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審決分類 |
審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 登録しない 011 |
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管理番号 | 1009321 |
審判番号 | 審判1996-20081 |
総通号数 | 8 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 商標審決公報 |
発行日 | 2000-08-25 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 1996-11-28 |
確定日 | 2000-01-17 |
事件の表示 | 平成6年商標登録願第86029号拒絶査定に対する審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1 本願商標 本願商標は、「光るリモコン」の文字を横書きしてなり、第11類「リモートコントロールガス給湯装置,リモートコントロールボイラー,リモートコントロールガス湯沸かし器,リモートコントロール温水暖房装置,その他のリモートコントロール暖冷房装置,リモートコントロール浴槽がま」を指定商品として、平成6年8月24日に登録出願されたものである。 2 原査定の理由 本願商標は、単に商品の品質、機能を表示するにすぎないから、商標法第3条第1項第3号に該当する。 3 当審の判断 本願商標は、「光る」の文字と「リモコン」の文字よりなること明らかであるところ、その構成中の「リモコン」の語は、「遠隔操作」または「遠隔制御」のことを表すリモートコントロールの略語として日本語化され使用されているものであって、その直接的な意味にとどまらず、テレビや家庭用の空調機器にみられるようにリモートコントロール装置自体をも表すものとして使用され親しまれているのが実情である。また、その手法は、操作部と作動部とが機械的、電気的等により接続されているもの及び非接続のものがあり、産業用ばかりでなく家庭用の機械器具にも広く利用されているものであって、テレビ等のほか給湯器においても、リモートコントロール機能を有するものが普通にみられるところである。 ところで、商品との関係における「光る」という用語については、たとえば、各社の商品カタログ及びインターネットホームページ情報には、以下のような掲載が認められる。 (1)PHS電話機について「高感度・3色に光るアンテナ採用」の記載(「ビクター総合カタログ’97 12」日本ビクター) (2)ポータブルCDプレーヤーについて「光る液晶リモコン」の記載(「’98セールスマン専用カタログ」松下電器)、また、再生専用MDヘッドホンプレーヤーについて「光る液晶リモコン」の記載(「’98シャープ総合カタログ」シャープ)、さらに、アイワポータブルMDレコーダーについて、「光るリモコン」の記載(ビッグワン商品カタログ) (3)扇風機について「手に取るとボタンが光る『光るリモコン』」の表示(1997年3月26日「サンヨー」ホームページ) (4)プログラマブル・リモコンについて「LCDやボタンが光るイルミネーション機能」の表示(「AVAC」ホームページ) (5)ヘッドホンステレオについて「放送局名が見える″光るリモコン″搭載」の表示(1996年1月17日「松下電器」ホームページ) (6)ガス給湯器について「台所リモコン、風呂リモコンを光る表示により、暗がりや湯気越しでもはっきり見えます。」「リモコン表示部分が光るから、見やすさがアップしました。」の表示(「西部ガス商品カタログ ガス給湯器」ホームページ) (7)給湯器について「リモコン画面には、見やすい蛍光表示管を採用。・・・リモコンも光り、とても見やすくなっています。」の表示(「リンナイ」ホームページ) (8)その他、腕時計、ジャーポット、等にも「光る」ことを特徴とする商品が認められる。 以上によれば、情報の確認や操作を容易にするために情報表示部や操作部を「光る」ようにし、その機能的特徴を広告、宣伝において強調した各種商品の存在が認められるところ、リモートコントロール装置の分野においても表示部や操作ボタンが光るものがあり、これについて「光るリモコン」「光る液晶リモコン」の用語が使用されている事実が認められる。 してみると、本願商標をその指定商品に使用するときには、取引者、需要者は、その商品が光る機能を有するリモートコントロール装置を備えた商品であると認識、理解するに止まるものといわざるをえない。 したがって、本願商標は、商品の品質を表示するにすぎないから、商標法第3条第1項第3号に該当し、登録することはできない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 1999-10-28 |
結審通知日 | 1999-11-26 |
審決日 | 1999-12-02 |
出願番号 | 商願平6-86029 |
審決分類 |
T
1
8・
13-
Z
(011 )
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最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 山田 忠司、山田 清治 |
特許庁審判長 |
金子 茂 |
特許庁審判官 |
大橋 良三 石田 清 |
商標の称呼 | 1=ヒカルリモコン 2=ヒカル |
代理人 | 畝本 正一 |