであって、かつ、その指定商品は上記の通り補正されたものであるから、その指定商品に使用しても商品の品質について誤認を生じさせるおそれもないから、本願商標を商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するものとしてその出願を拒絶することはできない。
その他、本願商標について拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 本願商標

審決日 2001-09-07 
出願番号 商願平10-86709 
審決分類 T 1 8・ 13- WY (Z09)
T 1 8・ 272- WY (Z09)
最終処分 成立  
前審関与審査官 半田 正人長沢 祥子 
特許庁審判長 小松 裕
特許庁審判官 高野 義三
前山 るり子
商標の称呼 モジデンワ、モジ 
代理人 松田 治躬 

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